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スタッフレポート

スタッフによるレポートを掲載しています。

ウイルス&細菌を撃退!「口内フローラ」新健康術について、勉強会で発表して

「フローラ」というと、まず「腸内フローラ」を連想する人が多いと思いますが、 お口の中の細菌

「口内フローラ」も健康にはとても重要。最近の研究から、「善玉菌と悪玉菌のバランス」が大切だ

ということが分かってきました。

善玉と悪玉のバランスが大事!

. 口内フローラの割合は、善玉菌9割、悪玉菌1割程度が理想的なバランスと言われています。「でも

  もし悪玉菌が増えても、虫歯や歯周病になるだけでは?」と思うのは間違い。 最近の研究から分かっ

  てきたのは、悪玉菌、特に歯周病菌が口の中で増殖すると、歯周病菌が血管に入り込んで全身で恐ろ

  しい病気を引き起こすということ。心筋梗塞・脳梗塞そして認知症、がん、関節リウマチなどの病気

  に大きく関与していることが分かってきました。 何よりも、歯茎の血管から歯周病菌を体内に侵入さ

  せないことが大切。歯磨きの際に毎回出血するような方は注意が必要です。

ほんのひと手間が命を分ける!

. 対策としてやはり大切なことは、正しい歯磨きで、歯周病菌を減らすこと。

  でも歯周病菌は空気が嫌いな性質のため、歯と歯茎の間や、歯と歯の間などに潜んでいて、通常の

  歯みがきでは、きちんと取り除くことができません。

  そんな時に役立つのが、歯間ブラシや糸ようじ。 わずかな隙間にも入るので、歯周病菌を物理的に

  かき出すことができます。 毎日の歯みがきの後に行うのがベストですが、1週間に1回でも良いので

  しっかりと歯周病菌退治をすることがオススメ。

口内フローラを改善!緑茶パワー

  緑茶などに含まれるカテキンは、歯周病菌のような悪玉菌の繁殖を抑えるだけでなく、善玉菌の繁殖

  は抑えないという、とても便利なもの。最近口臭が気になる、歯みがきで出血する、という悩みを

  持つ方の口内フローラの改善に「緑茶うがい」は効果的。

  準備するもの:粉末の緑茶…「粉砕緑茶」を選択→カテキンの成分を効率よく利用できる。

  ①100ミリリットルの水かぬるま湯に、ティースプーン山盛り一杯程度の粉末緑茶を加えてよく

      かき混ぜる。

  ②しっかりと「お口クチュクチュうがい」をして下さい。

     ※うがいをした後は口をすすがない。 カテキンをなるべく口の中に留めておくため。

     ※夜、歯をみがいた後、寝る前に行うと効果的。

【感想・考察】  

   この放送の前後で、担当患者さんの中にも「試してみている」とお話しして下さる方がおられ

   ました。その時にはこの情報を知らず、お話しに付いていくことができなかったので、今回レポート

   としてまとめてみました。口腔関連の話題は最近よく取り上げられているようなので、一般の方の

   口腔への関心の 高さを再認識すると共に、テレビなどで放送される最新の情報に精通しておくこと

   は、会話やTBIを活かすことにも繋がるのでは思い、より注意していきたいと思いました。

                                                                                                     衛生士 河本

  2017/04/30   ふくだ歯科
タグ:フローラ

「歯槽膿漏 抜かずに治す」を読んで

膿漏に侵された歯の治療は、正確で丹念な歯磨き、「長時間ブラッシング」が中心となる。バイ菌退治と

歯茎鍛錬が一番効果をあげる。  

歯槽膿漏の治療は、自分でこういう病気にかかっているのだと認識(自覚)し、病気の正体を知り、対策

を立てて実行する(自助)必要がある。自分で病気をコントロールしないとダメ。  

急性症状・・・疲れが溜まるとよく起きる。

                    歯垢と膿を退治しつつ休養する。睡眠も取る。

                    最初の二日はブラシが痛いかもしれないので、軟毛の歯ブラシで(画筆で磨くと痛くない)

                    日を追って毛先を立てる。(毛先を斜め45度に当てて)

                    一週間もすれば急性症状は一応おさまり、磨いても痛くなくなる。

そして・・・

・突っ込み振るわせ磨き・・・ペングリップで、歯間に毛先を突っ込み、ブラシを振るわせる。

                                             こする音がしてはいけない。ほとんど無音。一~二列歯ブラシで。

・フォーンズ法・・・円を描いて上下の歯を一緒に、歯茎もこする。三~四列ブラシで。

この歯磨き法を併用。  

歯根が露出している所はブラシを斜めや縦に当てたりして磨き損なわないように。  

何かをしながら磨く癖を。洗面所で長時間・・・では続かない。  

歯列キャップ(簡便な暫間固定)・・・噛むときに浮いた歯一本に加わる力を全歯で分担。悪い歯に余分な

負担をかけず、噛みしめ、歯ぎしりの悪影響防止に安静をはかる。  

  半流動食(軟らかい食べ物)で安静に。  

  根を分割して骨のない方だけ抜く。(残る歯を救う)  

  喜ばれる入れ歯作り・・・歯を抜かずに歯槽膿漏を治し、小さな入れ歯を。  

  手術で救えない重症は?・・・

      残っている骨が1/3以下だと手術できない。抜くか、抜けるまでおいておくか。骨が1/3以下でも、

      上記の事柄(固定、その他)で工夫しブラッシングに励めば効率に歯を救える。  

感想・・・

1990年に出された本です。患者さんがこの本を読んだそうで、私も読んでみました。歯科によって勧め

る磨き方は色々ですが、歯周病治療の基本は歯磨きだと改めて分かりました。歯を残したいという患者

さんの気持ちに寄り添いながら衛生士の仕事をしていきたいと思います。 

                                                                                                               衛生士   岡本

  2017/04/16   ふくだ歯科
タグ:歯周病

「フッ化物応用」について、勉強会で発表して

<フッ化物歯面塗布の目的>

萌出後の歯のエナメル質表面に直接フッ化物を作用させることによって、歯質を強化しう蝕に対する

抵抗性を与えること。年に数回の実施で予防効果が認められるため、小児や高齢患者さんにとっては

負担の軽いフッ化物応用方法である。

<フッ化物塗布時の保健指導>

フッ化物歯面塗布の効果は確認されているもののそれだけでう蝕が完全に予防できるわけではないので

保健指導も行う必要があります。

① 日常の歯口清掃を十分行うよう伝える

② 含糖甘味食品の摂取制限を含め食生活習慣について指導する

③ フッ化物歯面塗布の効果とその作用機序について説明する

④ フッ化物の塗布のために歯科医院の定期受診をすすめる

<フッ化物歯面塗布の主な対象歯>

1歳・・・乳前歯

2~4歳・・・乳臼歯

5~7歳・・・第一大臼歯、永久歯前歯

8~9歳・・・永久歯前歯、第一小臼歯

10~11歳・・・第一小臼歯、犬歯

12~13歳・・・第二大臼歯、第二小臼歯

萌出して間もない歯は、未成熟で反応性が高くフッ化物塗布による歯の表層へのフッ素(フッ化物

イオン)の取り込み量が大きいため小児の場合フッ化物歯面塗布は萌出直後の歯に対して行うのが

最も効果的。

◎ う蝕に最も罹患しやすいのは、歯が萌出して2~3年の間といわれているので継続して何度も

繰り返し塗布することが大切である。

フッ化物配合歯磨剤で一生のセルフケアを!!  

フッ化物配合歯磨剤は、小児・成人・高齢者の別なく自分の歯をもつあらゆる年齢の人が利用すべき

ホームケア用品である。しかし、歯磨剤のフッ素濃度やブラッシング方法がそれぞれ異なるため有効性

と安全性が変化するため歯科医療従事者はフッ化物配合歯磨剤の適正な利用法をアドバイスするべき

である。

<フッ化物配合歯磨剤の年齢別応用量>

年齢                                        使用量                            フッ素濃度            注意事項

6ヶ月(歯の萌出)~2歳    切った爪程度の少量      500ppm       仕上げ磨き時に保護者 が行う

3~5歳                                 5mm以下                    500ppm       就寝前が効果的ブラッシング後

                                            5~10mlの水で1回のみ洗口

6~14歳                              1cm程度                      1000ppm    就寝前が効果的 ブラッシング後

                                                                                                                10~15mlの水で1回のみ洗口

15歳以上                              2cm程度                       1000ppm   就寝前が効果的 ブラッシング後

                                                                                                                 10~15mlの水で1回のみ洗口

<感想>

   フッ素塗布は日頃から行うことが多く、一般の方の中でもむし歯予防としても多く知られていると

   思います。フッ素は繰り返し塗布することが大切であることや、フッ素入り歯磨剤の利用法を適切

   に伝えていきたいです。

                                     衛生士  松本

  2017/03/29   ふくだ歯科

「コンクールクリーニングジェル」について、勉強会で発表して

主な成分

・高機能シリカ(清掃材)

・サンゴパウダー(研磨剤)

・ヒドロキシアパタイト(基材)

・モノフルオロリン酸ナトリウム(フッ素)

・イソプルピルメチルフェノール(殺菌剤)

・トリクロサン(殺菌剤)

製品特徴

① 歯面に負担をかけず1本でPMTCが完了。

  汚れを吸着する高機能シリカ配合

② 使い勝手が良い

  ・飛び散らない

  ・歯面が見やすい

    ・歯の隅々に行きわたる

③ 後味スッキリ

     発泡剤無配合 グレープミント味

他のPMTCペーストと何が違うのか

一本でステイン除去から仕上げまでを実現する!

従来のPMTCペーストは粗研磨で歯面が粗造になるため、仕上げ研磨で滑らかに整える必要があり

ましたがクリーニングジェルは汚れを吸着する高機能シリカを配合し、歯面に負担をかけずに清掃

するため仕上げ研磨の必要がない。

どのようなメリットがあるか

長期メンテナンスでPMTCを繰り返しても歯面の負担が少ないため安心。

施術時間が短縮できるため、術者にとっても患者さんにとっても疲労が軽減する。

PMTCの三原則

1急がない

2傷つけない

3痛みを与えない

PMTCの三原則を守り患者さんに寄り添ったPMTCを常に心がけることが大切。

一人ひとりの患者さんに合わせたクリーニングを行うためには、口腔内の観察力やテクニックは

もちろんの器材の選択、使用方法も重要なポイントです。

・広範囲の薄い着色

ラバーカップを使用

歯面に密着しやすい柔軟性のあるラバーカップを選択

カップ内面にウィッグがついていると清掃性が高い

→ラバーカップを歯面に押し付けすぎず吸着ジェルをカップ内面でまんべんなくなじませながら清掃。

厚め(濃い)着色

プロフィーブラシ+スケーラーを使用

厚みのある着色は表面一層をあらかじめハンドスケーラーなどで除去したあとクリーニングすると

効率が良い

プロフィーブラシは歯面の凹凸部などカップが到達できない場所に使用すると便利。

ジェルはたっぷりめに使用してゴシゴシこすらないようにする。

感想

患者さんにコンクールクリーニングジェルを使用したPMTCを行った時に これはなんの味ですか?と

質問をされたときがありました。おススメしている歯ブラシや歯磨き粉の特徴を理解しておくのも

もちろんですが、患者さんに使用する材料などの 特徴やどういった効果があるのかもしっかりと頭に

いれて質問をされたときは正しい説明をしていきたいと思いました。

                                                                                                        歯科衛生士 加藤

  2017/03/08   ふくだ歯科
タグ:PMTC

「ここまで伝えよう!効果がばっちりでるフッ化物配合歯磨剤ガイド」について、勉強会で発表して

フッ化物のう蝕予防効果を高める3つの重要事項

1.フッ化物を歯面(リスク部位)に送達する(届ける)

     北欧では「イエテボリ法」と呼ばれるトゥースペーストテクニックが推奨されている。

     イエテボリ法の手順

         ①湿らせた歯ブラシに1.5g(小児では0.5g)の歯磨剤をつけ、歯列全体に行 きわたるように

             2分間ブラッシングする。

     *ブラッシング中には歯磨剤は、吐き出さない     

    ②ブラッシングが終わったら、吐き出さずに少量(約10ml)の水を口に含 み、30秒ブクブク

             うがいをする。

          ③吐き出した後は水で洗口しない。

          ④ブラッシング後、2時間は飲食をしない。  

     ●患者さんにはこう伝えよう!

     ①ブラッシング後のすすぎは、1~2回程度   

      フッ化物が停滞し、予防に効果的。  

   ②ブラッシングは1日2回、そのうち1回は就寝前に   

    就寝中は唾液分泌が低下してフッ化物を長時間口腔内に留まらせることがで きる。   

      ③フッ化物配合歯磨剤を歯間部や裂溝部にしっかり届ける   

    当て方や歯ブラシの選択を工夫する。

2.高濃度のフッ化物配合歯磨剤を使用する

     フッ化物の濃度:国際標準化機構(ISO)での規格  1,500ppm以下

    欧米諸国でのフッ化物配合歯磨剤⇒1,200~1,500ppmのものが広く普及

    日本⇒1,000ppm以下と定められている(薬事法)  

        多くのフッ化物配合歯磨きはおおむね900ppm程度の濃度

         ●患者さんにはこう伝えよう!

    ④フッ化物配合歯磨剤は、軽くしめらせた歯ブラシにつける  

     乾いた歯ブラシに歯磨剤を直接つけてブラッシングを行うと、歯ブラシの 毛束の根元部分

                に歯磨剤が残りやすくなる。また、歯磨剤によっては、適 度な水分がないと歯面で広がり

                にくいことがある。  

     ⑤磨く順番は、高濃度を保つためにう蝕好発部位から   

      フッ化物が唾液で希釈されていない高濃度のフッ化物をう蝕好発部位に 効果的に届ける

                 ために、もっともう蝕になりやすい部位から磨き始めるの が効果的。

         *LFD法(Local Fluoride Delivery)  

          歯間部や裂溝部などのう蝕好発部位に有効な濃度のフッ化物を送達するブ ラッシング法。

                     う蝕好発部位にはその都度歯磨剤をつけ直すと適切な濃度 でフッ化物が届く。

3.フッ化物の効果が出る量を用いる  

  口腔内でのフッ化物濃度が300ppm以上あることが大事   

   300ppm以下では、フッ化物カルシウムは形成されず、イオンとして歯面に吸 着したものは洗口

        などで流れやすくなり、歯面への残留性が低下する。  

  10歳以上では1gのフッ化物配合歯磨剤が必要    

    ブラッシング中に300ppm以上の口腔内フッ化物濃度を2分間保つためには 歯磨剤の使用量が1g

          以上必要。

   ●患者さんにはこう伝えよう!   

   ⑥フッ化物配合歯磨剤の量は、年齢に応じて    

    1,000ppmのフッ化物配合歯磨剤の場合    

     3歳未満(ブクブクうがいができない):「爪を切った程度」の極少量    

     3歳以上(ブクブクうがいができる):0.5cm(エンドウ豆粒大:0.25g)    

     6歳ぐらい:0.5g程度で少しずつ増やす     

        8歳ぐらい:0.7g程度    

     10歳ごろ:許容上限量は成人の許容量と同じ    

     小学校高学年:1gを目安

                                     (1gの歯磨剤は毛幅が2cmの歯ブラシの場合、約3分の2程度に相当)     

        ⑦ブラッシング時間は2分程度     

      フッ化物によるう蝕予防の視点:歯とフッ化物が十分に反応するためには2 分程度の反応時間

              が必要。長く磨いても歯磨剤が唾液で希釈され、フッ化 カルシウムは生成されず、フッ化物

              の歯面への留まる量が増加しない。 ただし、歯肉炎(歯周炎)の予防にはていねいに時間を

              かけたブラッシング が必要。歯肉炎(歯周炎)予防とう蝕予防をかねたブラッシングでは、

              最初は 歯磨剤を使わずていねいにゆっくりと磨き、最後の2分間でフッ化物配合 歯磨剤を

              用いるとよい。

【感想】  

 筆者は最後に患者さんが楽しく続けやすいようアレンジをしていくことが大事と述べられていた。

    フッ化物配合歯磨剤の年齢に応じた適応量や使用方法など具体的により詳しく知ることができたので

    これらを参考に、患者さんに合った方法を伝えていけたらよいと思う。

                               衛生士  赤木

  2017/02/01   ふくだ歯科

「唾液が減るとなぜ悪い?」について、勉強会で発表して

唾液はとっても働きもの

唾液は、1日に1~1.5ℓも分泌されるといわれています。唾液にはさまざまな働きがあり、お口や歯を

はじめ、私たちの身体全体を守っています。

① 潤滑作用…歯茎や舌などの粘膜を保護して傷づかないようにする

② 消化作用…食べ物に含まれるデンプンを糖に変える

③ 歯の保護作用

④ 粘膜修復作用

⑤ 洗浄作用…食べかすを洗い流してお口に残るのを防ぐ

⑥ 緩衝作用…お口の中のpHを正常に保って歯が溶けるのを防ぐ

⑦ 抗菌作用

唾液が減るとどうなる?

水がないと食べ物が食べられない

口の中がカラカラする

話しづらい

口唇が乾く

水を常に持ち歩く

口唇や口角が切れやすい

口内炎ができやすい

夜中に起きてしまう(水を飲む、トイレに行く)

よく飴をなめる

口の中がネバネバする          左に示すような異変は口腔乾燥のサインです。

目も乾く                これを日常的に感じるようでしたら、一度

舌が乾燥している            専門医を受診することをおすすめします。

舌に溝がある

● う蝕や歯周疾患のリスクが高くなる

● 味覚障害を引き起こすことがある

● 口臭が強くなることがある

● 口腔カンジダ症が起こることがある

これらはドライマウスによって引き起こされるトラブルです。こうした身体的な影響の他に、会話

困難感、咀嚼困難感、嚥下困難感などがあると、友人との外食などを避けて閉じこもりがちになる

など、心理的な影響も出てきます。唾液量の減少は、QOLが著しく低下する一因にもなってしまう

のです。

どうして唾液が減るのか?

唾液は、自律神経からの指令が唾液腺に伝わり、血液を元につくられます。ですから、唾液が少なく

なる原因は、自律神経の問題、唾液腺の問題、血液の量の問題などさまざまで、1つだけではない場合

もあります。薬の副作用でお口の渇き(口渇)がみられる場合もありますので、医科の主治医に相談して

ください。

・唾液腺の損傷…シェーグレン症候群、口腔など唾液腺に近い部位の悪性腫瘍への放射線治療、唾液腺

        の疾患(唾液腺腫瘍、唾石症)など

・ 自律神経の乱れ…ストレス、精神疾患、更年期障害など

・ 自律神経から唾液腺への指令の障害…薬の副作用(精神安定剤、解熱鎮痛剤、咳痰鼻水を抑える薬、

                   高血圧症の薬など多数)

・ 血液の運搬の障害/血液や体液の減少…糖尿病、甲状腺機能障害、腎疾患、脂質異常症などの代謝性

                                                                      疾患、薬の副作用(利尿薬、カルシウム拮抗薬)、脱水

唾液が減るのはどんな人?

口腔乾燥症の患者さんには圧倒的に女性が多く、約8割を占めています。女性は45~55歳頃に女性

ホルモンが減少するため、閉経し、更年期を迎えます。この女性ホルモンの減少が口腔乾燥症と関連

しているといわれています。

高齢になると、高血圧、脂質異常症、不眠症、頻尿などさまざまな病気を抱える方が増えます。それら

の治療薬の副作用や、糖尿病や甲状腺疾患などの病気そのものによって口の渇き(口渇)が引き起こされ

るため、お口の乾燥を訴える方が多くなります。

さらに最近では、若年層にもストレスが原因のお口の乾燥がみられるようになってきています。

唾液腺を刺激して唾液量UP!

唾液腺は、筋肉のように使わないと衰えて、唾液の分泌機能が低下してしまいます。その予防には唾液

腺の刺激が有効です。よく噛んで食べるなどお口の中を刺激すると唾液腺も刺激されます。また、噛む

刺激は自律神経にも伝わり、それが唾液分泌の指令を出すことにもつながります。唾液腺を直接刺激

するには唾液腺マッサージが有効で、食事の前に行うと効果があるといわれています。そのほかにも

唾液の分泌をうながすために日常生活でできることはたくさんあります。

よく噛んで食べる、シュガーレスガムを噛む、規則正しい生活、加湿器をつける、口呼吸を鼻呼吸に、

マスクをして寝る、お酒はほどほどに、コーヒー・紅茶は控えめに

〈感想・まとめ〉

唾液の量が減っている患者さんは、う蝕になりやすかったり、歯周疾患が増悪しやすかったりします

ので、定期的に歯科受診してもらうことがとても大切です。また、治療中は口唇や口角が切れたり、

舌や頬粘膜などが口腔内に張りつくことがありますので、注意しながら治療を受けに行きたくなる歯科

医院を目指していきたいです。

                                 衛生士  関口 

  2017/01/22   ふくだ歯科

岡山大学歯学部同窓会学術セミナー2016に参加して

歯周病…全身疾患の危険要因になりうる

→動脈硬化、認知症、糖尿病、弁膜症・心内膜炎、非アルコール性肝炎(NASH)、

    低体重児出産・早産、関節リウマチ、誤嚥性肺炎

原因除去を中心とした歯周治療の展開が必要となってくる

歯周治療を行なうことによって口腔以外の指標(検査値)の改善にも寄与できる

問診票…身長・体重・血圧を記載する箇所があるとより確実→口と体は関係しているから

ライフステージと共に「口腔」と「全身」の関わりを意識する

     ex.ある患者さん…口腔内の崩壊→一日三食うどん→食べる物が限定される  

現在の状況                              歯周治療介入無し(仮定)                        歯周治療介入有り(実際)

肥満                                         肥満                                                            肥満 メタボ 二型糖尿病 メタボ

咀嚼障害(うどんのみ)         糖尿病性合併症の発症                               食生活の改善

発音障害(会話が苦手)         経済的困窮                                                  社会性の回復

審美障害(面接が苦手)                                                                              社会復帰

歯周病治療を行なうなら患者さんの健康増進とQOLの向上に貢献できる

歯周病は糖尿病の六番目の合併症?

    急性…糖尿病性昏睡

    慢性…網膜症、腎症、神経障害、大血管障害、小血管障害

現行の糖尿病治療の主な目的は「合併症の発症・悪化の予防」である

    しかし、歯周病はすでに発症しており悪影響を及ぼしている合併症なので、糖尿病と歯周病の

    悪循環のサイクルを断ち切ることは糖尿病患者さんの健康寿命の延伸に寄与できる

HbA1c値が1%下がる意義とは?

   歯周病治療はHbA1c値を平均0.4%低下させる

                       ↓その中で…

   HbA1c値は1%下がると、小血管系合併症のリスクが大幅に低減する

糖尿病患者における理想的な歯周病治療

    軽微→歯周病悪化の予防

    重度→歯周病のコントロール・口腔機能の改善

歯周組織再生治療の変遷と将来 ~塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)の臨床応用に関する最新情報~

健康長寿と再生医療

    一般的に健康であると認識する指標は「食事を食べることができる」であるが、 健康寿命を損なう

    ことに挙げられるのは、一位が癌など、歯科関連は入っていない

歯周組織再生治療の歴史

   ・骨移植術…自家骨・他家骨・異種他家骨・人口材料

       ・長い上皮性付着で治癒することが多いと報告されている

       ・GTR法やEMD、PRPと併用することもある

・歯周組織再生誘導法(GTR法)

・PRP(多血小板血漿)、PRF・CGF(多血小板フィブリン)

   ・止血・創傷治癒促進・成長因子の役割

・再生医療等安全性確保法の制定…PRP、PRF・CGF使用時の手続きと規制

・エナメルマトリックスタンパクを応用した再生治療

    EMD(エナメルマトリックスデリバティブ)

    ・エムドゲインゲル(ブタ歯胚組織使用歯周組織再生用材料)

    ・エムドゲインの安全性について

        ・異種生物タンパクに対するアレルギー、ウィルスや伝達性病原体の混入

        ・感染性の観点から エムドゲイン→エムドゲインゲルへ(加熱製剤になった)

           しかし、リスクをすべて説明することは難しい

・塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)

        ・bFGFは体内の組織かに広く分布し、主に組織が損傷を受けた時、細胞外基質から遊離され、

           組織の修復再生因子として活躍するもの→歯周病治療薬への応用に期待

歯周組織再生治療のまとめ

・健康寿命の延伸の為に、健康な歯を保存することに力を注ぐ事が重要

・EMDは現在国内で承認されている歯周治療材料の中で最も高い有効性を示す

・bFGFは異種タンパクを含まない歯周治療薬でありEMDよりも高い有効性を示す可能性がある

【感想・考察】

今回、岡大セミナーの内容をレポートしていく中で、やはり健康と口腔とは大きく関連しており、

医学的にも、そして一般的に患者さんが求めている事においても歯周病治療は重要な位置と割合を

占めているように感じました。私たちが行なっている事は全身にも影響を及ぼすのだということを

心に留め、ただ漫然と日々の診療をこなすのではなく、高いモチベーションを保ちつつ患者さんに

向き合っていけたらいいなと思いました。

                                                                                                              衛生士   河本

  2017/01/15   ふくだ歯科

「歯みがき革命!」を読んで

日本で一番多い病気→歯周病

 本当に健康な口の中を手に入れるには、「予防」と「メインテナンス」抜きでは決してできない。  

「C1」と診断される歯

 早期発見・早期治療の見直しが必要。大事なのは早期予防。

 唾液検査などで自分自身のむし歯のリスクを知る。

 リスクの低い方→削らずに経過観察。

       (再石灰化をさせる為にその患者さんに合わせた方法で予防や指導をしていく)

 リスクの高い方→早めに治療する事が良い結果になることもある。

 全く削っていない歯と、少しでも治療をしてしまった歯とでは寿命が全然違う。

    削らずに済んだことの良さを患者さんにきちんと理解して頂くこと、情報や価値観の共有に重点を

    おくことも大切な治療の一つ。

フッ素の力を借りる…フッ素入り歯みがき粉、フッ素洗口液、定期的なフッ素塗布は再石灰化を

                                     手助けし、継続して使うことでより酸に強い歯質をつくってくれる。  

簡単むし歯予防法

 よく噛むこと…唾液の量を増やす(洗浄作用、抗菌作用、酸を中和する緩衝作用、酸によって歯が

                                                          溶ける働きを低下させ再石灰化を促進する抗脱灰作用)

 噛みごたえのある食材→噛む回数が増える

 キシリトールガム→菌に酸を作らせないよう働きかける。むし歯の原因菌であるミュータンス菌に

                                    とっては大敵。  

歯周病について正しく知ろう

 歯周病は、歯茎や歯を支える骨に起こる病気。進行すると歯を支える骨が溶けて歯を失う原因に

   なる。また糖尿病や動脈硬化などへの悪影響、ほかにも妊婦さんの場合、早産や低体重児出産を

   引き起こすことが報告されている。

   歯石取り(歯科医院での歯周病治療)→プロフェッショナルケア

   患者さん自身が行う歯みがき(自分で行う歯周病治療)→セルフケア

   両方が必要!

   歯周病は患者さんと歯科医師・歯科衛生士がチームとなって一緒に治していくもの。  

自分の歯を残すことが大切な5つの理由

1. 噛むことで将来も健康な体を維持できる

2. 幸せを感じる機会が多くなる(いくつになっても美味しい物を、好きな人と一緒に楽しむ)

3. 全身と心の健康を保てる(良い噛み合わせで、プロポーションの維持と、前向きな気持ちを保つ)

4. 時間とお金に余裕ができる

5. 笑顔に自身がもてる(笑顔は周りの人まで笑顔にする)

感想…

   一般の人が読みやすい本で、自分の歯について真剣に考える人が増えると思った。歯を守る為には、

   歯磨きだけでなく、メインテナンス・フッ素の活用・よく噛むこと・歯周病について正しく知ること

   も大切な治療だと患者さんに伝えていきたい。

                                  衛生士 岡本

  2017/01/03   ふくだ歯科
タグ:歯みがき

「聴き上手なDHになるために」について、勉強会で発表して

臨床の場で患者さんとの間で行われるコミュニケーションのかたちは、大きく2つに分けられる。

DHは情報を患者さんに伝えるときには話し手となり、患者さんの訴えや気持ちを聴く時には

聴き手となる。患者さんの話を聴く機会が多いDHは患者さんの訴えをしっかりと理解するため

にも特に聴き上手であることが必要となる。

聴き上手になるためには

1. 開かれた質問を使う

    患者さんに質問をするときには「歯が痛みますか?」というような答えが制限される“閉ざされた

    質問”を使うと、患者さんは自由に話しにくくなる。

    ↓

  「お口の状態はいかがですか?」のように、患者さんが気になっていることを自由に答えられる“

    開かれた質問”を使う方がより多くの情報を得られ、患者さんも安心して自由に話すことができる。

2. 聴き役に徹する

    患者さんが話を始めたら途中で口をはさんだりせず聴き役に徹する。このとき、うなずいたり、

    話にあった表情をとれれば患者さんは話をよく聴いてもらえていると感じる。

3. 否定をしない

    話の途中で意見を言ったり間違いを訂正すると、患者さんは防御に入り、考えや意見を言わなく

    なってしまう。

次に、言葉の背後にある患者さんの意図、状況、心情を理解しようと努める。つまり積極傾聴する

ことで共感する。

積極傾聴とは

患者さんに耳を傾けて、積極的に言語、準言語、非言語を聴くことである。

1. 目で聴く(相手の表情をみながら相手を観察する)

2. 心で聴く(相手の心情を感じ取る)

3. 頭で聴く(みて、きいて、感じたことを理解する)

4. 体で聴く(体全体を相手に向けて)  

積極傾聴で感じ取れたことを主観を入れないで伝え返すことをフィードバックという。

フィードバックする際のポイント

1. 相づち、うなずき

    相づちやうなずきを入れていくことで患者さんの表情や気持ちを和らげる。

2. 内容の繰り返し

    訴えの中の重要な言葉の繰り返しをすることで患者さんにとって何がキーワードとなっているか

    見極める。また、内容を要約して繰り返すことで患者さんは自分の言いたかったことをより整理

    することができる。

感想

患者さんの訴えをただ聴くのではなく、言いやすい雰囲気を出したり要点をまとめて聴き返すことで

患者さんが本当に伝えたいことを理解でき、それが信頼関係にも繋がると感じました。一通りの対応

ではなく、それぞれの患者さんに合ったコミュニケーションが取れるように勉強していきたいと思い

ます。

                                                                                                                       衛生士  星島

  2016/12/14   ふくだ歯科

フッ化物応用について、勉強会で発表して

<フッ化物歯面塗布の目的>

萌出後の歯のエナメル質表面に直接フッ化物を作用させることによって、歯質を強化しう蝕に対する

抵抗性を与えること。年に数回の実施で予防効果が認められるため、小児や高齢患者さんにとっては

負担の軽いフッ化物応用方法である。

<フッ化物塗布時の保健指導>

フッ化物歯面塗布の効果は確認されているもののそれだけでう蝕が完全に予防できるわけではないので保健指導も行う必要があります。

① 日常の歯口清掃を十分行うよう伝える

② 含糖甘味食品の摂取制限を含め食生活習慣について指導する

③ フッ化物歯面塗布の効果とその作用機序について説明する

④ フッ化物の塗布のために歯科医院の定期受診をすすめる

<フッ化物歯面塗布の主な対象歯>

1歳・・・乳前歯

2~4歳・・・乳臼歯

5~7歳・・・第一大臼歯、永久歯前歯

8~9歳・・・永久歯前歯、第一小臼歯

10~11歳・・・第一小臼歯、犬歯

12~13歳・・・第二大臼歯、第二小臼歯

萌出して間もない歯は、未成熟で反応性が高くフッ化物塗布による歯の表層へのフッ素(フッ化物

イオン)の取り込み量が大きいため小児の場合フッ化物歯面塗布は萌出直後の歯に対して行うのが

最も効果的。

◎ う蝕に最も罹患しやすいのは、歯が萌出して2~3年の間といわれているので継続して何度も繰り

     返し塗布することが大切である。

フッ化物配合歯磨剤で一生のセルフケアを!!

 フッ化物配合歯磨剤は、小児・成人・高齢者の別なく自分の歯をもつあらゆる年齢の人が利用すべき

    ホームケア用品である。しかし、歯磨剤のフッ素濃度やブラッシング方法がそれぞれ異なるため

    有効性と安全性が変化するため歯科医療従事者はフッ化物配合歯磨剤の適正な利用法をアドバイス

    するべきである。

<フッ化物配合歯磨剤の年齢別応用量>

年齢                                     使用量                           フッ素濃度          注意事項

6ヶ月(歯の萌出)~2歳      切った爪程度の少量     500ppm       仕上げ磨き時に保護者が行う

3~5歳                                   5mm以下                    500ppm       就寝前が効果的

                                                                                                                    ブラッシング後5~10mlの

                                                                                                                    水で1回のみ洗口

6~14歳                               1cm程度                       1000ppm    就寝前が効果的

                                                                                                                     ブラッシング後10~15ml

                                                                                                                     の水で1回のみ洗口

15歳以上                                2cm程度                       1000ppm   就寝前が効果的

                                                                                                                     ブラッシング後10~15ml

                                                                                                                     の水で1回のみ洗口

<感想>

    フッ素塗布は日頃から行うことが多く、一般の方の中でもむし歯予防としても多く知られていると

    思います。フッ素は繰り返し塗布することが大切であることや、フッ素入り歯磨剤の利用法を適切

    に伝えていきたいです。

                                                                                                                     衛生士  松本

  2016/12/08   ふくだ歯科