このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

スタッフレポート

スタッフによるレポートを掲載しています。

「酸蝕症をじょうずに防ぐ」について、勉強会で発表して

酸蝕症はむし歯とどう違う?   

 むし歯:むし歯菌が出す酸で歯が溶ける   

 酸蝕症:食べ物や飲み物に含まれる酸で歯が溶ける  

 むし歯は一部分、酸蝕症は広範囲   

 ・むし歯:歯の溝や歯と歯の間など、汚れのたまりやすい場所から歯が溶け始めるので、むし歯の

      できる範囲は限られている   

 ・酸蝕症:飲食物は口の中全体に行き渡るので、広範囲の歯に被害が拡大する

 覚えておこう  唾液が酸を中和する  

  酸性飲食物を飲んだり食べたりしても、すぐに歯が溶けずに済んでいるのは、唾液 が歯を補修し

  続けているから。唾液の洗浄作用により酸が洗い流され、また、緩衝 作用により口腔内が中和

  され、さらに唾液に含まれるミネラル成分によりエナメル 質が補修されて、「溶ける+補修する」

  というバランスが保たれることで歯の健康は 維持されている。

 

 見た目も質の悪くなります   

 前歯:もともと薄い歯がさらに薄くなって、透きとおって見える   

    歯の先が欠けるというトラブルが起こることもある   

 奥歯:噛む力が加わるので、健康な歯と比べて歯がどんどんすり減ってしまう    

    むし歯も悪化しやすくなる

 

 酸蝕症の症状   

  冷たい水がしみる(知覚過敏)

     歯がへこむ 

       歯のへこみを噛んだときに痛む(咬合痛) 

       歯がかける    

    さらに、もともと存在していた歯のすり減りやむし歯が悪化しやすくなる       

 覚えておこう  酸蝕症の見極めには、患者さんの生活背景の聞き取りが欠かせない  

  エナメル質段階の酸蝕症では、冷水痛などの臨床症状をともなわず、無症状のまま 進行するため、

       その発見が遅れる傾向にある。エナメル質酸蝕の段階から介入して いくためには、患者さんの健康

       意識や生活スタイル、嗜好品を適宜把握するほか、 健全なエナメル質も含め、注意深く口腔内を

       観察する能力が必要。

 

その習慣が原因かも?    

 酸蝕歯になりやすい飲食物    

  ソフトドリンク(コーラ・オレンジジュースなど)    

  お酢系飲料(黒酢・リンゴ酢など)    

  スポーツドリンク・栄養ドリンク・柑橘系などの果実・酢の物など         

 食べ方・飲み方によっても歯が溶けやすくなる    

  酸性の強い飲食物を高頻度に(ほぼ毎日)摂取する習慣    

  時間をかけちびちび食べたり飲んだりする癖のある人    

  前歯で柑橘系などの果実をかじる    

  酢の物をすするようにして食べる           

        ↑    

  酸が歯にふれる時間が長く、唾液による洗浄効果も期待できない  

  覚えておこう   

  う蝕原因菌の酸と飲食物に含まれている酸では、エナメル質の臨界pHが異なる     

 

体にも歯にも“健康”な食生活を!    

 体によい食習慣がすべて歯にもよいとはかぎらない。酸蝕歯はむし歯や歯周病と 異なり、歯みがき

    だけでは防ぐことはできない。   

 ポイントを押さえて酸蝕歯になりにくい生活を    

  長時間、歯を酸にさらさない    

  直接、酸を歯に触れないようにする    

  酸に触れた歯が軟らかいあいだは、余計な力を加えない      

 覚えておこう   酸蝕歯のハイリスク患者さんへの対応   

  酸性飲食物摂取後の遅延歯みがきに関しては、酸蝕歯のハイリスク患者にのみ適応するべきとの

       考えが示唆されている(近年の酸蝕歯関連書籍による)

 

まとめ  

 酸蝕症に日本人の約4人に1人が罹患しているそうです。

 単なる科学的溶解だけでな く、酸性口腔環境下において咬耗や摩耗などの物理的なちからが加わる

 ことで、その 進行が加速してゆく危険性が指摘されている状況で、患者さんの口腔内外の異変を

 見 逃さないようにしなければならないと思いました。 

                              衛生士 赤木 

  2018/04/01   ふくだ歯科
タグ:酸蝕症

「高齢患者さんの心を掴むトークテクニック」について、勉強会で発表して

STEP1 敬意を示そう

呼び方…「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばれると抵抗を感じる方も多くいらっしゃいます。

きちんとお名前を呼ぶことで、「ひとりの個人として尊重されている」ということが相手に伝わります。

言葉遣い…省略語やはやり言葉はなるべく使わないようにしましょう。また、親しくなったとしても、

常に敬語で話し、子どもに接するような話し方や態度は避けましょう。プライドを傷つけることに

なりかねません。

 

STEP2 伝えわる話し方をしよう

しゃべり方…不自然にならない程度に、普段より大きめのよく通る声で、ハッキリと口を開けて

ゆっくりと話すようにしましょう。加齢により、高音域の聴力が低下するので、特に女性の声が

聞き取りにくくなるといわれています。意識して聞き取りやすい低めの声で話しかけるように

しましょう。

伝え方…加齢により記憶力が低下しがちなため、話すときは短いセンテンスで主語・述語をハッキリ

述べながら簡潔に伝えましょう。また会話は言葉だけで伝えるのではなく、表情や身振り手振りを

交えたり、絵や図を使って言葉を補う工夫をすることも重要です。

 

STEP3 信頼関係を深めよう

話題の広げ方…差しさわりのない季節の話題や、誰でも知っているような明るいニュースを笑顔で

話しかけると、ストレスのないコミュニケーションのきっかけを作ることができます。女性の場合、

家事のコツをたくさん知っている方が多いですし、男性の場合には、仕事や趣味についての話が

盛り上がりやすいです。

 

〈感想・まとめ〉

加齢と共に起こる視覚・聴力・筋力・記憶力の低下を理解しながら、人生の先輩である高齢患者さん

に、敬意をもって接していきたいです。

                                 衛生士 関口

  2018/03/07   ふくだ歯科
タグ:話し方

「口の渇き解消ー病気予防へ」について、勉強会で発表して

高齢者と唾液

唾液腺の機能は、加齢につれて低下し、唾液が十分に出なくなる。

唾液には口中のpHバランスを整えたり殺菌したりする作用があるが、唾液の分泌が減ると、虫歯や

歯周病にもかかりやすくなってしまう。食べ物をかむことによっても唾液の分泌は促されるが、高齢者

は歯に問題を抱えていることが多く、かむことがおろそかになって唾液が出にくいこともある。

また、持病の薬の副作用で口が渇くケースもある。

 

唾液腺マッサージと舌運動

耳下腺…左右の上の奥歯あたりのほおに指を当て後ろから前に円を描くように10回刺激。

顎下腺…顎のカーブの内側を耳の下~顎先にかけて左右5ヶ所程場所を変え各5回押す。

舌下腺…両親指をそろえて顎の真下を10回刺激。

舌運動…前に大きく3回、左右に大きく3往復、唇をなめるように舌先で3回円を描く。

 

歯周病と口腔ケア

歯周病が悪化すると誤嚥性肺炎の原因になることもある。加齢で飲み込む力が弱り、口中の細菌が

誤って肺に入って肺炎を引き起こしてしまう。その為、口中を清潔にして細菌を減らすことが重要

である。歯ブラシだけでは歯全体の7割ほどしか磨けない為、歯間ブラシやデンタルフロスの併用

が有効である。手磨きよりも短時間で効率よく磨ける電動歯ブラシも役に立つ。口腔ケアにより、

高齢者の肺炎発生率が大幅に減少したという調査結果もある。

 

シニアの口腔ケアのポイント

・唾液腺マッサージや舌の運動を習慣にする

・食事はよくかむことを心がけ、タンパク質や鉄分、ビタミンCをしっかりととる。

・かかりつけ歯科医を持ち、年2~3回は診てもらう

 

【感想・考察】

高齢者の唾液分泌減少は、ただ加齢だけによるものではなくそれに関連する様々な因子が影響し合って

生じているので、出来るだけ多くの歯を残すことが体全体の健康に繋がるのだと再認識できました。

特に、若年者と高齢者とは口腔内のリスク部位が違うため、より意識的に観察を行ない、TBIへと

活かしていけたらいいなと思いました。

                                                     衛生士 河本

  2018/03/05   ふくだ歯科

「患者さんの「また行きたい」を引き出す患者さんに通ってもらえる条件」について、勉強会で発表して

定期来医院される患者さんは、メインテナンスを生活の一部として考えて取り入れてくれている。

予防が必要だから、治療後の良い状態を保ちたいから、という納得だけではなく、歯科医院に通うこと

自体が心地よかったり、リフレッシュになったりと、自分に良いことをもたらすというメリットを

感じたからだ。  

優れた技術での施術でも、不快感があれば、患者さんにメインテナンスのメリットを感じて貰えない。

不快感を与えないためには“五感”に気を配ることがポイント。

記憶に残るのは“五感”にうったえるメインテナンス。視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚が満たされて

「心地よかった」という経験は、強く記憶される。  

患者さんに不快感を与えないために意識したい“五感”のポイント  

(DH側も、自身の“五感”を研ぎ澄ませる)

・視覚

 患者さんと一緒に口腔内を確認。口腔内カメラ、手鏡、位相差顕微鏡を使用して説明するなど、自院

   にあるツールでできる限り視覚的に情報をお見せすることで、ご自身の口腔内の状況を印象づける

   ことができる。

 Check! 患者さんの表情。不安そうにしていないか。何か訊きたそうにしていないか。

・聴覚

 説明を丁寧にする。これから何を行うか、何をしたかを説明。

 Check! 患者さんが理解しているか。

 音楽(リラクゼーション効果のあるCD)を流してリラックス。

 スタッフの話し方。担当DHは勿論、周りのスタッフの声にも気を配る。患者さんは、静かな気持ち

   で施術を受けている。声の高さや大きさ、会話のスピードも合わせながら(ペーシング)丁寧にお話

   する。

・触覚

 デンタルミラーは硬組織にぶつからないように操作。触診や器具の操作を行う際も、軟組織に不快感

   を与えないよう丁寧に行う。気持ちよさを感じられる仕上げを意識して行う。

 Check! 患者さんの体の状態。エプロンを掛けるとき、全身が緊張していないか。ミラーで優しく

                     粘膜を圧排しても強い反応があるか。

・味覚

 使用する味を事前に伝える。例えば、「少しお薬の味はしますが、歯の表面を磨くのに優しく、良い

    成分が入っています」と一声かけることで、患者さんに味の情報を与えることができ、苦手であった

    としても、その味に納得してもらえることが多い。

 Check! 使う材料。施術の後味(例えば「すっきり」など)をDHが事前に自分の口腔内で把握。

・嗅覚

 味覚と同様、香りの使用を事前に伝える。

 Check! 部屋やチェアサイドに気になるにおいがないか。患者さんの口臭や口腔内から発する

                     においはどうか。  

感想  

短時間の処置であっても、医院の雰囲気というのは患者さんに伝わり、記憶される。患者さんの「通院

する」という行動に繋がるように、五感を満たし、心地よい環境を整えていきたい。

                                                                        衛生士 岡本

  2018/02/28   ふくだ歯科

「フロス指導について」勉強会で発表して

フロスが推奨されるケース

・バス法を指導した患者さん

→バス法は頬舌側の歯頚部には毛先が届きやすいが隣接面には届きにくい。

・叢 生歯列の患者さん

→ブラシの毛先が歯間部届きにくく歯間乳頭が不潔になりやすい。う蝕や歯周病のリスクが高まる

・AB間またはDE間に空隙がない小児患者

→ 乳歯列のう蝕好発部位は上顎乳前歯部と乳臼歯部の隣接面です。

・隣接面のう蝕リスクが高い患者さん

→フッ化物配合歯磨剤をフロスにつけ歯間に挿入すると隣接面にフッ化物が効果的に送達される。

指導のコツ

1. 隣接面以外でもフロスで磨く部位であることを伝える

う蝕や歯周病予防には隣接面だけではなく、歯間乳頭付近や歯肉溝もフロスで磨く必要があることを

伝えましょう。隙間にフロスを潜り込ませるようにして磨く

2. 斜めに動かしながら歯間に挿入する

フロスを押し込んで挿入するとコンタクトポイントを通過した際に勢いあまって歯間乳頭あたりの歯肉

を傷つけかねない。歯肉退縮の原因にもなるのでフロスを咬合面に対して斜めになるようにあて、

のこぎりを引くようにゆっくりと挿入するよう指導する

3.「押し込む」のではなく「かき出す!」

歯冠から歯根方向へフロスを動かして磨くのは歯茎を傷つける恐れがあるほかプラークを歯肉縁下に

押し込むことになってしまいます。磨く面のフロスを歯根側から歯冠側へプラークをかき出すように

動かす。

4.隣接面を4面に分けて磨く 1つの隣接面を「舌側遠心」「舌側近心」「頬側遠心」「頬側近心」

に分けて磨くただ歯冠に通すだけでは食物残渣は除去できてもプラークは除去できないことを強調し

フロスも歯ブラシと同じように歯面を磨くものだと認識してもらいましょう。

患者さんが感じる“負担”が“メリット”を上回っていませんか?

フロス使用が効果を上げるには患者さんに正しい使い方を身につけてもらうだけではなく使用を継続

してもらわなくてはなりません。しかし正しい使い方を理解してもらうのと同じくらい継続してもらう

のは難しいものです。

継続して使っていただくためには

・使用したことによって口腔内の変化を実感してもらう

「出血が減ってきている」「歯肉が引き締まっている」「隣接面のプラークまでしっかりと取れて

いる」など衛生士が気づいた変化をしっかと伝える。

・患者さんの負担を考慮する

最初から「必ず毎日使用してください」といった負担の大きい指導は避ける

→まずは「休みに日だけでも」や「時間に余裕がある時に」など

感想

歯周病、隣接面カリエスにはフロスはとても効果的です。 しかし、今まで使用したことのない患者様が

継続してフロスを使うのはとても難しいことです。一方的に「使ってみてください」ではなく患者様の

負担にならないような声かけ、フロスの効果を分かりやすく説明してやる気のでるようなTBIをして

いきたいです。

                             衛生士 加藤

  2018/01/03   ふくだ歯科
タグ:

プロービングについて、勉強会で発表して

プロービング深さと出血の有無、歯肉の感触

プロービング深さ…プロービング深さを正確に読み取ることは、プロービングの基本中の基本。

                                 プローブを正しくポッケト内に挿入できてこそ、正確なプロービング深さを計測

                                 できる。そのためには、①正しい把持②正しいレスト・挿入方向③根形態の把握

                                 が必要である。

出血の有無…プロービング深さと同じくらい重要なのが、BoPである。これによって、軟組織の炎症の

                      有無が把握できる。その日だけではなく、患者さんの日頃のプラークコントロールの

                      状態、歯肉縁下のバイオフィルムの有無を教えてくれる。同一部位のBoPを継続的に診る

                      ことで、その部位の将来的なリスクも把握できる。

歯肉の感触…プロービングの際には、プローブの先端で必ずポッケト底に触れる。歯肉の抵抗力がどの

                      くらいなのか、厚いのか薄いのかは、一人ひとり全く異なる。歯肉の感触を確かめること

                      で、炎症の程度など歯周病の病態を察することができる。

姿勢とレスト

姿勢…口腔内が見えるようにライトを入れる。施術しやすい高さに椅子を調整する。

           背筋が伸びている。

レスト…プロービングを行う際、レストは必ず置くようにする。プローブの操作は、先にレストを置い

              てから行う。口腔内・外、どちらでも構わない。レストを置くことで、プロービング圧が安定

              し、細かな動作がしやすくなり、歯肉の感触も伝わりやすくなる。レストを置かずにフリーハ

              ンドで操作してしまうと、歯周組織が傷つけてしまう可能性があり、術者にも負担がかかる。

お悩み1最後臼歯遠心にプローブがうまく入らない

① お口は小さめに開けてもらう

開口量が少ない方が、頬粘膜がよく伸び、ミラー操作がしやすく、術野を確保できる。

② プローブは水平に入れる

最後臼歯遠心をミラーでとらえたまま、プローブを持っていく。この時、プローブを水平にしたまま

最後臼歯遠心まで運ぶ。

③ 最後臼歯遠心に到達したら、プローブの先端を挿入方向に向ける

最後臼歯遠心までプローブを運んだら、プローブの先端を目的の部位に向ける。この時、軽い執筆状

変法で把持できていることがポイント。

④ プローブの屈曲を利用しながら挿入する

最後臼歯遠心にプローブを向けたら、プローブの屈曲を利用して、大臼歯の豊膨を避けるようにやや

プローブを遠心に傾けます。

お悩み2ミラー視がよくわからない

① 無理なく見える位置に調整する。

② ミラーを歯肉に当てないように操作する。

ミラー操作ひとつで、患者さんに術者の技量が伝わる。丁寧・上手だと感じていただけるか、雑・下手

だと感じさせてしまうかは、細かい操作によって差が出る。

③ 直視が難しい部位こそミラー視を

前歯部唇側や近心など、直視できる部位に関しては直視のほうが確実。口蓋側や舌側、遠心などは

ミラー視を行う。

プロービングを受け入れてもらうための気配り

☆事前説明の際は、患者さんによって伝え方を変える

プロービングによる検査の目的はもちろん、歯肉を触っていく検査であること、歯肉の状態によっては

痛みをともなう場合もあること、痛みがある場合には我慢せずお知らせいただきたいことを、事前に

きちんとお伝えする。自分がどのような伝え方したらその方にとって信頼と安心を感じていただける

のかを意識するようにする。

☆施術中の声掛けも忘れずに

施術中も、プローブ操作に没頭することなく、適宜声掛けをすることを忘れないようにする。お口を

開け閉めしていただいたり、お顔の向きを変えていただくなど、ご協力いただいた際には、お礼の言葉

を伝えるとよい。

☆歯肉・患者さんの様子によっては、圧を微調整する

歯肉の厚みや炎症の有無によって、丁寧に歯肉縁下を触っていくことが大切。「プロービング圧は20

~25g」という基本に忠実に従ったうえで、必ずプロービングを行う部位の歯肉の状態を確認し、

患者さんの表情や身体の強張りなどにも配慮し、場合によっては微調整しながら行う。

☆出血がみられる場合は、口をゆすぐ前に伝えておく

お口をゆすいでいただく前に、出血がある旨をお伝えしておくと、比較的スムーズに受け入れていた

だける。私たちにとっては当たり前のことでも、患者さんにとっては意外なこともあるので、気配り

が必要。

☆プロービングが終わってからのコミュニケーションも大切

術後にもしっかり声掛けすることを忘れない。患者さんにご自身の気づきを聞ける貴重なチャンスにも

なる。

〈まとめ〉

プロービングは、歯周組織の状態を把握するうえでとても重要な検査である。プロービングから得ら

れる情報をしっかりと読み取り、活かし、患者さんに理解していただき、歯周治療の成果へ繋げていき

たいと思う。

                                衛生士  関口

  2017/11/26   ふくだ歯科

フレイルティについて、勉強会で発表して

                                                フレイルティ

       ~高齢患者さんの要介護となる兆候を歯科医院でキャッチ&ストップ~

Part1 フレイルティを知っていいますか?

     フレイルティは、Friedらによって提唱された概念。

     高齢者の運動能力低下、転倒・骨折などのリスクを表現する用語。

   フレイルティの診断基準

     1.体重  1年で4.5kg以上減少

     2.疲労感 自己評価 (めんどう、始めることができない)

     3.活動量 1週間の生活活動量が、男性:383kcal未満、女性:270kcal未満

     4.歩行速度の低下 4.57mを歩く時間が ふつうでは4秒程度

     5.筋力低下 握力の低下

    もし、フレイルティの状態を放置したら・・・

      転倒が起きやすい

      サルコペ二ア(骨格筋減少症)が進行する

      認知症の発症

    フレイルティは「障害を抱えてしまうのを避ける」ラストチャンス!

      フレイルティは、転倒や疾患の発症によって障害を抱えてしまう前段階。

      フレイルティの特徴は、介入によりその進行を遅らせ、あるいは、状態を改 善できる

                      可能性がある、つまり、可逆性であると言われている。

Part2 フレイルティと咀嚼の関係

     咀嚼障害がフレイルティの悪循環の入り口となっている!

      口腔は栄養補給の第1ゲートだが、口腔の機能自体がフレイルティやサルコ ペ二アの状態

                      になる原因として考えられるのが咀嚼障害の問題である。

      咀嚼運動ができない状態で放置されている期間が長期にわたることで、口腔機能の虚弱化

                     が起こり、その結果、食事摂取が困難になって誤嚥性肺炎や低栄養となり、さらに全身と

                     口腔の虚弱化が進んでいくことが考えられる。

       フレイルティに有効なのは、咀嚼がきちんとできること

      口腔機能あるいは口腔周囲筋群において加齢や低栄養の影響を受けやすいのは、舌および

                      舌機能であると考えられる。歯科診療では、栄養指導とともに積極的な咀嚼治療が望ま

                      れ、また同時に舌機能を主体とした口腔機能改善へのアプローチも重要となる。

 Part3 来院する高齢患者さんのフレイルティに有効なのは歯科衛生士の“眼”と“手” フレイルティに

             気付く!

      来院ごとに患者さんのようすを記録に残しておくことで、経過が「見える化」でき、

                      ちょっとした変化や見るべきポイントをスタッフ間で共有することにつながる。

     フレイルティに対処する!

      *運動と栄養に関する生活習慣指導

       運動・・有酸素運動とレジスタンス運動の組み合わせが有効的。

           (ウォーキング、水泳)  (スクワット、ダンベル体操)

       栄養・・ビタミンDの補充と高タンパク食が推奨されている。

       *口腔の機能を低下させないための歯科的対応

       ➀まずは歯を守り、必要に応じて適切な補綴処置を

         歯を喪失しないための口腔ケアや保健指導、そして喪失歯に適切に補綴処置を行う

                                ための情報提供が大切。

       ②口腔内状況に応じた食事指導

         歯の喪失にともなって、食物繊維やビタミンの摂取量が減少する。

         義歯装着患者には、咀嚼能力を考慮した食形態を提案する。

       ③口腔機能を高める体操などで行動変容を促す

         頬のふくらましや舌運動といった口腔機能を高める体操などを、日ごろの生活に

         取り入れやすい方法で提案。          

【まとめ】   

  フレイルティの要因には様々な栄養状態に関する項目が含まれていて規則正しい 食生活を送ること

  で生活機能の維持管理をはかりQOLを高めることができる。

  口腔機能の低下は、低栄養そして身体機能へ悪影響を及ぼすことが、再認できた。

                              衛生士 赤木

  2017/11/05   ふくだ歯科

「口から糖尿病予防」について、勉強会で発表して

歯周病-原因は細菌

  歯の汚れによって細菌が増え、周辺の歯肉に炎症を起こす。出血や腫れを引き起こすが、あまり自覚

  症状のないまま進行する。やがて歯を支える骨が破壊されて痩せていき、歯が抜けてしまう。早い人

  では40歳代後半頃から抜ける人もいる。

  主な原因は細菌の塊である歯垢の中の細菌。虫歯の原因となる菌とは異なる。2型糖尿病やメタボ

  リックシンドローム、心臓病、脳卒中など、様々な病気との関わりが明らかになってきている。

 

 日本人の歯が抜ける原因

  歯周病で歯を抜く人は45歳を過ぎると増加する。さらに働き盛りで太った人や糖尿病の人、タバコ

  を吸う人、ストレスを抱えている人は、歯周病が一気に重症化する。その為、食事や運動だけでなく

  歯科医師によるチェックが欠かせない。

 

歯周病とインスリンとの関係

  病気を起こす細菌が体内に入って、体は菌を排除しようと、強い炎症を起こす。炎症を起こす物質が

  たくさん作られると、血糖を下げるインスリンの働きを邪魔してしまう。歯周病を治療せずに炎症が

  続くとインスリンの効きが悪くなる。しかし、血糖を下げようと体は無理にインスリンを分泌する

  ようになる。米国の研究で、長寿の人はインスリンの血中濃度が適正に維持されていたのに対し、

  インスリンが効かずに無理に血中にたくさん分泌していた人は20年後の生存率が低かったという

  報告がある。

 

 歯周病を治療すると

   炎症の度合いがきれいに下がり、糖尿病の指標であるヘモグロビンA1c(血糖の状態を示す)も改善

  することが分かっている。重度の歯周病を治療すると平均でヘモグロビンA1cが約0.4%良くなり、

  最も良いと1%も改善する。これは、手足の切断を約40%予防でき、失明の原因となる小さな血管

  障害を30%防ぐことができるということを示している。

 

【感想・考察】

  以前にも歯周病と糖尿病との関わりについてはレポートしたことがありましたが、今回は記事として

  特に分かりやすくまとめてあり、ようやく理解できたかなという気がしました。糖尿病やその予備軍

  といわれる人は身近におり、糖尿病に関連する病気とその予防について歯周病治療の有用性を改めて

  考える良い機会となりました。

                                            衛生士 河本

  2017/10/15   ふくだ歯科

「ブラッシング方法」について、勉強会で発表して

 歯ブラシを用いたブラッシングには、口腔内の付着物の効果的な除去、歯肉マッサージなどの目的に

合わせたさまざまな方法がある。

 

1. 歯ブラシの毛先を使ったブラッシング方法

   ① 水平法

       (適応)

        幼児、細かい操作が困難な患者、臼歯咬合面

       (特徴と留意点)

        ・操作が容易で、プラークの除去効果も高い。

        ・歯間部の清掃効果は劣るので、補助的清掃器具との併用が必要。

        ・強いブラッシング圧や硬い歯ブラシの使用を長期間続けると歯肉退縮や楔状欠損を起こし、

          知覚過敏を併発するので注意する。     

   ② 垂直法

       (適応)

        歯間空隙が大きい、歯列不正、歯間部食物残渣の除去、細かい操作が困難な患者

       (特徴と留意点)

        ・操作が容易で歯間部の清掃が容易であるが、歯頸部の清掃効果は劣る。

        ・強いブラッシング圧や硬い歯ブラシの使用を長期間続けると、歯肉退縮、クレフト、

          フェストゥーンや擦過傷を生じるので注意する。     

   ③ スクラッビング法

       (適応)

        良好な歯肉の状態維持、軽度の歯肉炎、歯列不正、矯正装置、歯肉退縮・楔状欠損がある、

        知覚過敏歯

       (特徴と留意点)

       ・操作が容易で、歯頸部、歯間部、咬合面のプラーク除去効果が高い。

       ・毛先を使用したブラッシング方法として一般的によく指導されている。

        ・ストロークが大きくなると水平法になるので基本操作を指導時にしっかり伝える。     

   ④ バス法

       (適応)

        歯肉腫脹・出血がある、痛みがある、深い歯周ポケットがある患者

       (特徴と留意点)

        ・歯頸部や歯周ポケットのプラーク除去に効果がある。

        ・歯頸部に歯ブラシの毛先を当てることと振動を与える操作が難しい。

        ・誤った操作は歯肉を傷つけるので注意する。

        ・歯肉マッサージの効果が高い。       

2. 歯ブラシのわき腹を使ったブラッシング方法

    ① スティルマン法

        (適応)

         歯肉腫脹、出血がある

        (特徴と留意点)

         ・歯肉のマッサージが第一の目的で、プラークの除去効果は低い。

         ・歯頸部に歯ブラシのわき腹を当て、振動を与える操作が難しい。

         ・舌側や最後臼歯への操作が困難。

         ・他のブラッシング方法との併用が必要。

    ② チャーターズ法

        (適応)

         歯列不正、歯間空隙が大きい、歯肉退縮がある

        (特徴と留意点)

         ・歯ブラシの毛が歯間空隙に入りやすい。

         ・歯ブラシのわき腹の当て方が難しい。

         ・歯間乳頭部の歯肉マッサージに有効である。

(感想)

     TBIを行う際、患者さんの口腔内の状態に合わせた方法を選んで伝えられるように、主要なブラッ

     シング方法をまとめてみました。画一的な指導にならないよう、適応や特徴を頭に入れて、効果的

     なTBIを行えるようにしたいと思います。

                                                                                                     衛生士 星島

  2017/10/09   ふくだ歯科
タグ:歯ブラシ

「歯はいのち!気持ちよく噛めて身体が楽になる整体入門」について、勉強会で発表して

気持ちのよい正しい嚙み合わせは、よい刺激で脳を活性化させ、自律神経や内分泌を安定させ、

スムーズなホルモン分泌を促進する。  

嚙み合わせが悪いと、肩こりや腰痛、何となく元気が出ない、イライラする、集中力が低下するなど、

心の症状も生じる。

顔が歪む。(嚙み癖があると口腔内の筋肉にねじれや凝りが生じる。)  

正しい嚙み合わせの為に、まず顔の筋肉、口の周りの筋肉の緊張をとり、十分にゆるめる必要がある。  

頭頂部マッサージ法・・・頭頂部を軽くマッサージすると口の周り全体の筋肉のねじれをとることが

                                      できる。

               (こぶしをつくり人差し指でしっかりと額をしっかりと下から上に押し上げる→頭頂部付近の

                頭皮を5本の指を使ってよくほぐす→側頭部を後ろに向かってこぶしでぐりぐりと揉む。)

足から嚙み合わせを整える  

身体の土台となる足。バランスが崩れると、地震の時に建物の揺れが上に行く程大きくなるように、

腰、肩、首、そして嚙み合わせに大きな影響が出る。  

足の中指メソッド・・・中指の付け根、両側のくぼみ(浅横中足靭帯)をよくほぐす。緊張していた筋肉が

                                  ゆるみ、バランスが整えられ、骨盤や口腔内のねじれがとれる。  

身体の歪みやねじれを助長させない為には、生活習慣による身体の癖に気をつける必要がある。

とくに、足組み、頬杖、うつぶせは禁物。足を組み続けていると骨盤がねじれて傾き、それが固定

され、呼吸メカニズムにかたよりが起き、顔の歪みになったり嚙み合わせに影響する。

頬杖をつくと、猫背になってあごが前に突き出る。その姿勢を腕で支えるので、その場所だけで頭の

重みを受けることになり、歯並びが歪み、しかも歪んだまま固定しやすくしてしまう。  

うつぶせは、全身の筋肉をゆるませている就寝中、首だけが激しくねじれた状態になる。

下あごはねじれ、上あごは頭の加重でたわみ、ねじれが拡大する。  

口腔内のねじれをとる  

舌を口腔前庭(歯と頬の間の深いところ。嚙み合わせトラブルでは、ここが凝り固まっている人が多い)

に押し込み外側にしっかりと押しつつ舌をぐるぐると回す。唾液分泌が促進され、顔面筋が一気に

ゆるみ、身体全体のバランスを取り戻しやすくなる。口の周りの筋肉がほぐれると表情が豊かになる。

よい笑顔は、本人にとっても、周りの人にとっても大変気持ちのいいものだ。  

 

感想・・・嚙み合わせや顎関節症の問題に、整体という視点から改善をねらう事、そして実際に良く

            なったという例が沢山載せられていて驚いた。正しい嚙み合わせで、気持ちよく過ごして

            貰えるように、診療でも意識してみていきたい。 

                                                                                                                  衛生士 岡本

  2017/09/17   ふくだ歯科
タグ: