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スタッフレポート

スタッフによるレポートを掲載しています。

「患者さんの「また行きたい」を引き出す患者さんに通ってもらえる条件」について、勉強会で発表して

定期来医院される患者さんは、メインテナンスを生活の一部として考えて取り入れてくれている。

予防が必要だから、治療後の良い状態を保ちたいから、という納得だけではなく、歯科医院に通うこと

自体が心地よかったり、リフレッシュになったりと、自分に良いことをもたらすというメリットを

感じたからだ。  

優れた技術での施術でも、不快感があれば、患者さんにメインテナンスのメリットを感じて貰えない。

不快感を与えないためには“五感”に気を配ることがポイント。

記憶に残るのは“五感”にうったえるメインテナンス。視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚が満たされて

「心地よかった」という経験は、強く記憶される。  

患者さんに不快感を与えないために意識したい“五感”のポイント  

(DH側も、自身の“五感”を研ぎ澄ませる)

・視覚

 患者さんと一緒に口腔内を確認。口腔内カメラ、手鏡、位相差顕微鏡を使用して説明するなど、自院

   にあるツールでできる限り視覚的に情報をお見せすることで、ご自身の口腔内の状況を印象づける

   ことができる。

 Check! 患者さんの表情。不安そうにしていないか。何か訊きたそうにしていないか。

・聴覚

 説明を丁寧にする。これから何を行うか、何をしたかを説明。

 Check! 患者さんが理解しているか。

 音楽(リラクゼーション効果のあるCD)を流してリラックス。

 スタッフの話し方。担当DHは勿論、周りのスタッフの声にも気を配る。患者さんは、静かな気持ち

   で施術を受けている。声の高さや大きさ、会話のスピードも合わせながら(ペーシング)丁寧にお話

   する。

・触覚

 デンタルミラーは硬組織にぶつからないように操作。触診や器具の操作を行う際も、軟組織に不快感

   を与えないよう丁寧に行う。気持ちよさを感じられる仕上げを意識して行う。

 Check! 患者さんの体の状態。エプロンを掛けるとき、全身が緊張していないか。ミラーで優しく

                     粘膜を圧排しても強い反応があるか。

・味覚

 使用する味を事前に伝える。例えば、「少しお薬の味はしますが、歯の表面を磨くのに優しく、良い

    成分が入っています」と一声かけることで、患者さんに味の情報を与えることができ、苦手であった

    としても、その味に納得してもらえることが多い。

 Check! 使う材料。施術の後味(例えば「すっきり」など)をDHが事前に自分の口腔内で把握。

・嗅覚

 味覚と同様、香りの使用を事前に伝える。

 Check! 部屋やチェアサイドに気になるにおいがないか。患者さんの口臭や口腔内から発する

                     においはどうか。  

感想  

短時間の処置であっても、医院の雰囲気というのは患者さんに伝わり、記憶される。患者さんの「通院

する」という行動に繋がるように、五感を満たし、心地よい環境を整えていきたい。

                                                                        衛生士 岡本

  2018/02/28   ふくだ歯科

「フロス指導について」勉強会で発表して

フロスが推奨されるケース

・バス法を指導した患者さん

→バス法は頬舌側の歯頚部には毛先が届きやすいが隣接面には届きにくい。

・叢 生歯列の患者さん

→ブラシの毛先が歯間部届きにくく歯間乳頭が不潔になりやすい。う蝕や歯周病のリスクが高まる

・AB間またはDE間に空隙がない小児患者

→ 乳歯列のう蝕好発部位は上顎乳前歯部と乳臼歯部の隣接面です。

・隣接面のう蝕リスクが高い患者さん

→フッ化物配合歯磨剤をフロスにつけ歯間に挿入すると隣接面にフッ化物が効果的に送達される。

指導のコツ

1. 隣接面以外でもフロスで磨く部位であることを伝える

う蝕や歯周病予防には隣接面だけではなく、歯間乳頭付近や歯肉溝もフロスで磨く必要があることを

伝えましょう。隙間にフロスを潜り込ませるようにして磨く

2. 斜めに動かしながら歯間に挿入する

フロスを押し込んで挿入するとコンタクトポイントを通過した際に勢いあまって歯間乳頭あたりの歯肉

を傷つけかねない。歯肉退縮の原因にもなるのでフロスを咬合面に対して斜めになるようにあて、

のこぎりを引くようにゆっくりと挿入するよう指導する

3.「押し込む」のではなく「かき出す!」

歯冠から歯根方向へフロスを動かして磨くのは歯茎を傷つける恐れがあるほかプラークを歯肉縁下に

押し込むことになってしまいます。磨く面のフロスを歯根側から歯冠側へプラークをかき出すように

動かす。

4.隣接面を4面に分けて磨く 1つの隣接面を「舌側遠心」「舌側近心」「頬側遠心」「頬側近心」

に分けて磨くただ歯冠に通すだけでは食物残渣は除去できてもプラークは除去できないことを強調し

フロスも歯ブラシと同じように歯面を磨くものだと認識してもらいましょう。

患者さんが感じる“負担”が“メリット”を上回っていませんか?

フロス使用が効果を上げるには患者さんに正しい使い方を身につけてもらうだけではなく使用を継続

してもらわなくてはなりません。しかし正しい使い方を理解してもらうのと同じくらい継続してもらう

のは難しいものです。

継続して使っていただくためには

・使用したことによって口腔内の変化を実感してもらう

「出血が減ってきている」「歯肉が引き締まっている」「隣接面のプラークまでしっかりと取れて

いる」など衛生士が気づいた変化をしっかと伝える。

・患者さんの負担を考慮する

最初から「必ず毎日使用してください」といった負担の大きい指導は避ける

→まずは「休みに日だけでも」や「時間に余裕がある時に」など

感想

歯周病、隣接面カリエスにはフロスはとても効果的です。 しかし、今まで使用したことのない患者様が

継続してフロスを使うのはとても難しいことです。一方的に「使ってみてください」ではなく患者様の

負担にならないような声かけ、フロスの効果を分かりやすく説明してやる気のでるようなTBIをして

いきたいです。

                             衛生士 加藤

  2018/01/03   ふくだ歯科
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プロービングについて、勉強会で発表して

プロービング深さと出血の有無、歯肉の感触

プロービング深さ…プロービング深さを正確に読み取ることは、プロービングの基本中の基本。

                                 プローブを正しくポッケト内に挿入できてこそ、正確なプロービング深さを計測

                                 できる。そのためには、①正しい把持②正しいレスト・挿入方向③根形態の把握

                                 が必要である。

出血の有無…プロービング深さと同じくらい重要なのが、BoPである。これによって、軟組織の炎症の

                      有無が把握できる。その日だけではなく、患者さんの日頃のプラークコントロールの

                      状態、歯肉縁下のバイオフィルムの有無を教えてくれる。同一部位のBoPを継続的に診る

                      ことで、その部位の将来的なリスクも把握できる。

歯肉の感触…プロービングの際には、プローブの先端で必ずポッケト底に触れる。歯肉の抵抗力がどの

                      くらいなのか、厚いのか薄いのかは、一人ひとり全く異なる。歯肉の感触を確かめること

                      で、炎症の程度など歯周病の病態を察することができる。

姿勢とレスト

姿勢…口腔内が見えるようにライトを入れる。施術しやすい高さに椅子を調整する。

           背筋が伸びている。

レスト…プロービングを行う際、レストは必ず置くようにする。プローブの操作は、先にレストを置い

              てから行う。口腔内・外、どちらでも構わない。レストを置くことで、プロービング圧が安定

              し、細かな動作がしやすくなり、歯肉の感触も伝わりやすくなる。レストを置かずにフリーハ

              ンドで操作してしまうと、歯周組織が傷つけてしまう可能性があり、術者にも負担がかかる。

お悩み1最後臼歯遠心にプローブがうまく入らない

① お口は小さめに開けてもらう

開口量が少ない方が、頬粘膜がよく伸び、ミラー操作がしやすく、術野を確保できる。

② プローブは水平に入れる

最後臼歯遠心をミラーでとらえたまま、プローブを持っていく。この時、プローブを水平にしたまま

最後臼歯遠心まで運ぶ。

③ 最後臼歯遠心に到達したら、プローブの先端を挿入方向に向ける

最後臼歯遠心までプローブを運んだら、プローブの先端を目的の部位に向ける。この時、軽い執筆状

変法で把持できていることがポイント。

④ プローブの屈曲を利用しながら挿入する

最後臼歯遠心にプローブを向けたら、プローブの屈曲を利用して、大臼歯の豊膨を避けるようにやや

プローブを遠心に傾けます。

お悩み2ミラー視がよくわからない

① 無理なく見える位置に調整する。

② ミラーを歯肉に当てないように操作する。

ミラー操作ひとつで、患者さんに術者の技量が伝わる。丁寧・上手だと感じていただけるか、雑・下手

だと感じさせてしまうかは、細かい操作によって差が出る。

③ 直視が難しい部位こそミラー視を

前歯部唇側や近心など、直視できる部位に関しては直視のほうが確実。口蓋側や舌側、遠心などは

ミラー視を行う。

プロービングを受け入れてもらうための気配り

☆事前説明の際は、患者さんによって伝え方を変える

プロービングによる検査の目的はもちろん、歯肉を触っていく検査であること、歯肉の状態によっては

痛みをともなう場合もあること、痛みがある場合には我慢せずお知らせいただきたいことを、事前に

きちんとお伝えする。自分がどのような伝え方したらその方にとって信頼と安心を感じていただける

のかを意識するようにする。

☆施術中の声掛けも忘れずに

施術中も、プローブ操作に没頭することなく、適宜声掛けをすることを忘れないようにする。お口を

開け閉めしていただいたり、お顔の向きを変えていただくなど、ご協力いただいた際には、お礼の言葉

を伝えるとよい。

☆歯肉・患者さんの様子によっては、圧を微調整する

歯肉の厚みや炎症の有無によって、丁寧に歯肉縁下を触っていくことが大切。「プロービング圧は20

~25g」という基本に忠実に従ったうえで、必ずプロービングを行う部位の歯肉の状態を確認し、

患者さんの表情や身体の強張りなどにも配慮し、場合によっては微調整しながら行う。

☆出血がみられる場合は、口をゆすぐ前に伝えておく

お口をゆすいでいただく前に、出血がある旨をお伝えしておくと、比較的スムーズに受け入れていた

だける。私たちにとっては当たり前のことでも、患者さんにとっては意外なこともあるので、気配り

が必要。

☆プロービングが終わってからのコミュニケーションも大切

術後にもしっかり声掛けすることを忘れない。患者さんにご自身の気づきを聞ける貴重なチャンスにも

なる。

〈まとめ〉

プロービングは、歯周組織の状態を把握するうえでとても重要な検査である。プロービングから得ら

れる情報をしっかりと読み取り、活かし、患者さんに理解していただき、歯周治療の成果へ繋げていき

たいと思う。

                                衛生士  関口

  2017/11/26   ふくだ歯科

フレイルティについて、勉強会で発表して

                                                フレイルティ

       ~高齢患者さんの要介護となる兆候を歯科医院でキャッチ&ストップ~

Part1 フレイルティを知っていいますか?

     フレイルティは、Friedらによって提唱された概念。

     高齢者の運動能力低下、転倒・骨折などのリスクを表現する用語。

   フレイルティの診断基準

     1.体重  1年で4.5kg以上減少

     2.疲労感 自己評価 (めんどう、始めることができない)

     3.活動量 1週間の生活活動量が、男性:383kcal未満、女性:270kcal未満

     4.歩行速度の低下 4.57mを歩く時間が ふつうでは4秒程度

     5.筋力低下 握力の低下

    もし、フレイルティの状態を放置したら・・・

      転倒が起きやすい

      サルコペ二ア(骨格筋減少症)が進行する

      認知症の発症

    フレイルティは「障害を抱えてしまうのを避ける」ラストチャンス!

      フレイルティは、転倒や疾患の発症によって障害を抱えてしまう前段階。

      フレイルティの特徴は、介入によりその進行を遅らせ、あるいは、状態を改 善できる

                      可能性がある、つまり、可逆性であると言われている。

Part2 フレイルティと咀嚼の関係

     咀嚼障害がフレイルティの悪循環の入り口となっている!

      口腔は栄養補給の第1ゲートだが、口腔の機能自体がフレイルティやサルコ ペ二アの状態

                      になる原因として考えられるのが咀嚼障害の問題である。

      咀嚼運動ができない状態で放置されている期間が長期にわたることで、口腔機能の虚弱化

                     が起こり、その結果、食事摂取が困難になって誤嚥性肺炎や低栄養となり、さらに全身と

                     口腔の虚弱化が進んでいくことが考えられる。

       フレイルティに有効なのは、咀嚼がきちんとできること

      口腔機能あるいは口腔周囲筋群において加齢や低栄養の影響を受けやすいのは、舌および

                      舌機能であると考えられる。歯科診療では、栄養指導とともに積極的な咀嚼治療が望ま

                      れ、また同時に舌機能を主体とした口腔機能改善へのアプローチも重要となる。

 Part3 来院する高齢患者さんのフレイルティに有効なのは歯科衛生士の“眼”と“手” フレイルティに

             気付く!

      来院ごとに患者さんのようすを記録に残しておくことで、経過が「見える化」でき、

                      ちょっとした変化や見るべきポイントをスタッフ間で共有することにつながる。

     フレイルティに対処する!

      *運動と栄養に関する生活習慣指導

       運動・・有酸素運動とレジスタンス運動の組み合わせが有効的。

           (ウォーキング、水泳)  (スクワット、ダンベル体操)

       栄養・・ビタミンDの補充と高タンパク食が推奨されている。

       *口腔の機能を低下させないための歯科的対応

       ➀まずは歯を守り、必要に応じて適切な補綴処置を

         歯を喪失しないための口腔ケアや保健指導、そして喪失歯に適切に補綴処置を行う

                                ための情報提供が大切。

       ②口腔内状況に応じた食事指導

         歯の喪失にともなって、食物繊維やビタミンの摂取量が減少する。

         義歯装着患者には、咀嚼能力を考慮した食形態を提案する。

       ③口腔機能を高める体操などで行動変容を促す

         頬のふくらましや舌運動といった口腔機能を高める体操などを、日ごろの生活に

         取り入れやすい方法で提案。          

【まとめ】   

  フレイルティの要因には様々な栄養状態に関する項目が含まれていて規則正しい 食生活を送ること

  で生活機能の維持管理をはかりQOLを高めることができる。

  口腔機能の低下は、低栄養そして身体機能へ悪影響を及ぼすことが、再認できた。

                              衛生士 赤木

  2017/11/05   ふくだ歯科

「口から糖尿病予防」について、勉強会で発表して

歯周病-原因は細菌

  歯の汚れによって細菌が増え、周辺の歯肉に炎症を起こす。出血や腫れを引き起こすが、あまり自覚

  症状のないまま進行する。やがて歯を支える骨が破壊されて痩せていき、歯が抜けてしまう。早い人

  では40歳代後半頃から抜ける人もいる。

  主な原因は細菌の塊である歯垢の中の細菌。虫歯の原因となる菌とは異なる。2型糖尿病やメタボ

  リックシンドローム、心臓病、脳卒中など、様々な病気との関わりが明らかになってきている。

 

 日本人の歯が抜ける原因

  歯周病で歯を抜く人は45歳を過ぎると増加する。さらに働き盛りで太った人や糖尿病の人、タバコ

  を吸う人、ストレスを抱えている人は、歯周病が一気に重症化する。その為、食事や運動だけでなく

  歯科医師によるチェックが欠かせない。

 

歯周病とインスリンとの関係

  病気を起こす細菌が体内に入って、体は菌を排除しようと、強い炎症を起こす。炎症を起こす物質が

  たくさん作られると、血糖を下げるインスリンの働きを邪魔してしまう。歯周病を治療せずに炎症が

  続くとインスリンの効きが悪くなる。しかし、血糖を下げようと体は無理にインスリンを分泌する

  ようになる。米国の研究で、長寿の人はインスリンの血中濃度が適正に維持されていたのに対し、

  インスリンが効かずに無理に血中にたくさん分泌していた人は20年後の生存率が低かったという

  報告がある。

 

 歯周病を治療すると

   炎症の度合いがきれいに下がり、糖尿病の指標であるヘモグロビンA1c(血糖の状態を示す)も改善

  することが分かっている。重度の歯周病を治療すると平均でヘモグロビンA1cが約0.4%良くなり、

  最も良いと1%も改善する。これは、手足の切断を約40%予防でき、失明の原因となる小さな血管

  障害を30%防ぐことができるということを示している。

 

【感想・考察】

  以前にも歯周病と糖尿病との関わりについてはレポートしたことがありましたが、今回は記事として

  特に分かりやすくまとめてあり、ようやく理解できたかなという気がしました。糖尿病やその予備軍

  といわれる人は身近におり、糖尿病に関連する病気とその予防について歯周病治療の有用性を改めて

  考える良い機会となりました。

                                            衛生士 河本

  2017/10/15   ふくだ歯科

「ブラッシング方法」について、勉強会で発表して

 歯ブラシを用いたブラッシングには、口腔内の付着物の効果的な除去、歯肉マッサージなどの目的に

合わせたさまざまな方法がある。

 

1. 歯ブラシの毛先を使ったブラッシング方法

   ① 水平法

       (適応)

        幼児、細かい操作が困難な患者、臼歯咬合面

       (特徴と留意点)

        ・操作が容易で、プラークの除去効果も高い。

        ・歯間部の清掃効果は劣るので、補助的清掃器具との併用が必要。

        ・強いブラッシング圧や硬い歯ブラシの使用を長期間続けると歯肉退縮や楔状欠損を起こし、

          知覚過敏を併発するので注意する。     

   ② 垂直法

       (適応)

        歯間空隙が大きい、歯列不正、歯間部食物残渣の除去、細かい操作が困難な患者

       (特徴と留意点)

        ・操作が容易で歯間部の清掃が容易であるが、歯頸部の清掃効果は劣る。

        ・強いブラッシング圧や硬い歯ブラシの使用を長期間続けると、歯肉退縮、クレフト、

          フェストゥーンや擦過傷を生じるので注意する。     

   ③ スクラッビング法

       (適応)

        良好な歯肉の状態維持、軽度の歯肉炎、歯列不正、矯正装置、歯肉退縮・楔状欠損がある、

        知覚過敏歯

       (特徴と留意点)

       ・操作が容易で、歯頸部、歯間部、咬合面のプラーク除去効果が高い。

       ・毛先を使用したブラッシング方法として一般的によく指導されている。

        ・ストロークが大きくなると水平法になるので基本操作を指導時にしっかり伝える。     

   ④ バス法

       (適応)

        歯肉腫脹・出血がある、痛みがある、深い歯周ポケットがある患者

       (特徴と留意点)

        ・歯頸部や歯周ポケットのプラーク除去に効果がある。

        ・歯頸部に歯ブラシの毛先を当てることと振動を与える操作が難しい。

        ・誤った操作は歯肉を傷つけるので注意する。

        ・歯肉マッサージの効果が高い。       

2. 歯ブラシのわき腹を使ったブラッシング方法

    ① スティルマン法

        (適応)

         歯肉腫脹、出血がある

        (特徴と留意点)

         ・歯肉のマッサージが第一の目的で、プラークの除去効果は低い。

         ・歯頸部に歯ブラシのわき腹を当て、振動を与える操作が難しい。

         ・舌側や最後臼歯への操作が困難。

         ・他のブラッシング方法との併用が必要。

    ② チャーターズ法

        (適応)

         歯列不正、歯間空隙が大きい、歯肉退縮がある

        (特徴と留意点)

         ・歯ブラシの毛が歯間空隙に入りやすい。

         ・歯ブラシのわき腹の当て方が難しい。

         ・歯間乳頭部の歯肉マッサージに有効である。

(感想)

     TBIを行う際、患者さんの口腔内の状態に合わせた方法を選んで伝えられるように、主要なブラッ

     シング方法をまとめてみました。画一的な指導にならないよう、適応や特徴を頭に入れて、効果的

     なTBIを行えるようにしたいと思います。

                                                                                                     衛生士 星島

  2017/10/09   ふくだ歯科
タグ:歯ブラシ

「歯はいのち!気持ちよく噛めて身体が楽になる整体入門」について、勉強会で発表して

気持ちのよい正しい嚙み合わせは、よい刺激で脳を活性化させ、自律神経や内分泌を安定させ、

スムーズなホルモン分泌を促進する。  

嚙み合わせが悪いと、肩こりや腰痛、何となく元気が出ない、イライラする、集中力が低下するなど、

心の症状も生じる。

顔が歪む。(嚙み癖があると口腔内の筋肉にねじれや凝りが生じる。)  

正しい嚙み合わせの為に、まず顔の筋肉、口の周りの筋肉の緊張をとり、十分にゆるめる必要がある。  

頭頂部マッサージ法・・・頭頂部を軽くマッサージすると口の周り全体の筋肉のねじれをとることが

                                      できる。

               (こぶしをつくり人差し指でしっかりと額をしっかりと下から上に押し上げる→頭頂部付近の

                頭皮を5本の指を使ってよくほぐす→側頭部を後ろに向かってこぶしでぐりぐりと揉む。)

足から嚙み合わせを整える  

身体の土台となる足。バランスが崩れると、地震の時に建物の揺れが上に行く程大きくなるように、

腰、肩、首、そして嚙み合わせに大きな影響が出る。  

足の中指メソッド・・・中指の付け根、両側のくぼみ(浅横中足靭帯)をよくほぐす。緊張していた筋肉が

                                  ゆるみ、バランスが整えられ、骨盤や口腔内のねじれがとれる。  

身体の歪みやねじれを助長させない為には、生活習慣による身体の癖に気をつける必要がある。

とくに、足組み、頬杖、うつぶせは禁物。足を組み続けていると骨盤がねじれて傾き、それが固定

され、呼吸メカニズムにかたよりが起き、顔の歪みになったり嚙み合わせに影響する。

頬杖をつくと、猫背になってあごが前に突き出る。その姿勢を腕で支えるので、その場所だけで頭の

重みを受けることになり、歯並びが歪み、しかも歪んだまま固定しやすくしてしまう。  

うつぶせは、全身の筋肉をゆるませている就寝中、首だけが激しくねじれた状態になる。

下あごはねじれ、上あごは頭の加重でたわみ、ねじれが拡大する。  

口腔内のねじれをとる  

舌を口腔前庭(歯と頬の間の深いところ。嚙み合わせトラブルでは、ここが凝り固まっている人が多い)

に押し込み外側にしっかりと押しつつ舌をぐるぐると回す。唾液分泌が促進され、顔面筋が一気に

ゆるみ、身体全体のバランスを取り戻しやすくなる。口の周りの筋肉がほぐれると表情が豊かになる。

よい笑顔は、本人にとっても、周りの人にとっても大変気持ちのいいものだ。  

 

感想・・・嚙み合わせや顎関節症の問題に、整体という視点から改善をねらう事、そして実際に良く

            なったという例が沢山載せられていて驚いた。正しい嚙み合わせで、気持ちよく過ごして

            貰えるように、診療でも意識してみていきたい。 

                                                                                                                  衛生士 岡本

  2017/09/17   ふくだ歯科
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ホワイトニングについて、勉強会で発表して

<歯のホワイトニングとは>

ホワイトニングは広義では歯を白くする処置の総称ですが、狭義では歯の漂白(ブリーチ)をさし

ます。歯の漂白は、歯質を全く切削することなく化学的に色を改善できる低侵襲な治療方法です。

<歯の色>

1. ヒトの歯の色

      歯の色調は、照明により異なりますが通常は比較的透明なエナメル質を透過して、不透明で淡黄色

         の象牙質が見えることにより知覚されます。歯冠の部位によってエナメル質や象牙質の厚さは異

         な ります。さらに、色調も歯頸部、歯冠体部、切縁で異なっています。

         *象牙質の厚い犬歯は黄色っぽく見える

2. 歯の測色における留意点

      ホワイトニングを行う前の歯の色とホワイトニング後の色を記録することは、臨床でのトラブルを

         防ぐ方法のひとつです。 測色計により色調を測定すること、術前と術後の口腔内写真を撮影する

         こと、シェードガイドと歯と術前と術後に患者と一緒に観察し、記録を残すことは歯の色を記録

         する基本的な要件になります。

         *乾燥すると白く見えるためシェードガイドで見る時は短時間で湿潤した状態で行う

<ホワイトニングのメカニズム>

1. ホワイトニング材の成分

      ホワイトニング材として臨床応用されているのは

      オフィスホワイトニング・・・各種濃度の過酸化水素

      ホームホワイトニング・・・10%過酸化尿素

      ウォーキングブリーチ・・・過ホウ酸ナトリウム

2. ホワイトニング材の歯面への作用

      ホワイトニング材はエナメル質表面に作用させます。ホワイトニング終了後には、直後の着色飲

         食物や酸性飲料の摂取、喫煙は避けるよう指示します。これは、ホワイトニング材は歯の表面を

         保護している有機性の皮膜であるペリクル(獲得皮膜)を除去する作用があるからです。

<ホワイトニングの問題点>

1. 象牙質知覚過敏症

      知覚過敏が生じた場合は、ただちにホワイトニングを中止(または中止するよう指示)します。

         ◎知覚過敏に対する処置

             ・フッ化物配合ジェルを使用する

             ・硝酸カリウム配合歯磨材を使用する

             ・ホワイトニングの間隔、時間を調整する

             ・象牙質知覚過敏抑制剤を塗布する

2. 後戻り

      オフィスホワイトニングの施術後24時間、またはホームホワイトニングの実施期間中は、着色

          しやすい飲食物(カレー、ワインなど)の摂取は控えるように指導します。ホワイトニング後

          は、2週間くらいの間に多少の後戻りがありますが、その後は比較的安定します。しかし、患者

          の生活習慣や嗜好品、セルフケア状況によりますが、明度が徐々に低下していきます。

           そのため、後戻りの防止策として適切なセルフケアを行い、付着するプラーク量をできるだけ

            少なくする必要があります。 1ヶ月から3ヶ月に1回程度のPMTCを促し、必要に応じて

            タッチアップホワイトニングを行うことも重要です。

<感想>

日々の診療の中でホワイトニングの相談を受けることもあります。患者さんが気になっていることなど

を聞き、特徴や使用方法をしっかりと伝えていきたいです。また、ホワイトニングを行う患者さんには

安全に使用してもらうことはもちろん、終了後の後戻りを防ぐためのメンテナンスも大切だと思いま

した。

                                                歯科衛生士 松本

  2017/08/14   ふくだ歯科

子供の歯磨きについて、勉強会で発表して

多くの育児書や雑誌でも子供の歯磨きの特集を目にするほど、子供のブラッシングに対する関心は年々

高くなっています。実際子供のう蝕は年々減少し続けています。 ブラッシングを重視すると同時に実際

はしあげ磨きを嫌がるわが子に悩みながら日々ブラッシングと格闘している保護者が多いようです。

歯磨きを嫌がるのにはどんな理由があるのでしょうか?

◎歯磨きによる痛みがあるから

・口角を引っ張っている

    →口の中をしっかりと見ようとするあまり口角を引っ張りすぎている可能性

        大きく口を開けて張っている状態の口角をさらに引くと痛みにつながりやすい。

・磨く力が強すぎる

    子供用の歯ブラシは、毛が短くあまりしならないため同じ力であっても大人用の歯ブラシよりも痛み

    を感じやすい。

・歯ブラシの毛先が開いている

    毛先の開いた歯ブラシを使っていると先端が頬粘膜に触れてチクチク痛むことがある。また子供は

    成人に比べて上下小帯が高い位置に付着しているためブラッシング時に注意する必要がある。

◎歯ブラシ中苦しいから

    ブラッシング時にはたくさんの唾液がでるのでお母さんが真剣に磨いている 間、唾液を飲みこむ

    こと、呼吸することさえ子供は我慢しています。様子を見計らいながら、歯ブラシをいったん出して

    あげ磨いている保護者も真剣にするあまり、息をとめて力が入りすぎている可能性もあるので確認

 するようにする。

◎じっとしていられないから

    歯を磨くことではなく、「磨くために横になること」「動かないでじっとしていること」が嫌な可能

    性がある。短時間で磨き終えることができるように、子供の歯がどこに何本あるかどのくらい奥まで

    ブラシを入れられるかなど横になって口の中を子供と一緒に観察して見ると良い 。一緒に見ることで

 口に興味をもちだしたり、子供自身が横になることにも慣れることが期待できる。

 どうしても難しい場合は磨けなかった部分から次磨き始めるなどいつも同じ部分しか磨けないという

 ことがないように気を付ける。またキシリトールを利用したり、歯科医院で定期的にリーニングを

 してもらうと良い。

年齢に合わせた歯磨きの体勢

0~1才

抱っこ磨き

→赤ちゃんのうちは、母乳をあげる時と同じ抱っこの体勢で

1~3才寝かせ磨き

→膝を少し開いて正座して膝の上に頭ののせる

どんな歯ブラシがいいか

・ヘッドは小さめ

・グリップが握りやすい

・毛は柔らかく密集している

仕上げ磨きのポイント

・虫歯になりやすい上の前歯や上下の奥歯に的を絞って。

・磨く順番は奥歯から痛みを感じやすい前歯にかけて磨く。

・歯ブラシは歯の面に直角にあてる

 歯の面にまっすぐ歯ブラシを当て歯茎を傷つけないように優しく細かく磨く

・上下の奥歯の溝を磨く

 奥歯のかみ合わせの面は汚れが溜まりやすい部分。溝に沿ってかきだすように磨く

・上の奥歯の側面を磨く

 上の奥歯の頬側は口を大きく開けずに小さく開けると頬が緩み磨きやすくなる。下の奥歯の舌側は

 「アー」と言わせると舌が下がりよく見える。

・上の前歯を磨く

 小帯を歯ブラシで傷つけないように人差し指で上唇を押さ、人差し指に歯ブラシを沿わせるように

 磨くと痛みがでにくい。

 

感想

私の身近にも子供の歯磨きに苦戦している人がいるのでレポートにまとめました。

小さいうちから歯磨きの習慣をつけておくことで良いことがたくさんあると思います。

歯磨きが「嫌なこと」というイメージを子供にあたえないためにも嫌がる理由や痛みを与えない歯磨き

のやり方、仕上げ磨きのポイントをしっかりと頭にいれておきたいと思ました。

                           衛生士 加藤

  2017/08/02   ふくだ歯科
タグ:歯みがき

「その消毒・滅菌法 あなたは根拠がいえますか?」について、勉強会で発表して

1. あらゆる器具はオートクレーブに入れなければならない?

        それぞれの器具の性状や用途に応じた“許容範囲”の消毒・滅菌と“高度な滅菌”に分類することは、

        器具の劣化や破損を最小限にできるとともに、業務を効率化し、除菌の信頼性を維持するうえ

        でも役立つ。

        除菌のレベル

        体腔内に貫通する(直接体内に接触あるいは貫通する)器具  ⇒ 滅菌   

                外科用器具、 根管治療用器具

        体腔内に貫通しないが生体の表層に接触する器具       ⇒ 消毒  

             基本的に皮膚や粘膜あるいは歯の表層にのみ使用する器具  

        *歯周ポケット内は上皮で覆われているために体腔外とみなす。

2. 加熱すれば滅菌できる?

        生息するのに不都合な環境になると“死んだふり”状態になる菌がある。この“死んだふり”状態の

        細菌を「芽胞」と呼ぶ。芽胞になると毒性を秘めたままで高熱や水にも耐性を示すようになる

        から厄介である。これが目覚めると毒性を放つため、器具に付着した芽胞が至適温度に達した

        のに気づかないまま、臨床で、特に創面に使用すると、生死に関わる重篤な感染症を引き起こす

        ことがある。

        オートクレーブでは真空下で高温になるため、細菌のタンパク質が凝固することにより芽胞や

        プリオンなども死滅させることができる。しかし、オートクレーブ庫内を定期的に清掃して

        いない場合には、残留したある種の細菌は、乾燥時に芽胞を形成して生き残るので、乾燥期

        にも真空化できるオートクレーブが芽胞対策には必須。

3. B型肝炎、C型肝炎などの感染者に使用した器具は特別扱いすべき?

        誰がウイルスを保有しているか不明だから、分別して特別扱いすることは意味がない。 すべての

        使用済み器具はできるだけ速やかに医療用高温洗浄器で洗浄し、体腔内で使用する器具であれば

        その後に滅菌バックで包填して高圧蒸気滅菌を行う。

         B型肝炎ウイルスもC型肝炎ウイルスもエンベロープ(外殻)あるが、石けんを使用することで

         エンベロープは破壊できる。十分な洗浄が一番効果的。  

4. 薬液消毒には本当に消毒効果がある?

        除菌剤に求められる条件として

   さまざまな細菌に効果的であること

        人間や動物に毒性がないこと

        環境に及ぼす影響が少ないこと

        浸透性があり、有機質によって不活化されない

            ↑    

           上記すべての条件を満たす除菌剤は存在しないため、条件のうちいくつかを 満たすことで

           妥協するしかないというのが実態。

5. 消毒・滅菌が終了した器具は紫外線ボックスに入れなければならない?

        そもそも紫外線が当たらなければ効果なし。

        消毒・滅菌後に紫外線ボックスにいれておくという方法は、気休めと、患者さんへのパスフォー

        マンスにはなるものの、紫外線による消毒・滅菌効果を期待するものではない。

                       消毒・滅菌業務の無用なストレスを減らす3原則

                                「直接器具に触れない」

                                「過剰な消毒・滅菌の繰り返しを避ける」

                             「本当に効果がある消毒・滅菌だけを行う」

【感想】

  消毒・滅菌は、菌のレベルや器具の種類によって使い分けるのは常套です。使用する前段階で、

       正しい使い方を知っていないと効果はありません。慣習にとらわれず、疑問に思った時は、資料

       の再確認、情報交換などしていく必要があると思いました。

                             衛生士 赤木

  2017/07/26   ふくだ歯科