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スタッフレポート

スタッフによるレポートを掲載しています。

「歯みがき革命!」を読んで

日本で一番多い病気→歯周病

 本当に健康な口の中を手に入れるには、「予防」と「メインテナンス」抜きでは決してできない。  

「C1」と診断される歯

 早期発見・早期治療の見直しが必要。大事なのは早期予防。

 唾液検査などで自分自身のむし歯のリスクを知る。

 リスクの低い方→削らずに経過観察。

       (再石灰化をさせる為にその患者さんに合わせた方法で予防や指導をしていく)

 リスクの高い方→早めに治療する事が良い結果になることもある。

 全く削っていない歯と、少しでも治療をしてしまった歯とでは寿命が全然違う。

    削らずに済んだことの良さを患者さんにきちんと理解して頂くこと、情報や価値観の共有に重点を

    おくことも大切な治療の一つ。

フッ素の力を借りる…フッ素入り歯みがき粉、フッ素洗口液、定期的なフッ素塗布は再石灰化を

                                     手助けし、継続して使うことでより酸に強い歯質をつくってくれる。  

簡単むし歯予防法

 よく噛むこと…唾液の量を増やす(洗浄作用、抗菌作用、酸を中和する緩衝作用、酸によって歯が

                                                          溶ける働きを低下させ再石灰化を促進する抗脱灰作用)

 噛みごたえのある食材→噛む回数が増える

 キシリトールガム→菌に酸を作らせないよう働きかける。むし歯の原因菌であるミュータンス菌に

                                    とっては大敵。  

歯周病について正しく知ろう

 歯周病は、歯茎や歯を支える骨に起こる病気。進行すると歯を支える骨が溶けて歯を失う原因に

   なる。また糖尿病や動脈硬化などへの悪影響、ほかにも妊婦さんの場合、早産や低体重児出産を

   引き起こすことが報告されている。

   歯石取り(歯科医院での歯周病治療)→プロフェッショナルケア

   患者さん自身が行う歯みがき(自分で行う歯周病治療)→セルフケア

   両方が必要!

   歯周病は患者さんと歯科医師・歯科衛生士がチームとなって一緒に治していくもの。  

自分の歯を残すことが大切な5つの理由

1. 噛むことで将来も健康な体を維持できる

2. 幸せを感じる機会が多くなる(いくつになっても美味しい物を、好きな人と一緒に楽しむ)

3. 全身と心の健康を保てる(良い噛み合わせで、プロポーションの維持と、前向きな気持ちを保つ)

4. 時間とお金に余裕ができる

5. 笑顔に自身がもてる(笑顔は周りの人まで笑顔にする)

感想…

   一般の人が読みやすい本で、自分の歯について真剣に考える人が増えると思った。歯を守る為には、

   歯磨きだけでなく、メインテナンス・フッ素の活用・よく噛むこと・歯周病について正しく知ること

   も大切な治療だと患者さんに伝えていきたい。

                                  衛生士 岡本

  2017/01/03   ふくだ歯科
タグ:歯みがき

「聴き上手なDHになるために」について、勉強会で発表して

臨床の場で患者さんとの間で行われるコミュニケーションのかたちは、大きく2つに分けられる。

DHは情報を患者さんに伝えるときには話し手となり、患者さんの訴えや気持ちを聴く時には

聴き手となる。患者さんの話を聴く機会が多いDHは患者さんの訴えをしっかりと理解するため

にも特に聴き上手であることが必要となる。

聴き上手になるためには

1. 開かれた質問を使う

    患者さんに質問をするときには「歯が痛みますか?」というような答えが制限される“閉ざされた

    質問”を使うと、患者さんは自由に話しにくくなる。

    ↓

  「お口の状態はいかがですか?」のように、患者さんが気になっていることを自由に答えられる“

    開かれた質問”を使う方がより多くの情報を得られ、患者さんも安心して自由に話すことができる。

2. 聴き役に徹する

    患者さんが話を始めたら途中で口をはさんだりせず聴き役に徹する。このとき、うなずいたり、

    話にあった表情をとれれば患者さんは話をよく聴いてもらえていると感じる。

3. 否定をしない

    話の途中で意見を言ったり間違いを訂正すると、患者さんは防御に入り、考えや意見を言わなく

    なってしまう。

次に、言葉の背後にある患者さんの意図、状況、心情を理解しようと努める。つまり積極傾聴する

ことで共感する。

積極傾聴とは

患者さんに耳を傾けて、積極的に言語、準言語、非言語を聴くことである。

1. 目で聴く(相手の表情をみながら相手を観察する)

2. 心で聴く(相手の心情を感じ取る)

3. 頭で聴く(みて、きいて、感じたことを理解する)

4. 体で聴く(体全体を相手に向けて)  

積極傾聴で感じ取れたことを主観を入れないで伝え返すことをフィードバックという。

フィードバックする際のポイント

1. 相づち、うなずき

    相づちやうなずきを入れていくことで患者さんの表情や気持ちを和らげる。

2. 内容の繰り返し

    訴えの中の重要な言葉の繰り返しをすることで患者さんにとって何がキーワードとなっているか

    見極める。また、内容を要約して繰り返すことで患者さんは自分の言いたかったことをより整理

    することができる。

感想

患者さんの訴えをただ聴くのではなく、言いやすい雰囲気を出したり要点をまとめて聴き返すことで

患者さんが本当に伝えたいことを理解でき、それが信頼関係にも繋がると感じました。一通りの対応

ではなく、それぞれの患者さんに合ったコミュニケーションが取れるように勉強していきたいと思い

ます。

                                                                                                                       衛生士  星島

  2016/12/14   ふくだ歯科

フッ化物応用について、勉強会で発表して

<フッ化物歯面塗布の目的>

萌出後の歯のエナメル質表面に直接フッ化物を作用させることによって、歯質を強化しう蝕に対する

抵抗性を与えること。年に数回の実施で予防効果が認められるため、小児や高齢患者さんにとっては

負担の軽いフッ化物応用方法である。

<フッ化物塗布時の保健指導>

フッ化物歯面塗布の効果は確認されているもののそれだけでう蝕が完全に予防できるわけではないので保健指導も行う必要があります。

① 日常の歯口清掃を十分行うよう伝える

② 含糖甘味食品の摂取制限を含め食生活習慣について指導する

③ フッ化物歯面塗布の効果とその作用機序について説明する

④ フッ化物の塗布のために歯科医院の定期受診をすすめる

<フッ化物歯面塗布の主な対象歯>

1歳・・・乳前歯

2~4歳・・・乳臼歯

5~7歳・・・第一大臼歯、永久歯前歯

8~9歳・・・永久歯前歯、第一小臼歯

10~11歳・・・第一小臼歯、犬歯

12~13歳・・・第二大臼歯、第二小臼歯

萌出して間もない歯は、未成熟で反応性が高くフッ化物塗布による歯の表層へのフッ素(フッ化物

イオン)の取り込み量が大きいため小児の場合フッ化物歯面塗布は萌出直後の歯に対して行うのが

最も効果的。

◎ う蝕に最も罹患しやすいのは、歯が萌出して2~3年の間といわれているので継続して何度も繰り

     返し塗布することが大切である。

フッ化物配合歯磨剤で一生のセルフケアを!!

 フッ化物配合歯磨剤は、小児・成人・高齢者の別なく自分の歯をもつあらゆる年齢の人が利用すべき

    ホームケア用品である。しかし、歯磨剤のフッ素濃度やブラッシング方法がそれぞれ異なるため

    有効性と安全性が変化するため歯科医療従事者はフッ化物配合歯磨剤の適正な利用法をアドバイス

    するべきである。

<フッ化物配合歯磨剤の年齢別応用量>

年齢                                     使用量                           フッ素濃度          注意事項

6ヶ月(歯の萌出)~2歳      切った爪程度の少量     500ppm       仕上げ磨き時に保護者が行う

3~5歳                                   5mm以下                    500ppm       就寝前が効果的

                                                                                                                    ブラッシング後5~10mlの

                                                                                                                    水で1回のみ洗口

6~14歳                               1cm程度                       1000ppm    就寝前が効果的

                                                                                                                     ブラッシング後10~15ml

                                                                                                                     の水で1回のみ洗口

15歳以上                                2cm程度                       1000ppm   就寝前が効果的

                                                                                                                     ブラッシング後10~15ml

                                                                                                                     の水で1回のみ洗口

<感想>

    フッ素塗布は日頃から行うことが多く、一般の方の中でもむし歯予防としても多く知られていると

    思います。フッ素は繰り返し塗布することが大切であることや、フッ素入り歯磨剤の利用法を適切

    に伝えていきたいです。

                                                                                                                     衛生士  松本

  2016/12/08   ふくだ歯科

「喫煙が及ぼす影響」について、勉強会で発表して

たばこの煙には4000種類以上の化学物質が含まれていて、そのうち200種類以上が有害物質

です。中でもタバコの三大害となるのが「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」の3つで、口腔内

にも大きな影響を与えます。

ニコチン

・体内に入ると、抹消血管の収縮を引き起こす。その影響で歯周組織の血流が悪化し、十分な栄養

や酸素を供給することが困難になる。

・唾液の分泌量が下がることもあり、細菌が繁殖しやすくなる。

・依存性があり、一定期間喫煙を続けるとニコチンを吸収しないと、イラつき 不安などの感情が

 でる(ニコチン依存症)

タール

・発がん性物質である

・独特の臭気を持つ

一酸化炭素

・血液中のヘモグロビンと結合することで、抹消組織が慢性的な酸素欠乏に陥る。

喫煙と歯周疾患

喫煙は歯周疾患の最大のリスクファクターと言われています。

喫煙をすると非喫煙者と比較して2~6倍のリスクで歯周病になる。しかも1日の喫煙の本数が

増えれば歯周病のリスクも増加する。

また、ニコチンの血管収縮作用の影響で歯肉の血流が阻害されることで、歯肉が炎症を起こしても

出血が抑えられてしまい歯周病に気づきにくく気づいた時には手遅れになっている症例が多い。

歯周疾患の進行を抑制するのに、最も効果的な方法は長時間のブラッシングです。

しかし、いくら一生懸命にブラッシングを行っても禁煙しないと効果は激減してしまいます。

喫煙者の歯肉の特徴

1メラニン沈着により黒い歯肉になる(受動喫煙者の場合も色素沈着がみられる)

2歯肉が線維質になる(固くなる)

3歯周組織の破壊の程度にくらべて発赤、腫脹などの炎症症状が見えにくい

4辺縁歯肉がロール状に肥厚することが多い

5前歯部および舌側の歯周ポケット形成が顕著

6プラークや歯石の沈着が少ないのに、歯周組織の破壊が進行している などがあげられる。

喫煙が全身に及ぼす影響

呼吸器疾患:息切れ 咳 たん 喘息の悪化 慢性気管支炎 肺線維症 肺気腫 肺がん

循環器疾患;高血圧 心筋梗塞 狭心症 脳梗塞 動脈硬化など

消化器疾患;胃潰瘍 十二指腸潰瘍 食道がん 胃がんなど

歯科疾患;歯周疾患 口腔がん

その他;肌荒れ 骨粗鬆症 不妊 早産 流産など

禁煙の効果

・禁煙することによって歯周組織は数週間で本来備わっていた免疫応答を回復するようになり、

 歯周治療によって1年後には本来の健康な状態に戻る。

・歯茎の黒ずんだ外見も時間はかかりますが少しずつ健康な歯茎の色に戻る。

・禁煙することで受動喫煙により他人に迷惑をかけることがなくなる。

・口の中がさわやかになり口臭が減少する。

・健康になりタバコによる全身疾患の影響が減少する。など

感想

喫煙は口腔内だけではなく全身の健康にも大きく関係があります。

タバコは依存性があるということで喫煙者の方が禁煙することは簡単ではないと思います。

なので「やめてください」と簡単に言えませんが、患者様の健康を守っていくためにもタバコが

口腔内や全身にどういう影響を与えるかしっかりと伝えていけたらと思いました。

                                 衛生士  加藤

  2016/11/21   ふくだ歯科

「マイナス1歳から始めるむし歯予防」仲井雪絵先生の講演会に参加して

* キシリトールとは?

・ 自然界に存在する天然素材甘味料

・ 唯一の5炭糖アルコール(構造的に乳酸に分解されにくい)

・ 砂糖と同程度の甘味

・ 砂糖の75%のカロリー

・ 人間の体内でも作られる(肝臓で生成)

・ インシュリンの誘発性はなし(つまり、血糖値に影響なし)

* キシリトールを食べたら?

     不溶性グルカン(EPS)を作らない

  →習慣的なキシリトール摂取によって、MS菌がエナメル質に付着しにくくなる

  →MS菌の定着を阻害する

・ キシリトールは、MS菌にのみ減少させる。

  他の口腔常在菌の構成に影響なし。

・ MS菌数減少には、5~10g必要。(4粒5.2g~8粒10.4g)

    仲井先生の推察 少量→不溶性グルカンの産生を抑制

            多量→不溶性グルカンの産生を抑制+菌の成長を抑制=菌数が減少

* むし歯菌の母子感染対策のゴール

    ① 予防→うつらない事に、こしたことはない

    ② 遅延→感染時期が遅いほど、後のう蝕発症は軽度

     キシリトールガムを母親が噛むとMS菌感染の時期を8.8ヶ月遅らせることができる

        2歳までは感染させない→その後のう蝕発症のコントロールがしやすい

* 妊娠中に摂取しても安全なキシリトール 2つの国際機関(FAO、WHO)の食品添加物専門家共同委

     員(JECFA)によると、「1日の許容摂取量について、キシリトールに関しては“特定せず”と定義」

     →キシリトールの消費に特別な制限は不要

* 母親の口の中について

    検査結果…キシリトールガムを噛んだ母親の2人に1人がう蝕ローリスク

         噛むのをやめてもキシリトールの効果はキャリーオーバーする

    「プライマリー・プライマリー・プリベンション」

  妊娠中から母親に働きかけると、子が健口になる!!!

〈感想・まとめ〉

 スタッフレベルアップ講習会に参加し、仲井雪絵先生の「マイナス1歳から始めるむし歯予防」講演

 を聞きました。 医院の待合室にも仲井先生の著書が置いてあり、興味を持たれる患者さんも多いと

 思います。そういった患者さんにも、知らなかった患者さんにも、適切なお話ができるようスタッフ

 全員で内容を理解しておく必要があると思いました。

                            歯科衛生士 関口

  2016/11/07   ふくだ歯科

「高齢患者さんでは特に要注意!歯周治療で起こる菌血症」について、勉強会で発表して

通常の場合の菌血症

 一過性の菌血症の場合、血管に入った細菌は高速度で全身を循環し、多くは肝臓に捕獲 されて処理

 され、生体防御機構により速やかに排除される。したがって健常者では、た とえ菌血症が発症した

 としても、大事に至らずに済んでいる。

                  ↓

          血管内の細菌が適切に処理・排除される

高齢患者さんの場合の菌血症

 免疫力の低下や歯周疾患および全身疾患の高い罹患率などさまざまな要因が重なること によって、

 菌血症の危険度が高まる。

高齢患者さんにおけるリスクとはどんなものか?

 リスク1・口腔内の細菌数が増加しやすい!

   加齢にともなう唾液の分泌機能の低下によって、自浄作用が低下し、口腔衛生状態 が悪化し

   やすくなる。その結果、知らず知らずのうちに口腔内の細菌数が増えてい る。また、身体機能

   の低下によってセルフケアが十分に行えず、清掃不良となっ て、リスクが高まる場合もある。  

 リスク2・全身疾患で免疫力が低下し、菌血症が一過性でなくなる!

   歯周疾患の他に全身疾患を有している方も多い。全身疾患があると、免疫力が低下 しやすく

   なる。そのため、健常者と違って、血管内の細菌が生体防御機構をすり抜 けて臓器に定着して

   しまうため、菌血症が一過性で終わらない可能性が高い。

 リスク3・薬剤による悪影響が出やすい!

   多くの高齢患者さんが、複数の薬剤を服用している。そのため、薬剤の相互作用が 起き、抗菌薬

   の予防投与の効果が減弱する可能性がある。また、人によっては、抗 凝固薬や降圧薬内服により

   易出血性となった結果、歯肉出血に影響してくる。

   *こんな患者さんも注意!

     心臓弁膜症や先天性心疾患のある患者さん

     関節症、骨頭壊死、関節リウマチなどの疾患をもった患者さん

抗菌薬の予防投与について正しい知識をもとう!

*抗菌薬の予防投与を行うべき患者さんを知っておこう!

 抗菌薬の予防投与はすべての高齢患者さんに適応されるわけではない。年齢にかかわら ず、観血処置

 の1時間前に抗菌薬の予防投与を行うべき患者さんは・・・

  ①感染性心内膜炎の最高リスク群に該当する患者

    人工心臓弁置換患者、感染性心内膜炎の既往を有する患者、チアノーゼ性先天性 心疾患の

    患者、体循環系と肺循環系のシャント作成手術を受けた患者

  ②感染性心内膜炎の高リスク群に該当する患者

    先天性疾患を有する患者、閉塞性肥大型心筋症の患者、後天性弁膜症の患者、

    弁逆流をともなう僧帽弁逸脱症の患者

  ③感染性心内膜炎のリスク群に該当する患者

    長期にわたる中心静脈カテーテルを留置している患者、

    人工ペースメーカーあるいは植え込み型除細動器を使用している患者

  ④人工関節を有する患者

  ⑤糖尿病など歯周病関連の全身疾患を有する患者

*抗菌薬の種類を把握しておこう!

  抗菌薬の予防投与が必要となった患者さんには、歯周治療の1時間前にあらかじめ処 方された

  抗菌薬を服用しておいてもらう。

   第1選択 アモキシシリン(ペニシリン系)

   第2選択 *患者さんがペニシリンアレルギーを有する場合

        クリンダマイシンリン酸エステル(リンコマイシン系)

        セファレキシン(セフェム系)

        アジスロマイシン(15員環マクロライド系)

        クラリスロマイシン(マクロライド系)

*抗菌薬の投与には限界があることを知っておこう!

  抗菌薬を投与しても菌血症を完全に防ぐことはできません。菌血症予防の基本は、い かに口腔内の

  細菌数を減らし、血管中に細菌が流れ込むのを食い止め、生体を守るか ということにある。した

  がって、抗菌薬だけに頼らず、できる限り口腔内に細菌がい ない環境をつくることが重要である。

【感想】

 菌血症ではたいていの場合、症状がみられないので、高齢患者さんなど抵抗力の弱い方 や、合併症の

 リスクがある方には、とくに口腔衛生状態を健常に保つよう今以上にアプ ローチしていく必要がある

 と思った。 

                               歯科衛生士 赤木

  2016/11/03   ふくだ歯科
タグ:菌血症

岡山大学歯学部学術セミナー2016に参加して

チームで取り組む最新歯周病治療

~これからの歯科医療に求められる歯科医師・歯科衛生士像とは~             高柴正吾先生

医療の目的・意義

 健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にもそして

 社会的にも、すべてが満たされた状態にあること

  →私達は死亡率100%なので、死ぬまでの間にいかに、その人らしい生活を楽しむかということ

  外来治療:①日常生活の維持 ②『健康生活』のゴール設定

  入院治療:①早く退院して日常生活に戻る ②『健康生活』のゴール設定

  QOLを維持・向上し、生きていることが幸せ!と感じること…これを目指す

医療の中での歯科の目的・意義

  口の機能管理

 ①噛むことによって食事を摂って栄養を得ること

 ②口腔内はバイ菌が多いので、口の感染と炎症から口の機能を守りつつ、それらが全身に影響を

  与えないようにすること

 歯周病治療:①感染源の除去 ②再感染の防止・予防

生涯続く細菌との共生

  人間の体…入口と出口は細菌が多い、死ぬ間際には増える

歯周病の発症と治療概念の流れ

         ①感染          ②炎症      ③組織破壊        ④機能喪失

 対策       感染源除去  消炎          形態改善            リハビリ

 現在の 歯周治療    歯垢除去     化学療法   歯周外科治療     口腔機能回復治療 (補綴:被覆・連結)

                       スケーリング(歯周基本治療)

 最近の治療            化学療法                       歯周再生療法    インプラント

 費用          小                  大

 日常での努力      大                  小

歯周病から全身疾患:歯周病内科

 心臓血管系疾患、早産・低体重児出産、呼吸器系疾患、糖尿病、末期腎疾患…

口腔が「汚い」とは?

  部屋の「汚い」は?→整理整頓することで清潔へ

 口腔も整理整頓し、衛生管理が可能な環境へ変える…年齢の能力に対応すること

個人の長寿化:人生90年

 でも、健康寿命との差は10数年

 人口の高齢化:30%を超える高齢者

歯科医療の果たす役割

  “歯の延命を図る”

  “全身の健康に寄与する”

  “社会・文化への発展へ貢献する”

口腔科としての歯周疾患の捉え方

 口腔内の感染症  神経機能の統合性の失調      発生系の異常

 歯周病 齲蝕   歯牙欠損 歯・顎・顔面痛 顎関節症   奇形 腫瘍

   リハビリテーション 再建・再生

【感想・考察】

   今回の内容から、身体の健康とお口の健康とは密接に結び付いていることが分かり、歯科が果たす

   役割の重要性を改めて認識できたように感じます。長寿化ということを考えた時に、自分自身も

   含め、患者さん一人一人の日常での努力が大きければ大きいほど、今後の口腔状態や生活様式も

   変わってくるはずです。そうであるならば、患者さんに合わせ、できることできないことを見極め

   つつも、諦めることなく、より一層口腔への意識を高め、歯を守ることの大切さを伝えていけたら

   いいなと思いました。

                                                                                                                        衛生士 河本

  2016/10/17   ふくだ歯科

Dr.Hiroの超明解ペリオドントロジーを読んで

SRPを効果的に行うために

SRPを行うことで、ポケット内の細菌はもちろん、根面の内毒素も減少することができる。

歯科では様々な場面でSRPを行う機会があるため、しっかりと理解しておく必要がある。

 

SPRの目的

SRPを行うとポケット内の細菌は減少し、また、新しく細菌叢ができていくときには善玉菌が増えて

くることが分かっている。つまり、量的にも質的にもポケット内の細菌の状況は改善される。しかし、

徐々に細菌は後戻りしていき数ヵ月後には元の状態に戻ると言われている。

これを防ぐために

・患者さんによる毎日の歯肉縁上のプラークコントロール

・術者による定期的な歯肉縁下のプラークコントロール

・口腔内環境の整備

・リスクファクターの排除

などの後戻り防止法がある。

歯肉縁上のプラークコントロールが悪いと後戻りが早いと言われており、歯肉縁上プラークが歯肉縁下

プラークの供給源になったり、歯肉縁上のプラークコントロール不良が原因で炎症を起こすと、歯周病

菌のはびこりやすい環境になることなどが考えられているからである。

 

目指す根面

根面が平滑になるとプラークは付きにくく除去しやすいと考えられるが、具体的にはどのような根面を

目指せば良いのか。ひとつの指標として「ガラス様の根面になっているかどうか」というものがある。

「ガラス様根面」を言いかえると、“硬く”て、“平滑”で“清潔”な根面とも表現される。この三拍子揃った

根面を確認するうえで一番大切な感覚は“触覚”である。つまり、エキスプローラーやスケーラーなどで

根面の状態をいかに感じ取れるかが重要となる。

 

器具の選択

SRPを効果的に行うためにはその患者さんに適した器具を選択することが大切である。そのためにも

まずポケットの深さや形態、歯石の沈着量などを把握しなければならない。

深くて狭いポケットであれば、ミニファイブのようなシャンクが長くて刃の短いタイプが使いやすく、

硬い歯石が多量についていれば刃の細くないスケーラーが望ましい。このようにSRPを行う局所を把握

することはただ単に術前の状態を知っておくというだけでなく、その局所に適した器具を選ぶのにも

役立つわけである。

・歯石の量が多い、歯石が硬い場合

 ⇒エアスケーラーや超音波スケーラーの多用

  ブレードの幅の広いキュレット

  シャンクの太いキュレット

・ポケットが深い場合

 ⇒シャンクが長く、ブレードの小さなキュレット

  ブレードの長いキュレット

       チップが長くて細い超音波スケーラー

・根が近接している

 ⇒ブレードの幅の狭いキュレット

  チップの細い超音波スケーラー

・時間が限られている

 ⇒エアスケーラー、超音波スケーラーの多用

 

部位の選択

SRPを行う部位を自分で判断する場合や限られた時間内に行う場合、その選択にもひと工夫すると

良い。出血するという患者さんの訴えがある部位から始めるのも良いし、鏡で患者さん自身が歯肉の

変化を確認しやすいところから始めるのもひとつの手である。SRPをすることによって自分の歯肉が

よくなっているんだ、という実感が湧くようであれば、患者さんにとってそれ以降の治療にも積極的

に参加するきっかけやモチベーションにもなる。

 

歯根の形態を理解する

SRPを行う際、どこに凹みがありどこの角がとがっているかということを理解していることはとても

大きな武器になる。SRPだけでなく、プロービング時やブラッシング指導時にも役立つため頭に入れて

おく必要がある。

 

まとめ

今回はこの本の中でも、自分もする機会が増えてきたSRPについてレポートにまとめることにしま

した。SRPを行う上で、器具について、歯根の形態など理解しておかなければならないことがたくさん

ある事を改めて実感し、もっと勉強する必要があると感じました。

より良い口腔内を保つためには、ただSRPを行うだけでなく、患者さんの協力も必要不可欠である

ので、今後指導を行うようになった時には、患者さんのモチベーションを上げつつ患者さん自身にも

プラークコントロールを頑張っていただけるような指導が出来るようになりたいと思いました。

                                    衛生士 星島

  2016/09/28   ふくだ歯科
タグ:SRP

「歯周病と動脈硬化」について、勉強会で発表して

動脈硬化とは

...動脈の内側で血液中の脂肪や白血球などが粥状にくっついて溜まり、血管が硬く狭くなる事。溜まっ

    たものが壊れると血栓を作り、完全に血管を塞いでしまう事がある。冠動脈で起これば心臓発作、脳

    で起これば脳卒中で、がんに次ぐ日本人の死因第二位となっている。

歯周病が原因で動脈硬化が起こりやすくなる

…歯周病と動脈硬化症の両方にかかっている人は多い。血液中の炎症性物質の数値が高いと動脈硬化が

    起こりやすくなる。歯周病の患者さんは全身が軽い炎症状態にあるので、炎症性物質の数値が少し

    高くなり、動脈硬化が起こりやすくなるといえる。

歯周病は動脈硬化の原因か?

…動物を使った最新の研究では、歯周病菌を飲み込むと腸内細菌の構成が変わって、腸の壁が弱くなる

    為、全身の臓器に細菌の影響が及ぶという事がわかった。2012年にアメリカ心臓病学会が以下のよう

    に発表した。…「歯周病は、他のリスク因子の影響とは独立して動脈硬化に関連性があるといえる。

    しかし、歯周病が動脈硬化の原因になるという因果関係の証明まではできていない。より良い統一

     された方法で介入研究を行っていくべきである。」ということで、信頼性の高い研究結果を得る為、

     今、世界の歯周病学者たちが努力している。

感想

…歯周病は全身に悪影響を及ぼし、困った事はお口の中だけではとどまらないということを伝えていき

    たい。お口の健康を保つということは、全身の健康にも繋がっているので、そういった事をお話し

    ながら患者さんのモチベーションを上げられたらな、と思った。

                                  衛生士 岡本

  2016/09/15   ふくだ歯科
タグ:歯周病

平成27年度歯科医療安全研修会に参加して

「職業感染の観点から見た血液媒介性感染症の知識と予防策」

   ―はじめに-

 医療従事者には、患者などから感染を受けるリスクと自らが感染源となりうるリスクがある。一般に

血液媒介する病原体は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス

(HCV)が知られている。

感染源には血液以外に体液や生体組織があり、医療職業上の感染伝播経路として、針刺し、創傷面への

暴露、粘膜への暴露が問題となる。

1. スタンダードプリコーション

 標準予防策=「すべての患者の血液・体液(汗を除く)、分泌物、排泄物、粘膜、損傷した皮膚には

        感染の可能性がある」とみなし、患者や医療従事者による感染を予防するための予防

        策のこと

<よく問題となる感染症>

◎ 接触感染(経口感染も含む)

・ 感染性胃腸炎(ノロウイルス、腸管出血性大腸菌等)

・ メチシリン耐性黄色ブドウ球菌

◎ 飛沫感染

・ インフルエンザ

◎ 空気感染

・ 結核

◎ 血液を介した感染(血液媒介性感染症)

・ B型肝炎ウイルス

・ C型肝炎ウイルス

・ HIV(ヒト免疫不全ウイルス)

2. 肝臓の病気について

◎ A型肝炎

・ 経口感染

・ 潜伏期間:2~6週間

・ 発熱、吐き気、食欲不振、黄疸

◎ B型肝炎

 血液・性行為→70~80%が症状なく治る(残り20~30%も多くは急性期を経て治る)

  母子感染→80%がキャリア化→10%慢性化

◎ C型肝炎

  輸血・血液製剤→(75%)キャリア→C型慢性肝炎→(40%)肝硬変→肝がん

3. HIV/AIDSの臨床

 ◎ 後天性免疫不全症候群(AIDS)

      病原体:ヒト免疫不全ウイルス(HIV)

      伝播様式:HIV感染者との性的接触、血液感染、母子感染

      治療、予防:抗HIV療法

            妊娠時の抗HIV薬服用による母子感染予防

            針刺し事故後の抗HIV薬服用による感染予防

  ◎ HIVの性質と感染経路

    ※感染力は弱く日常の集団生活では感染しない

       <体液>  血液、精液、膣分泌物、母乳

    ↓

         傷口や粘膜から侵入

        <感染経路> ① 性的接触 ② 血液 ③ 母子感染

   ◎ よく見られる口腔症状

    ・ 口腔カンジダ症、口腔乾燥症

    ・ エイズ指標悪性腫瘍の代表:カポジ肉腫

4. 血液暴露後の対応

     医療現場でのHIV暴露事故は現在も発生するが、適切な事故後の予防内服の実施(2時間以内、

       72時間以内)により暴露後HIV感染事例の報告は一度もない

   ◎ 針刺し、切創防止対策

        リキャップ禁止・針は使用後直ちに廃棄ボックスに入れる

        廃棄ボックスは8~9割程度で交換

    ◎ HIV暴露事故後の対応

    ・ 針刺しや鋭利な刃物で皮膚を受傷した場合

         →石鹸などを用いて流水で傷口を洗う。※傷口を吸ったりこすったりしてはいけない

    ・ 傷のない皮膚への飛散の場合

         →流水でその部位を洗う

    ・ 眼への飛散の場合

         →コンタクトをしている場合には洗う前に必ず外す

          石鹸は使わず、速やかに水か食塩水で洗う

<感想>

歯科医療安全研修会に参加して、感染対策について学ぶことができました。感染症にかかっている患者

さん全員が問診票に記入をしているとは限らず、患者さん本人も感染症にかかっていることに気付いて

いない場合もあるので感染予防策をしっかりとしていきたいと思いました。器具の消毒、滅菌なども

きちんと行っていきたいです。

                                                                                                                 衛生士  松本

  2016/09/11   ふくだ歯科