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スタッフレポート

スタッフによるレポートを掲載しています。

「口から糖尿病予防」について、勉強会で発表して

歯周病-原因は細菌

  歯の汚れによって細菌が増え、周辺の歯肉に炎症を起こす。出血や腫れを引き起こすが、あまり自覚

  症状のないまま進行する。やがて歯を支える骨が破壊されて痩せていき、歯が抜けてしまう。早い人

  では40歳代後半頃から抜ける人もいる。

  主な原因は細菌の塊である歯垢の中の細菌。虫歯の原因となる菌とは異なる。2型糖尿病やメタボ

  リックシンドローム、心臓病、脳卒中など、様々な病気との関わりが明らかになってきている。

 

 日本人の歯が抜ける原因

  歯周病で歯を抜く人は45歳を過ぎると増加する。さらに働き盛りで太った人や糖尿病の人、タバコ

  を吸う人、ストレスを抱えている人は、歯周病が一気に重症化する。その為、食事や運動だけでなく

  歯科医師によるチェックが欠かせない。

 

歯周病とインスリンとの関係

  病気を起こす細菌が体内に入って、体は菌を排除しようと、強い炎症を起こす。炎症を起こす物質が

  たくさん作られると、血糖を下げるインスリンの働きを邪魔してしまう。歯周病を治療せずに炎症が

  続くとインスリンの効きが悪くなる。しかし、血糖を下げようと体は無理にインスリンを分泌する

  ようになる。米国の研究で、長寿の人はインスリンの血中濃度が適正に維持されていたのに対し、

  インスリンが効かずに無理に血中にたくさん分泌していた人は20年後の生存率が低かったという

  報告がある。

 

 歯周病を治療すると

   炎症の度合いがきれいに下がり、糖尿病の指標であるヘモグロビンA1c(血糖の状態を示す)も改善

  することが分かっている。重度の歯周病を治療すると平均でヘモグロビンA1cが約0.4%良くなり、

  最も良いと1%も改善する。これは、手足の切断を約40%予防でき、失明の原因となる小さな血管

  障害を30%防ぐことができるということを示している。

 

【感想・考察】

  以前にも歯周病と糖尿病との関わりについてはレポートしたことがありましたが、今回は記事として

  特に分かりやすくまとめてあり、ようやく理解できたかなという気がしました。糖尿病やその予備軍

  といわれる人は身近におり、糖尿病に関連する病気とその予防について歯周病治療の有用性を改めて

  考える良い機会となりました。

                                            衛生士 河本

  2017/10/15   ふくだ歯科

「ブラッシング方法」について、勉強会で発表して

 歯ブラシを用いたブラッシングには、口腔内の付着物の効果的な除去、歯肉マッサージなどの目的に

合わせたさまざまな方法がある。

 

1. 歯ブラシの毛先を使ったブラッシング方法

   ① 水平法

       (適応)

        幼児、細かい操作が困難な患者、臼歯咬合面

       (特徴と留意点)

        ・操作が容易で、プラークの除去効果も高い。

        ・歯間部の清掃効果は劣るので、補助的清掃器具との併用が必要。

        ・強いブラッシング圧や硬い歯ブラシの使用を長期間続けると歯肉退縮や楔状欠損を起こし、

          知覚過敏を併発するので注意する。     

   ② 垂直法

       (適応)

        歯間空隙が大きい、歯列不正、歯間部食物残渣の除去、細かい操作が困難な患者

       (特徴と留意点)

        ・操作が容易で歯間部の清掃が容易であるが、歯頸部の清掃効果は劣る。

        ・強いブラッシング圧や硬い歯ブラシの使用を長期間続けると、歯肉退縮、クレフト、

          フェストゥーンや擦過傷を生じるので注意する。     

   ③ スクラッビング法

       (適応)

        良好な歯肉の状態維持、軽度の歯肉炎、歯列不正、矯正装置、歯肉退縮・楔状欠損がある、

        知覚過敏歯

       (特徴と留意点)

       ・操作が容易で、歯頸部、歯間部、咬合面のプラーク除去効果が高い。

       ・毛先を使用したブラッシング方法として一般的によく指導されている。

        ・ストロークが大きくなると水平法になるので基本操作を指導時にしっかり伝える。     

   ④ バス法

       (適応)

        歯肉腫脹・出血がある、痛みがある、深い歯周ポケットがある患者

       (特徴と留意点)

        ・歯頸部や歯周ポケットのプラーク除去に効果がある。

        ・歯頸部に歯ブラシの毛先を当てることと振動を与える操作が難しい。

        ・誤った操作は歯肉を傷つけるので注意する。

        ・歯肉マッサージの効果が高い。       

2. 歯ブラシのわき腹を使ったブラッシング方法

    ① スティルマン法

        (適応)

         歯肉腫脹、出血がある

        (特徴と留意点)

         ・歯肉のマッサージが第一の目的で、プラークの除去効果は低い。

         ・歯頸部に歯ブラシのわき腹を当て、振動を与える操作が難しい。

         ・舌側や最後臼歯への操作が困難。

         ・他のブラッシング方法との併用が必要。

    ② チャーターズ法

        (適応)

         歯列不正、歯間空隙が大きい、歯肉退縮がある

        (特徴と留意点)

         ・歯ブラシの毛が歯間空隙に入りやすい。

         ・歯ブラシのわき腹の当て方が難しい。

         ・歯間乳頭部の歯肉マッサージに有効である。

(感想)

     TBIを行う際、患者さんの口腔内の状態に合わせた方法を選んで伝えられるように、主要なブラッ

     シング方法をまとめてみました。画一的な指導にならないよう、適応や特徴を頭に入れて、効果的

     なTBIを行えるようにしたいと思います。

                                                                                                     衛生士 星島

  2017/10/09   ふくだ歯科
タグ:歯ブラシ

「歯はいのち!気持ちよく噛めて身体が楽になる整体入門」について、勉強会で発表して

気持ちのよい正しい嚙み合わせは、よい刺激で脳を活性化させ、自律神経や内分泌を安定させ、

スムーズなホルモン分泌を促進する。  

嚙み合わせが悪いと、肩こりや腰痛、何となく元気が出ない、イライラする、集中力が低下するなど、

心の症状も生じる。

顔が歪む。(嚙み癖があると口腔内の筋肉にねじれや凝りが生じる。)  

正しい嚙み合わせの為に、まず顔の筋肉、口の周りの筋肉の緊張をとり、十分にゆるめる必要がある。  

頭頂部マッサージ法・・・頭頂部を軽くマッサージすると口の周り全体の筋肉のねじれをとることが

                                      できる。

               (こぶしをつくり人差し指でしっかりと額をしっかりと下から上に押し上げる→頭頂部付近の

                頭皮を5本の指を使ってよくほぐす→側頭部を後ろに向かってこぶしでぐりぐりと揉む。)

足から嚙み合わせを整える  

身体の土台となる足。バランスが崩れると、地震の時に建物の揺れが上に行く程大きくなるように、

腰、肩、首、そして嚙み合わせに大きな影響が出る。  

足の中指メソッド・・・中指の付け根、両側のくぼみ(浅横中足靭帯)をよくほぐす。緊張していた筋肉が

                                  ゆるみ、バランスが整えられ、骨盤や口腔内のねじれがとれる。  

身体の歪みやねじれを助長させない為には、生活習慣による身体の癖に気をつける必要がある。

とくに、足組み、頬杖、うつぶせは禁物。足を組み続けていると骨盤がねじれて傾き、それが固定

され、呼吸メカニズムにかたよりが起き、顔の歪みになったり嚙み合わせに影響する。

頬杖をつくと、猫背になってあごが前に突き出る。その姿勢を腕で支えるので、その場所だけで頭の

重みを受けることになり、歯並びが歪み、しかも歪んだまま固定しやすくしてしまう。  

うつぶせは、全身の筋肉をゆるませている就寝中、首だけが激しくねじれた状態になる。

下あごはねじれ、上あごは頭の加重でたわみ、ねじれが拡大する。  

口腔内のねじれをとる  

舌を口腔前庭(歯と頬の間の深いところ。嚙み合わせトラブルでは、ここが凝り固まっている人が多い)

に押し込み外側にしっかりと押しつつ舌をぐるぐると回す。唾液分泌が促進され、顔面筋が一気に

ゆるみ、身体全体のバランスを取り戻しやすくなる。口の周りの筋肉がほぐれると表情が豊かになる。

よい笑顔は、本人にとっても、周りの人にとっても大変気持ちのいいものだ。  

 

感想・・・嚙み合わせや顎関節症の問題に、整体という視点から改善をねらう事、そして実際に良く

            なったという例が沢山載せられていて驚いた。正しい嚙み合わせで、気持ちよく過ごして

            貰えるように、診療でも意識してみていきたい。 

                                                                                                                  衛生士 岡本

  2017/09/17   ふくだ歯科
タグ:

ホワイトニングについて、勉強会で発表して

<歯のホワイトニングとは>

ホワイトニングは広義では歯を白くする処置の総称ですが、狭義では歯の漂白(ブリーチ)をさし

ます。歯の漂白は、歯質を全く切削することなく化学的に色を改善できる低侵襲な治療方法です。

<歯の色>

1. ヒトの歯の色

      歯の色調は、照明により異なりますが通常は比較的透明なエナメル質を透過して、不透明で淡黄色

         の象牙質が見えることにより知覚されます。歯冠の部位によってエナメル質や象牙質の厚さは異

         な ります。さらに、色調も歯頸部、歯冠体部、切縁で異なっています。

         *象牙質の厚い犬歯は黄色っぽく見える

2. 歯の測色における留意点

      ホワイトニングを行う前の歯の色とホワイトニング後の色を記録することは、臨床でのトラブルを

         防ぐ方法のひとつです。 測色計により色調を測定すること、術前と術後の口腔内写真を撮影する

         こと、シェードガイドと歯と術前と術後に患者と一緒に観察し、記録を残すことは歯の色を記録

         する基本的な要件になります。

         *乾燥すると白く見えるためシェードガイドで見る時は短時間で湿潤した状態で行う

<ホワイトニングのメカニズム>

1. ホワイトニング材の成分

      ホワイトニング材として臨床応用されているのは

      オフィスホワイトニング・・・各種濃度の過酸化水素

      ホームホワイトニング・・・10%過酸化尿素

      ウォーキングブリーチ・・・過ホウ酸ナトリウム

2. ホワイトニング材の歯面への作用

      ホワイトニング材はエナメル質表面に作用させます。ホワイトニング終了後には、直後の着色飲

         食物や酸性飲料の摂取、喫煙は避けるよう指示します。これは、ホワイトニング材は歯の表面を

         保護している有機性の皮膜であるペリクル(獲得皮膜)を除去する作用があるからです。

<ホワイトニングの問題点>

1. 象牙質知覚過敏症

      知覚過敏が生じた場合は、ただちにホワイトニングを中止(または中止するよう指示)します。

         ◎知覚過敏に対する処置

             ・フッ化物配合ジェルを使用する

             ・硝酸カリウム配合歯磨材を使用する

             ・ホワイトニングの間隔、時間を調整する

             ・象牙質知覚過敏抑制剤を塗布する

2. 後戻り

      オフィスホワイトニングの施術後24時間、またはホームホワイトニングの実施期間中は、着色

          しやすい飲食物(カレー、ワインなど)の摂取は控えるように指導します。ホワイトニング後

          は、2週間くらいの間に多少の後戻りがありますが、その後は比較的安定します。しかし、患者

          の生活習慣や嗜好品、セルフケア状況によりますが、明度が徐々に低下していきます。

           そのため、後戻りの防止策として適切なセルフケアを行い、付着するプラーク量をできるだけ

            少なくする必要があります。 1ヶ月から3ヶ月に1回程度のPMTCを促し、必要に応じて

            タッチアップホワイトニングを行うことも重要です。

<感想>

日々の診療の中でホワイトニングの相談を受けることもあります。患者さんが気になっていることなど

を聞き、特徴や使用方法をしっかりと伝えていきたいです。また、ホワイトニングを行う患者さんには

安全に使用してもらうことはもちろん、終了後の後戻りを防ぐためのメンテナンスも大切だと思いま

した。

                                                歯科衛生士 松本

  2017/08/14   ふくだ歯科

子供の歯磨きについて、勉強会で発表して

多くの育児書や雑誌でも子供の歯磨きの特集を目にするほど、子供のブラッシングに対する関心は年々

高くなっています。実際子供のう蝕は年々減少し続けています。 ブラッシングを重視すると同時に実際

はしあげ磨きを嫌がるわが子に悩みながら日々ブラッシングと格闘している保護者が多いようです。

歯磨きを嫌がるのにはどんな理由があるのでしょうか?

◎歯磨きによる痛みがあるから

・口角を引っ張っている

    →口の中をしっかりと見ようとするあまり口角を引っ張りすぎている可能性

        大きく口を開けて張っている状態の口角をさらに引くと痛みにつながりやすい。

・磨く力が強すぎる

    子供用の歯ブラシは、毛が短くあまりしならないため同じ力であっても大人用の歯ブラシよりも痛み

    を感じやすい。

・歯ブラシの毛先が開いている

    毛先の開いた歯ブラシを使っていると先端が頬粘膜に触れてチクチク痛むことがある。また子供は

    成人に比べて上下小帯が高い位置に付着しているためブラッシング時に注意する必要がある。

◎歯ブラシ中苦しいから

    ブラッシング時にはたくさんの唾液がでるのでお母さんが真剣に磨いている 間、唾液を飲みこむ

    こと、呼吸することさえ子供は我慢しています。様子を見計らいながら、歯ブラシをいったん出して

    あげ磨いている保護者も真剣にするあまり、息をとめて力が入りすぎている可能性もあるので確認

 するようにする。

◎じっとしていられないから

    歯を磨くことではなく、「磨くために横になること」「動かないでじっとしていること」が嫌な可能

    性がある。短時間で磨き終えることができるように、子供の歯がどこに何本あるかどのくらい奥まで

    ブラシを入れられるかなど横になって口の中を子供と一緒に観察して見ると良い 。一緒に見ることで

 口に興味をもちだしたり、子供自身が横になることにも慣れることが期待できる。

 どうしても難しい場合は磨けなかった部分から次磨き始めるなどいつも同じ部分しか磨けないという

 ことがないように気を付ける。またキシリトールを利用したり、歯科医院で定期的にリーニングを

 してもらうと良い。

年齢に合わせた歯磨きの体勢

0~1才

抱っこ磨き

→赤ちゃんのうちは、母乳をあげる時と同じ抱っこの体勢で

1~3才寝かせ磨き

→膝を少し開いて正座して膝の上に頭ののせる

どんな歯ブラシがいいか

・ヘッドは小さめ

・グリップが握りやすい

・毛は柔らかく密集している

仕上げ磨きのポイント

・虫歯になりやすい上の前歯や上下の奥歯に的を絞って。

・磨く順番は奥歯から痛みを感じやすい前歯にかけて磨く。

・歯ブラシは歯の面に直角にあてる

 歯の面にまっすぐ歯ブラシを当て歯茎を傷つけないように優しく細かく磨く

・上下の奥歯の溝を磨く

 奥歯のかみ合わせの面は汚れが溜まりやすい部分。溝に沿ってかきだすように磨く

・上の奥歯の側面を磨く

 上の奥歯の頬側は口を大きく開けずに小さく開けると頬が緩み磨きやすくなる。下の奥歯の舌側は

 「アー」と言わせると舌が下がりよく見える。

・上の前歯を磨く

 小帯を歯ブラシで傷つけないように人差し指で上唇を押さ、人差し指に歯ブラシを沿わせるように

 磨くと痛みがでにくい。

 

感想

私の身近にも子供の歯磨きに苦戦している人がいるのでレポートにまとめました。

小さいうちから歯磨きの習慣をつけておくことで良いことがたくさんあると思います。

歯磨きが「嫌なこと」というイメージを子供にあたえないためにも嫌がる理由や痛みを与えない歯磨き

のやり方、仕上げ磨きのポイントをしっかりと頭にいれておきたいと思ました。

                           衛生士 加藤

  2017/08/02   ふくだ歯科
タグ:歯みがき

「その消毒・滅菌法 あなたは根拠がいえますか?」について、勉強会で発表して

1. あらゆる器具はオートクレーブに入れなければならない?

        それぞれの器具の性状や用途に応じた“許容範囲”の消毒・滅菌と“高度な滅菌”に分類することは、

        器具の劣化や破損を最小限にできるとともに、業務を効率化し、除菌の信頼性を維持するうえ

        でも役立つ。

        除菌のレベル

        体腔内に貫通する(直接体内に接触あるいは貫通する)器具  ⇒ 滅菌   

                外科用器具、 根管治療用器具

        体腔内に貫通しないが生体の表層に接触する器具       ⇒ 消毒  

             基本的に皮膚や粘膜あるいは歯の表層にのみ使用する器具  

        *歯周ポケット内は上皮で覆われているために体腔外とみなす。

2. 加熱すれば滅菌できる?

        生息するのに不都合な環境になると“死んだふり”状態になる菌がある。この“死んだふり”状態の

        細菌を「芽胞」と呼ぶ。芽胞になると毒性を秘めたままで高熱や水にも耐性を示すようになる

        から厄介である。これが目覚めると毒性を放つため、器具に付着した芽胞が至適温度に達した

        のに気づかないまま、臨床で、特に創面に使用すると、生死に関わる重篤な感染症を引き起こす

        ことがある。

        オートクレーブでは真空下で高温になるため、細菌のタンパク質が凝固することにより芽胞や

        プリオンなども死滅させることができる。しかし、オートクレーブ庫内を定期的に清掃して

        いない場合には、残留したある種の細菌は、乾燥時に芽胞を形成して生き残るので、乾燥期

        にも真空化できるオートクレーブが芽胞対策には必須。

3. B型肝炎、C型肝炎などの感染者に使用した器具は特別扱いすべき?

        誰がウイルスを保有しているか不明だから、分別して特別扱いすることは意味がない。 すべての

        使用済み器具はできるだけ速やかに医療用高温洗浄器で洗浄し、体腔内で使用する器具であれば

        その後に滅菌バックで包填して高圧蒸気滅菌を行う。

         B型肝炎ウイルスもC型肝炎ウイルスもエンベロープ(外殻)あるが、石けんを使用することで

         エンベロープは破壊できる。十分な洗浄が一番効果的。  

4. 薬液消毒には本当に消毒効果がある?

        除菌剤に求められる条件として

   さまざまな細菌に効果的であること

        人間や動物に毒性がないこと

        環境に及ぼす影響が少ないこと

        浸透性があり、有機質によって不活化されない

            ↑    

           上記すべての条件を満たす除菌剤は存在しないため、条件のうちいくつかを 満たすことで

           妥協するしかないというのが実態。

5. 消毒・滅菌が終了した器具は紫外線ボックスに入れなければならない?

        そもそも紫外線が当たらなければ効果なし。

        消毒・滅菌後に紫外線ボックスにいれておくという方法は、気休めと、患者さんへのパスフォー

        マンスにはなるものの、紫外線による消毒・滅菌効果を期待するものではない。

                       消毒・滅菌業務の無用なストレスを減らす3原則

                                「直接器具に触れない」

                                「過剰な消毒・滅菌の繰り返しを避ける」

                             「本当に効果がある消毒・滅菌だけを行う」

【感想】

  消毒・滅菌は、菌のレベルや器具の種類によって使い分けるのは常套です。使用する前段階で、

       正しい使い方を知っていないと効果はありません。慣習にとらわれず、疑問に思った時は、資料

       の再確認、情報交換などしていく必要があると思いました。

                             衛生士 赤木

  2017/07/26   ふくだ歯科

医療安全について、勉強会で発表して

医療安全とは、リスクマネジメント(危機管理)のことです。リスクマネジメントの目的は、「医療事故

防止の活動を通して、医療の質を保証する」ことにあります。医療機関に内在するリスクを管理し、

「患者の安全を確保する」ためのもので、質のよい医療サービスを提供するうえで欠かせません。

医療安全ができるかぎり確保するためには、リスク要因の背景因子を十分に理解し、対策を講じておく

必要があります。また、基本的な臨床知識を応用し、問題解決できる能力を日頃から養っておくことも

大切です。

医療安全とは、患者さんを守るためだけのものではなく、 歯科医療従事者、ひいては歯科医院を守る

ためのものでもあります。

医療事故とは、医療の全過程において発生する傷害(人身事故)のことを指します。

過失の有無に関わらず、医療に関する場所で起きたすべての事故を含みます。

インシデント

「医療上で患者に起こった、もしくは起こりそうになった好ましくない事象のすべて」のこと。

誤った医療行為が行われたが事前に発見されて事故には至らなかった「ヒヤリ・ハット」、

事故は発生したが患者や医療従事者に傷害を及ぼさなかった「ニアミス」もインシデントの一部

として定義せれています。

アクシデント

トラブルが発生し、患者さんに何らかの傷害(有害事象)が生じた場合のこと。

医療過誤

医療従事者に過失のある医療事故のこと。

医療安全には「医療事故や紛争(クレームや訴訟)を発生させないための予防策」「医療事故や紛争が

発生した場合の対応策」が含まれます。具体的には、技術を向上させる、医療機器を安全に管理する、

院内感染対策を行うといった医療技術(テクニカルスキル)だけでなく、ヒヤリハットの報告や、患者

さんへの誤解のない説明、違いを察知する観察力といった非医療技術(ノンテクニカルスキル)もあり

ます。

2009年7月の英国会議「患者安全」報告書によると、「ノンテクニカルスキルの訓練により、医療

エラーを50%減らせる」と明記されています。ノンテクニカルスキルには「考える力」「伝える力」

「決める力」「動かす力」の4つの体系があり、これらは「ノンテクニカルスキルの向上に必要な

要素」のすべてに影響します。

〈まとめ〉

「歯石をとったら歯がしみた」「説明を受けていない」などの不満もインシデント事例にあげられ

ます。慣れてきたり、忙しかったりすると診療の効率を優先しやすいですが、事前に予測される状況

について丁寧に説明し理解していただくことが大切だと思いました。医療安全について正しい知識を

もち、日々の業務を見直していきたいです。

                              衛生士 関口

  2017/07/05   ふくだ歯科
タグ:医療安全

「なんとかしたい!口内炎」について、勉強会で発表して

食事、歯磨き、会話など、生活の質を下げる嫌な「口内炎」。口内炎は身近な存在で、NHKネット

クラブアンケートによると全女性回答者の7割が年に数回発症しており「ほぼ毎月」という方も少なく

ないとのこと。また、数日で治ることが多いため深刻に捉えられにくいものの「口内炎と思っていたら

ガンに移行しかねない怖い病気だった」ということもある。

 

口内炎はなぜ出来る?

口内炎とは「口の粘膜に起きた炎症」のこと。そして炎症を起こす原因はもともと口内にいる「細菌」

にある。この細菌は、健康なときは唾液が洗い流すなどして過剰な繁殖を防いでいるが、疲れや

ストレス、栄養不良などをキッカケに唾液量が減少したり免疫力が低下、口内炎が発症しやすくなる。

同時にこうした疲れやストレスは粘膜が荒れるキッカケになるほか、口内をかんでしまうことにより

粘膜に傷が発生。そこから細菌が侵入しようとすることで粘膜に炎症が発生。口内炎に至る。こうした

細菌が原因の白い口内炎を「アフタ性口内炎」といい、もっとも一般的な口内炎である。

 

アフタ性口内炎の予防法と対策

★唾液線マッサージ

   あごの骨の裏と、耳たぶの前当たりを一緒にもむことで唾液の分泌を促す。

   緊張時やストレスがあるとき、また眠る前などに行うとよい。

★うがい

   予防なら水道水でのうがいを一日数回。

★水分補給

   水やお茶をこまめに飲む。口内が乾燥すると細菌が増えやすくなるため。

★栄養と睡眠

   口内炎は体調のバロメーター。出来たら休息を。

   栄養はビタミンBが重要だがバランスよく食事から摂取を心がける。

 

 口内炎薬の使い方

★薬の形状による使い分け

     ●口内炎が複数または広範囲→軟こうまたはスプレーがお勧め。

     ●一個または限定的→パッチ(貼る薬)がお勧め。

     ●口の奥のほうなど手で軟こうやパッチがつけにくいもの。→スプレーがお勧め。

     ●また痛くて触れない患部→スプレーがお勧め。

    使いやすい形状を薬局の薬剤師と相談するとよい。

★塗り薬の塗り方

(1)口の中をすすぐ。

(2)患部周辺を拭いて水分をとる。拭くのは患部は痛いのでその周辺を拭く。

           ティッシュは固いので脱脂綿がお勧め。

(3)綿棒に薬剤をとり、患部の周りから塗る。最後に覆うように白い部分も塗る。

(4)出来たら30分は飲食しない。眠る前などがお勧め。

 

口内炎と思ったら怖い病気だった!

数日で治る口内炎と思っていたら、もっと怖い病気だったということもあり得る。

●口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)

  症状は赤い腫れ、ただれ。網状の白い模様が特徴。 出血や痛みも伴う。

  原因はアレルギー、遺伝、自己免疫疾患、ストレスなどが関係すると考えられている。40~70代

  の女性に多く発症し、ごくまれにガン化することがあるので早期発見し経過観察が必要。

●白板症(はくばんしょう)

  症状は、口内の粘膜や舌が白くなります。

  原因は喫煙やアルコール、物理的刺激など。

  5~10%がガン化。 治療は小さい場合は切除。大きな場合は薬物治療が基本。

●紅板症(こうばんしょう)

  症状は口内が赤く腫れる。

  原因は白板症と同じ。50代以上に多い。

  半数がガン化。 治療は小さい場合は切除。大きな場合は薬物治療が基本。

 

口角炎対策

●口角炎 ★主な原因は細菌、真菌、ウイルス。

★対策は保湿のためにワセリンを患部に塗り、体調を整え栄養をバランスよくとる。

★改善しない場合は医師を受診して原因に応じた薬を処方してもらう。

    細菌・・・抗生物質

    真菌・・・抗真菌薬

    ウイルス・・・抗ウイルス薬

 

口角炎の意外な原因

●歯磨き粉、口紅、リップクリーム

  ★原因は含まれる成分に対するアレルギー反応。

  ★口紅やリップについては、長年使用してきたものが原因になることもある。

●対策は、

  ★歯磨き粉

      歯磨き後の口のすすぎをしっかりやり、口角に拭き残しがないか確認する。

  ★口紅、リップクリーム

     いつも使用しているものをやめてみる。

     それで改善するようならその口紅やリップが原因の可能性がある。

【感想・考察】

私自身もたびたび口内炎に悩まされてきた為、大変参考になりました。確かに日々診療していく中で、

口内炎を患う患者さんは多く、「どうすれば良いですか」といった相談を受けることもあります。

免疫力と塗り薬のお話をさせて頂くことが多いですが、今回、うがいや水分補給で予防できることを

初めて知り、是非お伝えしていきたいなと思いました。また、口角炎に関しても、口紅など長年使用

してきたものが原因になることもあると知り、ただ疲れているんだとか乾燥しているんだなどと甘く

見ることがないよう、様々な可能性を考慮しながら診療に当たっていきたいと思いました。

                                                                    衛生士 河本

  2017/06/28   ふくだ歯科
タグ:口内炎

歯科医療安全研修会を受講して

〈苦情・クレームの対応〉

苦情、クレームが起こる原因として、医療者側と患者側での理解の食い違いなどがあげられ、患者さん

は期待と実際の治療内容・結果のギャップに不満を感じ、そこからクレームに発展する場合がある。

そのギャップを認識し対応、解決することが重要であるが、これらは患者さんへのインフォームドコン

セント(説明に対する理解と同意)が不十分であることが原因であり、クレームの防止、対応のためには

患者さんとのコミュニケーションが必要となる。しかし、ここまでではあくまでも単なるクレーム処理

にすぎず、重要なのはそのクレーム情報を収集、分析し改善することである。

 

1.患者さんとコミュニケーションを取る上でのポイント

  ・コミュニケーションの種類

    コミュニケーションには話す言葉そのものの意味である言語的コミュニケーションと、表情、

    見た目、仕草、表情、声の早さ、大きさなどの非言語的コミュニケーションがある。

    ⇒非言語的コミュニケーションは無意識に出てしまうためクレーム対応時には特に注意する

   ・心配りのある話し方を意識する

    ⇒・気持ちを和らげるひと言 ex)よろしければ、失礼ですが など

  ・相手の自己決定権を大事にした言葉 ex)~していただけますか?

     ・肯定的な言い方 ex)そちらでしないでください→こちらでお願いします

     ・医療従事者が優位であるかのように感じさせる表現を避ける

     ※病院は指示が多く「動かないで」などこのように言いがち

    忙しくても、感謝の気持ちを入れた言葉を使うように心がけることが大切。

 

2.インフォームドコンセントにおけるポイント

  ・説明用語はわかりやすく

    ⇒勝手な解釈、思い込み、意味の取り違えの無いようわかりやすい言葉で

   ・積極的に確認を

     ⇒伝えただけで安心してはいけない。必ず『何が伝わったのか』を確かめる。院長の説明のあと、

            DHからも確認を行うなどチームでフォローしあうとより良い。その際、「分かりましたか?」

            のような上から目線の質問には「わかりません」とは言いづらいため、「何か気になることは

            ありませんか?」のような患者さんに投げかける言葉で質問するのが好ましい。

       ※患者さんとの間に理解のズレが生じやすいことを肝に銘じ、常に確認を怠らないことが、苦情、

           クレームさらには医療事故を防ぐ1番のポイントとなる。

3.クレームに発展させないために

   ・医療従事者の常識と患者さんの常識は同じではないということを理解する

   ・相手や自分の非言語的コミュニケーションに注意する

   ・接遇は自分の身を守る手段の1つである

  ⇒接遇とは快適な空間でおもてなしの心を表すこと。何か起きたときにまずは患者さんに不快な思い

        をさせてしまったことに対して謝罪をすることで、クレームを防ぎ自分を守ることにも繋がる。

 

〈悪質クレームの対応〉

1. 悪質クレームの特徴

  ・要求内容と要求方法

   (1) 法外、過大、でたらめ、無理難題な要求内容

   (2) 暴力的、威圧的、妄執的、恐喝的言動による要求方法

  ・その他の行動態様

   (1)1日に何度も電話をしてくる、連日電話をしてくる、電話を切らせない

   (2)院内で大声や罵詈雑言、医師やスタッフに激昂、乱暴な言葉を投げつける

   (3)身体的暴力をふるう など

   これらの行動が見られる場合はクレームではなく悪質クレームである。

2.悪質クレームに対する基本姿勢

   悪質クレーマーは、相手を怖がらせ優位に立とうとし短期戦に持ち込むことが多い  

 ⇒持続性がなく、長期戦に弱い

       そのため、「受け身」と「粘り腰」の対応が重要である。

    ・目的は撃退ではなくこの事態を乗り切ること

    ・過度な反応(驚いたりおびえる素振り)をしない

    ・相手と正対し、目線を合わせる

    ・同意も反論もせず相手をかわす

    ・相手の沈黙には更なる沈黙で応える

    ・態度が悪い、教育がなっていないなどの二次クレームを発生させない

    など、相手の土俵に乗らないことが大切。

3.悪質クレーム・暴言・暴力には組織対応を

    ・スタッフ間で暴言、暴力の情報を共有し、再発防止に努める

    ・スタッフごとの回答、対応のバラつきの防止

    ・改善策、対応策を組織で検討する

    ・1人に対応を任せきりにせず、メンタル面のサポートを

  1人でいる時にそのような事態が発生した場合は

   ・何も言わずにその場を離れない

   ・背を向けない

   ・時間をおく(落ち着かせる)

   ・1人でどうにかしない

【まとめ】

 歯科衛生士は患者さんに近い存在なので、患者さんの不安、不満を少しでも減らせるように意識して

   行動し  ていくことが大切だと感じました。また、最近では悪質クレーマーによる事件も頻繁に起き

   ています。傷害事件に発展しているケースもあるので、自分の身を守るためにも正しい対応を身に

   つけておこうと思います。

                        衛生士 星島

  2017/06/12   ふくだ歯科

「咬合の果たす役割と影響の大きさを知ろう」について、勉強会で発表して

顎口腔系の構成要素のなかでも特に咬合は、咀嚼をはじめとする諸機能の場であり、筋や顎関節への

影響はもちろんのこと、全身への影響、更には脳へも顕著な影響を及ぼす極めて重要な要素です。

 

<脳への影響>

咬合の不調和は、アルツハイマー病の原因となるアミロイドBを脳内に正常値の3倍にまで大量に増加

させ、更に咬合を改善することにより脳内のアミロイドBを正常値まで減少させることを動物実験で

明らかにされました。咬合の改善がアルツハイマー病の有効な予防と治療法になる可能性を示唆して

おり、咬合治療の意義と歯科の重要性を示す画期的なものだと考えられます。また、咬合の改善により

大脳皮質前野の著名な活性化が認められました。大脳皮質前野は記憶、計画、意欲に関わるのでどの

年齢層においても咬合治療と日頃の咬合管理がいかに大切かを示しています。

 

<筋と顎関節への影響>

左右の顎関節は下顎骨を介して繋がっており、一対をなす複関節として下顎を誘導しています。その

ため、咀嚼のような極めて複雑で精巧な下顎運動を巧みに制御することができるのです。そして、この

複関節であることが顎関節、筋、咬合の3次元的な調和を不可欠なものにし、咬合が下顎頭位を規制

するため、わずかな咬合の不調和でも顎関節と筋へ大きなメカニカルストレスを加えることになり

ます。

<顔貌や全身への影響>

左側顎関節に相反性クリックを認め、左側の復位性顎関節円板前方転位と診断された患者さんです。

咬合由来で下顎が左側へ偏位し、以下に示すような顔貌への影響が認められました。

1. オトガイの左側傾斜

2. 頭位の左側傾斜

3. 顔の輪郭の非対称

4. 下顎角部の張りの左右差

5. 人中の歪み

6. 口唇の非対称

7. 口角の高さの非対称

8. 微笑時の口角の上がり方の左右差

9. 目の大きさの左右差

10. 目尻と口角の距離の左右差

11. 鼻唇溝(ほうれい線)の深さの左右差

12. 鼻唇溝(ほうれい線)の角度の左右差

13. 鼻翼の非対称

14. 前頸部のたるみ

顔だけでなく、左奥歯が低いために身体も歪み姿勢の変化も現れます。

1. 左奥歯が低い

2. 左へオトガイが偏位

    ・ 咬筋(左側)→低い左奥歯が当たるまで噛む

    ・ 顎二腹筋(左側)→低い左奥歯が当たりやすくするため顎を左後へ引く

3. 左側表情筋の緊張により顔が歪む

    ・ 大頬骨筋頭・小頬骨筋・笑筋・頬筋・口角挙筋・上唇挙筋・上唇鼻翼挙筋

4.左側頸部の筋の緊張により頭が傾斜、捻転  

    ・頭板状筋・頭半棘筋・肩甲挙筋・胸鎖乳突筋

5. 右肩を上げる  僧帽筋(右側)

6. 右側の背中の筋肉で身体を支え背骨は右へ側彎

    ・ 広背筋・胸腸肋筋・胸最長筋

7. 腰を左前へ押し出して身体のバランスをとるため腰痛も生じやすい

8. 左脚に体重が常時かかるため、左脚が短くなり足は内股になる

この状態が軽度で短期間であれば、原因である咬合の不調和を改善することによりこのような姿勢を

とる必要がなくなり、バランスよく歩くなどの普段の生活の中で本来の姿勢に戻ります。

しかし、この状態が長期にわたって継続すれば筋肉や骨格自体が変形してしまい、左側への傾斜が徐々

に進行して、腰を左前へひねるだけではバランスを保って体を支えきれなくなると、頭位を咬合の低く

ない右側へ傾斜させて体を支えざるを得なくなっていきます。こうして、咬合の不調和を改善しただけ

では体の歪みは容易に治らなくなってしまします。 頭位と下顎位や咬合との関係は密接で、身体バラン

スを整えてスプリントにより下顎位の偏位を修正すると身体の歪みが取れて良好な身体バランスが維持

できるようになり、身体運動能力も本来のベストな状態が保たれます。

 

感想

咬合は咀嚼だけではなく全身への影響、さらに脳へも影響を及ぼすとても重要な要素だとわかりま

した。咬合は食事を楽しむことはもちろん、人々の生活の質にも関わる大きな役割です。そのことを

しっかりと理解して歯科治療に取り組みたいです。

                           衛生士 松本

  2017/06/07   ふくだ歯科
タグ:咬合