歯科衛生士根石さんの発表をきいて
「歯科衛生士になってよかった~人のためにできること~」
●症例1
49歳 男性
主訴:検査・クリーニング希望
歯科既往歴:4・5年前に治療
定期健診を会社から推奨されていたけれど、歯科医院が苦手でなかなか足が進まなかった。
そのため、今回も通えるか不安がある。
・どのような対応をしたか
丁寧に時間を掛けて説明 患者さんの希望を聞く 診療の1/3はお話をする
・結果
セルフケアをどのようにしたら良いか、熱心に聞いて頂ける関係性を作ることができた
→笑顔で通っていただけることで、やりがいを感じることができ、セミナーでSRPを学ぶ意欲になった
●症例2
54歳 男性
主訴:検査・クリーニング
既往歴:歯周病と言われた
特に何もしたことない
→このことから、危機感がないと感じた
・どのような対応をしたか
デンタルでの多量の縁下の確認ができたため、除石を行った
・結果
課題:縁下を取り切れずEXTになった歯があること
SRPに捕らわれTBI不足になったこと
歯の大切さを伝えることができ、患者さんの意識の改善ができた
→患者さんと良い関係性を築くことができた
●症例3
57歳 男性
主訴:歯茎が痛い しみるところがある
既往歴:歯周病と言われた
10年前から歯医者に通っておらず、必要なところを最短で治してほしい
・どのような対応をしたか
口腔内所見とデンタルから、全顎的に縁上縁下歯石が多量にあることを確認
・結果
課題:残石があった
初来院時はブラッシングへの意欲も低く、ご自身でどれくらいの時間ブラッシングをしているのかの
意識もなかったが、今では時間をかけて磨いて頂けるようになった
●歯科衛生士という仕事へのモチベーションを上げる方法
・セミナーなどで頑張っている人を見る
・仕事でのモチベーションの高い友達と会う
・歯科衛生士をしてよかったことを具体的に考える
・長い目で見たときの人生のポジティブな目標を立てる
●奥山さんへのQ&A
Q、大きい歯石や深いポケットでの除石の方法
A、縁下は超音波ではなく、キュレットでミニファイブの細いタイプで取ることが多い。
また、しっかりレストを置き、一回で全て取ろうとするのではなく、数回に分けて取っている。
キュレットはしっかり研ぎ、使っていくことで、自分のキュレットを育てる。
探知はしっかり行い、小さいストロークでは、歯石を丸くしてしまうので、深いところから大きい
ストロークで取るようにする。また、根面と平行に当てられてないと、歯石の表面をつるつるさせて
しまうので、きちんと平行に当てるようにする。
→この探知力をあげるために、抜去歯牙を箱などで見えなくし、歯石を取ってみる。
その後、取れて いるか確認をし、ちゃんと取れたという感覚を覚えるようにする。
Q、出産後の働き方
A、いろんな経験は自分のプラスになる。技術的ではなく、幅を広げる時期と考えるようにする。
子育ては待ってくれないか、仕事は待ってくれるので、ちゃんとこどもをみてあげることが大切だが、
仕事を楽しめなくならないように追い込みすぎないようにする。
子育ても歯科衛生士人生も楽しむ ということが大切である。
●感想
根石さんの歯科衛生士になったプロセスは、私とよく似ており、共感できるところや、今後自分が
どういう風に仕事に向き合っていくべきなのか、参考にできるところがすごく多かったです。
歯科衛生士としてはもちろん、女性として、どのように社会で過ごしていくかという点で“楽しむ”と
いうことがとても大切であると感じました。 もっと、技術力や経験値を上げ、患者さんに出会って
よかったと思える歯科衛生士になれるよう、今度も意欲的にがんばっていきたいです。
衛生士 福田