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スタッフレポート

スタッフによるレポートを掲載しています。

「妊婦の口腔ケア」について、勉強会で発表して

岡山市は10月から、市内に住む妊婦の歯科健診を無料化。 配偶者らも対象。

妊婦にみられる口腔内の症状

   ホルモンバランスの変化、食生活パターンの変化などが口腔内環境を悪くしている。

  ① 歯肉炎・歯周炎

     つわりや間食の増加などによって歯磨きを充分に行えない

          ↓

      口の中が不潔になりやすい、及び女性ホルモンの増加などの影響で炎症症状が より強く現れる

  ② 虫歯

     つわりや間食の増加のために口腔内の清掃が不十分になりがちであったり、女性 ホルモンの

     増加により唾液の性状が変わるため、虫歯になりやすい状態である

  ③ 妊娠性エプーリス

          歯肉にできる良性の腫瘍で、主に妊娠3ヶ月以降にみられる。強い赤みを帯びた 出血しやすい

            できもの

        外的要因  機械的刺激と感染による炎症性刺激

        内的要因  女性ホルモンの変化

 妊婦の口腔ケア  

  妊娠中でも虫歯や歯周病の発生メカニズムは同じなので基本的な予防方法は変わらな いが、

  ホルモンバランスの変化によって歯肉炎が起こりやすくなっている。また、つわりなどで歯磨きする

    ことが困難になってしまうこともある。さらにそれらが重な ると口腔内が不潔になり歯肉炎の症状が

    悪化し、歯肉の痛みによって歯磨きが困難に なることもある。

  ・ヘッドの小さな歯ブラシを使う(子ども用等)

  ・やわらかめの歯ブラシを使う

  ・歯を磨く時に歯ブラシの動かし方を小さくする

  ・前かがみ気味で前に掻き出すように磨く

  ・においの強い歯磨剤をさける

  ・できるときに何回かに分けて磨く

  ・歯磨きができない時は甘いもの(お菓子、ジュース)などをひかえる

    などを心がける

歯を育てる栄養

 たんぱく質:赤ちゃんの筋肉や血液・脳細胞のほか、歯胚の材料になる。

       歯にカルシウムを貯めるのに大切な役目をする。

       歯胚がつくられる妊娠4~10週頃の初期に特に大切。

        *魚・肉・牛乳(乳製品)・卵・大豆製品

    ビタミンA:歯のエナメル質の土台を作る。

         妊娠12~24週頃に特に大切。

       *緑黄色野菜・うなぎ

     ビタミンC:歯の象牙質の土台を作る

          妊娠12~24週頃特に大切。

       *野菜・果物

     カルシウム:歯胚を硬くする(石灰化)。

                           妊娠中は平常の1.5倍の量(1日の所要量として900mg)を摂る。

         妊娠4~6ヶ月頃に特に必要。

        *小魚・牛乳(乳製品)・海藻・大豆製品・緑黄色野菜

  ビタミンD:カルシウムの吸収を助け、石灰化を調整する。

        *かつお・いわし・マグロ・干し椎茸

【まとめ】                    

  平成27年10月から、岡山市でも妊婦の歯 科健診が無料化となりました。また、妊婦の パートナーまで

  対象にした無料歯科健診は 全国の政令指定都市や県内の自治体では初 ということです。これに伴っ

  て、口腔ケア はもちろんのこと、禁煙や食生活の指導を 行う機会が今以上に増してくるのではない か

  と考えられます。今回の岡山市の取り組 みを機に、妊婦さんやその家族へより充実 した指導ができれ

  ばよいと思います。  

                                                                                                                      衛生士 赤木   

  2015/11/23   ふくだ歯科
タグ:妊娠

「口臭が気になるとき」について、勉強会で発表して

他人との関係で起こる口臭の悩み

 口臭の悩みは、実際の強さよりも、「人と話すときに恥ずかしい」など、他人との関係のなかで

 起こります。

 口臭は誰にでも多少はあるもので、口臭のレベルが最も高いのは起床時。

  その後、朝食をとったり歯を磨くと弱くなり、時間がたつと再び強まり、食事をしたり歯を磨くと

 また弱くなっていきます。

  問題となるのは、他人が不快になるほど、においが強い場合です。

口臭が発生する主な原因…舌苔、歯周病、唾液の減少など。

 舌苔→舌の表面にたまった汚れで、白っぽい色や淡い黄色。

 舌苔の中にいる細菌が、汚れを分解して口臭のもとになる口臭ガスを発生させるので、舌苔が多い

 ほど口臭が強まります。

 歯周病→歯周病菌が舌や口の中の汚れを分解して口臭ガスを発生させます。

 唾液の減少→唾液には、殺菌作用や口の中の汚れを洗い流す作用があるため、唾液が減ると、口の

 中が乾燥して細菌が増殖し、口臭ガスが強まります。

    その他→進行した大きな虫歯や、副鼻腔炎、糖尿病、気管支炎、肺がん、肝硬変、腎不全などの

 病気が原因になることもある。

口臭の治療法

  口臭の治療は、原因を特定して取り除くことが大切です。

  歯周病が原因の場合は、歯科医院で治療を受けるとともに、歯をよく磨いて汚れを除去します。

 歯間ブラシやデンタルフロスも使いましょう。

  唾液が少ない場合は、食事のときによくかむことと、耳やあごの下を優しくなでると、唾液の分泌

 がよくなります。特に、1日の中で最も口臭が強い朝は、必ず朝食をとり、食後に歯を磨くことが

 大切です。

 また、ガムをかむと唾液の分泌が促されるほか、一時的に口臭を抑える効果も期待できます。

 口の中を潤して細菌を繁殖させない環境をつくるために、水分をとるのもよいでしょう。

 舌苔の除去も大切です。1日1回舌ブラシを使ってケアを行いましょう。

 口臭が一番強いのは朝なので、朝食をとる前にケアするのが効果的です。

【感想・考察】

  最近は患者さんの歯科への意識が向上してきたとはいえ、まだまだ「痛くなってから来ればいい」

 とか「治療だけでいい」と考えておられる方も多いのではないかと思います。

 そういうとき歯科衛生士としては、やはりもどかしく、もっとうまく伝えることが出来たのでは

 ないかと葛藤することもあります。TVなどで放送される内容は、誰が見ても分かりやすくかみ

 砕いて提供してくれていると思います。そのような説明の仕方や、また新しい情報にもよく精通

 して、患者さんの状況にぴったりな情報を取捨選択し、適切に伝えていけたらいいなと思いました。

                                衛生士 河本

  2015/11/11   ふくだ歯科
タグ:口臭

「患者さんとの関わりから学んだ歯科衛生士の役割」品田和美先生の講演会に参加して②

講演の後半では患者さんから学ぶことについてお話をされていました。

<プラークの付着状況を読む>

・セルフケアの状態

・糖分摂取や間食回数の増加、のど飴の常用

・よく噛めないことや唾液の量の減少による自浄性の低下

・口腔乾燥

 花粉症などの薬の影響によるものや、鼻疾患による口呼吸などによるもの

・手や肩などの痛みやけがなどで磨きにくい

<歯肉の状態と性状を読む>

セルフケアの情報や体調の変化が読み取れる

①歯肉に炎症がある場合

 そこにはプラークの存在があることが多いので、なぜなのか原因を確認する

②歯肉に外傷がある場合

 なぜ傷ができたのか原因を探る

③歯肉の形や硬さ

 歯に過度な力の負担がないか、歯肉肥大を誘発する薬の服用がないか確認

④全身状態を確認する

 全身疾患や内服薬、加齢による体力・気力の低下を推測する

<メインテナンスにおけるプロービング>

①歯肉辺縁部からの出血

→セルフケアの再確認が必要

②PDの深化・ポケット底部からの出血

→疾患が活動期にあり、進行する可能性が高いので処置が必要

 原因:プラークコントロールの低下

    歯肉縁下の沈着物

    咬合性外傷

    セメント質剥離

    歯根破折

    全身疾患や抵抗力の低下

<臨床経過から考えるメインテナンスが良好に経過する人、しない人>

・う蝕や歯周病の罹患度、残存歯数

・口腔内の特徴

 歯牙、歯列、付着歯肉の幅、顎骨、顎関節、

    口腔内を取り囲む筋肉、唾液の量や質

・理解度、協力度、性格

・リスク

 全身疾患、喫煙、悪臭癖(ブラキシズムなど)、年齢

感想

品田先生のお話を聞いている中で「臨床において一番大切なことは誠実に、正直に、患者さんと向き

合うこと」という言葉が印象に残っています。少しずつメインテナンスをさせていただく機会が増えて

いますが、これからも続けて来院していただけるようにもっと知識と技術を磨き患者さんを理解して

そのときの状況に合った対応が出来るように頑張りたいと思いました。

                                                           衛生士 松本    

  2015/11/08   ふくだ歯科
タグ:品田先生

「患者さんとの関わりから学んだ歯科衛生士の役割」品田和美先生の講演会に参加して①

◎長期にわたって患者様と関わっていくには理解と診査が必要

〈理解〉

→患者さんを理解するために必要な視点・知識はコレ!

人:年齢 性別 性格 職業 全身の状態 食生活 睡眠 悩み ストレス 趣味

口腔:粘膜 舌 口蓋 口唇 唾液 プラーク

歯列:歯並び 咬合関係 残存歯の配置

歯・歯周組織:歯の解剖学的形態 歯周組織の状態 歯周病の状態

〈口腔内の病態の把握必要な診査〉

歯周治療では診査→処置→再評価→処置を行う。

「変化」を知るために記録が不可欠となる。

◎歯周組織の診査項目

①プロービング

②動揺度

③根分岐部病変の有無

④歯肉の状態・性状(付着歯肉の幅・退縮・小帯の位置異常)

◎診査資料

①X線写真

②スタディモデル(研究用模型)

③口腔内写真

その中でもプロービングとX線写真について 少し詳しくお話されていました。

プロービングで知りたいこと

・プロービングデプス 過去に起きた歯周組織の破壊の状態

・BOPの有無(現在の炎症状態)

 辺縁からの出血の有無 ポケット底部からの出血

・歯根の状態 歯の状態(傾斜)

・歯石の存在

・根分岐分病変の進行

X線を読む

X線から読めることは

・エナメル質 象牙質 セメント質 歯髄 歯根 歯根膜腔 歯槽硬線 骨梁 歯肉

・歯槽骨の吸収の程度

・歯周病のタイプ(垂直性 水平性骨吸収)

 垂直性骨吸収がある場合は咬合力がかかっている場合や食片圧入などがある 場合が多い。

・歯槽硬線の有無と幅

・歯根膜腔の幅

 歯根膜腔の拡大は、その歯にとって過度な力が加わっている。

・骨梁の状態  を見ることが重要

感想

品田先生のお話を長期症例の画像を見ながら聞かせていただきました。

プロービングをしたりX線を読むことで自分が思っていた以上の情報が知れることに驚きました。

まだ1人の患者さんを担当するということはできていませんが、患者さんを理解し、又患者さんの口腔

の状態をきちんと把握してそれにあった対応ができるように知識や技術などを身につけていけれるよう

頑張りたいと思いました。

                                    衛生士 加藤

  2015/11/01   ふくだ歯科
タグ:品田先生

「かたちが理解できれば総義歯はうまくいく!」村岡秀明先生の講演に参加して

総義歯の場合形が大事!!→基本的に左右対称!!

・1人の患者さんに義歯が上手な2人の先生が総義歯を作ったとしたら、だいたい同じ形の総義歯が できあがる。

・服だって右利きだから右だけ大きく作ることはない。                

   吸収してなくなってしまった部分を 復元する感じの義歯が入る。

        ・・・という話から始まり、コピーデンチャー、クラリベース、材料、義歯作製、咬合調整etc.

        すべて動画とペイントソフトで発表され、話す内容もあっちへいったりこっちへいったり。

        まとめると大変なことになるので、今回は概形印象の話をさせてください。

概形印象

 概形印象とは、歯および欠損部顎堤などの口腔組織を予備的に採得する印象であり、通常アルジ

   ネート印象材が使用される。この印象に石膏を注入し、研究用模型を製作する。

 研修用模型は、前述の通り、顎口腔の診察、診断、治療方針の決定の資料として、あるいは治療

   記録として準備され、咬合関係の点検、義歯床辺縁部の設定位置の検討、義歯の仮設計、個人トレー

   の製作などに用いられる。

〈手順〉

①アルジネート印象を行うため、患者の歯列や顎堤に最も適した 有歯顎用既製トレーを選択する。

②トレーを試適した時に、後縁が不足するような場合には、ワックス やコンパウンドなどを補足する。

③トレーを試適した時に、歯列や顎堤との隙間が不均等な場合には、手指でトレーを修正し、十分に

適合させる。

④再びトレーを口腔内に試適して、トレーによる被覆に不足がないか  確かめる。

⑤トレー試適時に、その一部が歯列や顎堤と接近している場合には プライヤーを用いて修正する。

⑥修正後には再度試適し、適切であれば、練和したアルジネートを盛る。

⑦アルジネート印象材を盛ったトレーを口腔内の所定の位置に静かに 圧接し硬化するまで保持する。

⑧硬化後、口腔内から撤去する。

[感想]

旧義歯の型取りをし、コピーデンチャーを作り、少しずつ修正を加え新義歯を作っていました。時間が

かかるので日曜日や診療が終わった後に全て保険診療で行うというお話を聞いて、本当に義歯が好きで

はないとできないことだと思いました。68歳の村岡先生ですが、70歳になったら下顎の歯を抜いて総義

歯にするとのことでした。歯医者さんで総義歯が入っている人はあまりいらっしゃらないので、また

総義歯になったら講演会に行って感想を聞かせていただきたいです。

                                      歯科医師 太田      

  2015/09/30   ふくだ歯科
タグ:義歯

歯肉をふっくらと仕上げる「DENT.EX syatema」の魅力について、勉強会で発表して

◎スーパーテーパード毛

「DENT.EX systema」にはスーパーテーパード毛が使用されています。スーパーテーパード毛の特徴は、

毛先が細く加工されていることです。スーパーテーパード毛はラウンド毛と比較して、歯周ポケットに

侵入しやすく、歯肉へ優しく当たる特性が検証されています。

さらにこの性能を発揮するため、毛の素材を通常のナイロンではなく、「ポリブチレンテレフタレート」

という特殊な樹脂を科学的に溶かして加工されたものが使われています。

◎歯周病予防や治療に最適

システマ44Mは非常にコンパクトなヘッドに、腰のある比較的長め(12mm)のスーパーテーパード毛が

約500本植毛されています。柄はシンプルなストレートの形状で手に馴染みやすく、適度にたわむこと

で過剰なブラッシング圧を抑制してくれます。

弱い圧力でも毛先が細部まで到達する特性は、過剰な外傷力が辺縁歯肉や露出したし根面にかかり

にくく、比較的長い時間ブラッシングをしてもらう歯周治療においてたいへん有利です。歯周治療後

に“ビニールコーティングした光沢のある、ふっくらとした歯肉”に仕上げることができます。

ブラッシングは一般的にセルフケアのために行いますが、“セルフキュアー”にもなるすばらしいものだ

と考えています。私たちが行うブラッシング指導の時間はほんのわずかであり、大半は患者さん自身の

手で行われます。そのため、患者さんの協力が不可欠であり、歯科衛生士には患者さんに応じた“口腔内

の取扱説明書”をしっかりと行うことが求められます。

《まとめ》

「おすすめの歯ブラシはありますか?」患者さんから、そう質問されることは少なくありません。自分に

合った歯ブラシと出会うことは、歯周治療の大きなモチベーションとなります。歯ブラシに限らず

デンタルフロスや歯間ブラシでも、多種類の清掃用具の中からなぜそれを選んだのか、その根拠を明確

にし、こだわりをもって患者さんに処方したいと思いました。

                                   衛生士 関口

  2015/09/23   ふくだ歯科
タグ:歯ブラシ

「どうして糖尿病(歯周病)の人は歯周病(糖尿病)になりやすいのだろう?」について、勉強会で発表して

糖尿病から歯周病への影響は、高血糖により口腔が乾燥し、歯肉の炎症が起こりやすく、歯肉溝滲出液

中の糖濃度も高くなって、歯周ポケット内の歯周病原細菌が繁殖しやすくなることが挙げられる。

歯周病から糖尿病への影響は、歯周病を放置することにより、細胞から糖を取り込めず高血糖状態jに

陥ることが報告されている。

○糖尿病と歯周病双方が影響し合う?

  糖尿病患者の歯周病発症率、重傷率が高いことから、糖尿病は歯周病に影響すると考 えられて

  いる。

     歯周病が腎症、網膜症、神経障害、大血管障害、細小血管障害に続く糖尿病の6番目 の合併症で

       あると認められつつある。

       歯周病が糖尿病治療時の血糖コントロールを妨げることが報告され、歯周病が糖尿病 に影響する。

                 ↑

                         糖尿病と歯周病は双方向的に影響し合うことがわかってきた

○糖尿病から歯周病への影響

  ・糖尿病が歯周病を悪化させる原因は高血糖による脱水経口のために口腔が乾燥し、 唾液の働きが

           悪くなり歯肉に炎症が起こりやすくなること  

  ・高血糖から歯肉溝滲出液中のブドウ糖濃度の高くなり、歯周ポケット内の歯周病原 細菌が繁殖

           しやすくなる  

  ・高血糖が続くと白血球の遊走能、貪食能、殺菌能などの機能が低下し、歯周病原菌に対する抵抗

           性が低下して易感染性の状態となること

  ・過剰なブドウ糖がタンパク質と結合して作られる最終糖化物質が細小血管の狭小化、 マクロ

   ファージの感染菌、LPSに対する反応を過剰にさせ、炎症性サイトカイン放 出の異常亢進、

   歯肉、歯根膜線維芽細胞のコラーゲン合成低下、MMPの産生上昇か らコラーゲン線維や血管基

   底膜の代謝が低下して歯周組織の修復力、創傷治癒能力 が低下する

○歯周病から糖尿病への影響

   歯周病放置することによって、血糖値やHbA1cに悪影響を与える可能性が報告。

                  ↑

  重度の歯周病患者ほど糖尿病の状態も悪化することで、歯周病から糖尿病への影響を示唆。

   ・TNF-αによる糖の取り込み阻害でインスリン抵抗性が増大し、細胞がブドウ糖を 取り込めず

    高血糖状態に陥り、糖尿病を悪化させる

   重度歯周炎を合併している糖尿病患者に抗菌薬を併用した歯周治療を行ったところ、 末梢血管中

   のTNF-α濃度が有意に低下し、かつ、HbA1c値が改善された報告。

まとめ

  歯周病と糖尿病は、ともに初期症状はほとんどなく、一般に進行は緩徐である。歯周病と糖尿病は

  互いに憎悪因子となり得る点からも、両疾患の関連について更なる解明が進み、一方を改善させる

  ことで、相乗効果を得ることが可能なのではないかと考えられる。

感想

  糖尿病からの患者数は、世界で約3億4,700万人、日本国内でも予備軍を合わせると約2,210万人と

  報告されているそうです。口腔内環境をよくすることは、多くの糖尿病の患者によい影響を与える

  ので、健康的な生活ができるよう、アプローチしていければよいと思う。

                                     衛生士  赤木    

  2015/09/14   ふくだ歯科

H.26年度 歯科医療安全研修会・HIV医療講習会に参加して②

医療安全の意義

 安全文化

  ◆食の安全、機械・機器の安全、運輸の安全、生活の安全、通信の安全、住居の安全など、安全

   管理は医療のみならず、全ての分野での基盤である。

   ◆安全管理なくして発展はない。

 医療安全管理体制のポイント

   ◆システム的な対策

   1.エラーを起こしにくい工夫

   2.何重もの対策

     ◇スイスチーズモデルを思い出せ!

     ◇エラーは「よりによって」で発生する!

       スイスチーズモデルとは=よりによってすり抜ける事故…いわゆる穴あきチーズ

         …事故の発生は通常、何層かの防御壁によって防がれているが、各層の防御壁に潜在

          的な穴が開いていたり、突発的に穴が開いてしまうことがあり、重大な事故は各層

          の穴が一直線上に並んだしまった際に起こると考えられる。

    3.エラーを未然に防ぐダブルチェック

   ◆エラーの予知…インシデント(ヒヤリハット)の収集

    ・ハインリッヒの法則から、インシデント(ヒヤリハット)の多発は重大な事故の前兆と考えら

               れるので、インシデントを積極的に収集し、対策を立てることが重要である。

                   ハインリッヒの法則 ・産業災害(労働災害)の事例の分析で用いられている法則で、1件

                   の重大事故の背景には29件の小事故が発生しており、さらにその背景には、ケガに至ら

                   なかったヒヤッとした300件の事例が存在している。

        ◆組織的な医療安全管理

            ・研修会の開催  ・情報、データの収集  ・指針、マニュアルの提示  ・指導

   医療事故の原因

       ◆ヒューマン・エラー(人に起因して起こるエラー)

       ◆医療技術・知識の低さ

       ◆コミュニケーション不足

           ・医療従事者-患者(インフォームドコンセントの不足)

           ・医療従事者-医療従事者(伝達ミスなど)

       ◆診療システムに起因

       ◆ネットワークに起因

       ◆施設・設備に起因

       ◆器械・器具に起因

   高齢者の特徴

       ◇予備力(心肺予備力)が低下している

       ◇全身疾患を有している割合が高い

       ◇常用薬の種類が多く、薬物療法の既往がある

       ◇在宅要介護者が増加している

   初診時の全身的な評価

       ◆全身状態(全身疾患を含む)の聴取

   ・心肺予備力:NYHA(ナイハ)分類、Hugh Jones(ヒュージョーンズ)分類、身体活動能力

   ・全身疾患(基礎疾患)

           ・アレルギーの有無

           ・以前の歯科治療時の全身偶発症の有無:問診

           ・妊娠の有無 ◆常用薬のチェック

        ◆内科主治医への対診(照会)

        ◆初診時の全身評価・検査

    身体活動能力による術前評価

        ◇心不全を有する高齢者の歯科診療に際し、患者の身体活動能力を評価し、身体活動能力が低い

            患者に対しては、歯科診療に伴って心臓合併症が発症するリスクがあるため、予定の歯科治療を

            中止あるいは延期し、内科主治医に対診する必要がある。

        ◇4METs(メッツ)の運動が耐え得ない患者は、手術時の心臓合併症の発症のリスクが高くなるため、

            身体活動能力の低下の程度と手術の内容とを対比し、十分な術前評価を行わなければならない。

                例えば 1METs→安静にしている状態

                         4~5METs→階段を休まず上れる

   予備力評価で患者を診る

       ◆歯科医院に歩いて通院できる患者の予備力は十分ある。

       ◆特に、2階の診療室まで、歩いて休まず上れる患者はまず大丈夫。(予備力がある)

                                     ↓

       ◆外来通院患者では重篤な全身的偶発症の発症率は低い。  

           しかし、

              ◇在宅要介護高齢者では、予備力の評価が難しい。

              ◇予備力の非常に低い患者がいる。

              ◇全身的偶発症の発症が増加する可能性がある

   バイタルサイン

   ・意識・呼吸・脈拍・血圧・体温

   バイタルサインの順番(心停止を想定する)

       意識がない→応援→呼吸していない→人工呼吸→脈拍がない→胸骨圧迫

     「意識」の有無

         ・意識がある→心臓は動いている(心停止はない)

         ・意識がない→心停止しているかもしれない…すぐ救命措置

         ・意識レベル→意識障害(何か変?)の有無…脳卒中の有無

    歯科に関連するアナフィラキシーの原因(アレルゲン)

        ◆抗菌薬・鎮痛薬

        ◆局所麻酔薬

        ◆歯科用局所麻酔剤の添加薬・添加物

        ◆消毒薬(クロルヘキシジン、イソジン)

        ◆他の材料(ラテックスなど)

    アナフィラキシーの症状

        ◇初期症状:死んでいくような不安な感じ、金属臭様の味、倒れそうな感じ、めまい間、発汗

        ◇皮膚・粘膜症状:紅斑、発赤、掻痒(ソウヨウ)、蕁麻疹、顔面浮腫、口唇及び舌の腫脹

        ◇循環器症状:血圧低下、不整脈、胸部絞扼感、循環虚脱

        ◇呼吸器症状:上気道浮腫、嗄声(サセイ)、喘鳴(ゼンメイ)、呼吸困難、気管支痙攣、

            wheezing{(ワィーズィング)…吸気時に聴診器なしで聞かれる異常呼吸音}、呼吸停止

        ◇鼻症状:鼻の掻痒、鼻閉、鼻水

        ◇消化器症状:悪心、嘔吐、腹痛、下痢

        ◇中枢神経症状:昏迷、意識消失、痙攣

    院内感染対策の基本

    ・感染を拡大させないための予防策を常に(どの患者に対しても)講じておく必要があり、感染源の

        消滅と感染経路を遮断することが院内感染対策の基本である。

    ・CDC(米国疾病管理予防センター)が提唱した「スタンダード・プリコーションズ」が広く用い

        られている。

            スタンダード・プリコーションズ(標準予防策)

                ◆感染症に罹患している患者とそうでない患者を区別することなく、すべての患者に対し、

                    標準的に講じる疾患非特異的な感染対策の基本的指針である。

                ◆手指衛生が重視されており、手指衛生を十分に行なうことで医療従事者自身を感染から

                    守ると同時に、感染を伝播させない。

    滅菌と消毒

        滅菌:いかなる形態の微生物生命をも完全に排除または死滅させる。器具等の滅菌には、

                   高圧蒸気滅菌が適用されることが多い。

        消毒:ほとんどの細菌、ウィルスを死滅させるが、芽胞は存在する。           

                   アルコール製剤が使用されることが多い。

                   血液などによる汚染には、0.1%次亜塩素酸ナトリウム液(金属の腐食に注意)を

      使用する。

   手指衛生

       CDC(米国疾病管理予防センター)は、医療従事者の手指衛生には、従来の石けんと流水による

       ものから、アルコールベースの速乾性擦式手指消毒剤の使用を第一選択として勧告している。

       〈速乾性擦式手指消毒剤による手指消毒〉

           ・速乾性擦式手指消毒剤を2~3mlとり、手指全体に薬液が十分に行き渡る様にし、乾燥する

               まで擦り込む。

           ・より清潔が求められる処置をする前には、石けんで洗い、手を十分乾燥させた後、速乾性擦式

               手指消毒剤を使用する。

           ・手袋を外した後も、速乾性擦式手指消毒剤による擦式手指消毒が勧められている。

【感想・考察】

   前回の講習会レポートに続き、今回は同日講演の第2部をまとめることが出来ました。講演では、

   想像していた内容とは趣を異にして、高齢者の特徴と予備力という観点を取り上げており、大変興味

   深かったです。患者さんとの会話や問診から主訴や口腔状態、生活環境等をお聞きするのみならず、

   来院方法や来院時のご様子から予備力までをも読み取っていく、これが医療における安全に繋がって

   いくのだなと感じました。また、「歯科」という言葉だけにとどまらず、患者さんの全身状態を

 『知る』ことが、「早期発見・早期治療」などといった患者さんの安心を引き出すことにもなるのでは

   と改めて考えさせられました。

                                                                                                                                    衛生士 河本

  2015/09/06   ふくだ歯科

SRPについて勉強会で発表して

<SRPの目的>

1.細菌編

 SRPをするとポケット内の細菌は激減し善玉菌が増えてくるが数ヶ月すると元の状態に戻る。

→これを防ぐために...

①患者さんによる歯肉縁上プラークコントロールを徹底する

 歯肉縁上プラークが歯肉縁下プラークの供給源になったり、歯肉縁上のプラークコントロール不良が

 原因で炎症をおこすと歯周病菌の住みやすい環境になるため

②定期的に歯肉縁下プラークを除去する

 深いポケットは細菌が後戻りしやすいため定期的に除去して歯周病菌が住みにくい環境をつくる

2.根面編

 プラークとその足場になる歯石が同時に除去され根面が平滑になることが一番大切なこと

→SRPのゴールはどこまでなのか

①ガラス様の根面(硬くて平滑で清潔)になっているかを確認する

・触覚

 エキスプローラーやスケーラーなどで、根面の状態を感じ取る

・視覚

 SRP前は歯石やプラーク、肉芽が血液と共にでてくるため赤黒いドロっとしたものだがSRPが

 進むにつれて明るい赤色のサラッとした浸出液に変わる

・聴覚

 SRPが進むにつれてだんだんと高い音に変わる

②SRP後の再評価

 少なくとも2週間、できれば1ヶ月程度あけてプロービング値、付着レベル、プロービング時の出血

 をSRP前と比較する

<SRPのポイント>

1.術前診査でポケットの深さや形態、歯石の沈着量などを把握して器具を選択する

(例)・歯肉が薄い→ブレードの幅の狭くなったキュレット

   ・歯石の量が多い、歯石が硬い

    →エアスケーラーや超音波スケーラーの多用

     ブレードの幅の広いキュレット

     シャンクの太いキュレット

   ・ポケットが深い

   →シャンクが長いキュレット

     チップが長くて細い超音波スケーラー

   ・時間が限られている

    →エアスケーラー、超音波スケーラーの多用

2.解剖学的な歯根の形態を知っておく

3.スケーラーのメインテナンスをおこなう 

<感想>

SRPを行う目的には細菌に対するものと根面に対するものがあることが分かりました。SRPを行う

時には、患者さんの口腔内や検査の結果を見てその人にあった器具を選べれるようしたいです。

また、歯根の形態を知っておくことと合わせてそれぞれの歯の形態を知っておくことで患者さんへの

ブラッシング指導をする時にも分かりやすく伝えれると思うのでもう一度しっかりと勉強しておきたい

と思いました。

                                     衛生士 松本

  2015/08/30   ふくだ歯科
タグ:SRP

「ひとことじゃいえないモチベーション」を読んで

DHとして自立するために

患者さんを知るー患者さんから知る

  1.患者さんの何を知る?

問診票を見れば来院の主訴は書いてある。

口腔内を見れば痛そうな歯や歯肉の状態が見える。

年齢や職業はもちろん、保険証を見れば家族構成も分かります。

この上患者さんの何を知る必要があるのか?

知る必要があるのは、疾病に対する情報だけではなく患者さんの気持ちや 疾病が起こった原因となる

患者さんの生活や環境であり患者さん自身である。

2.なぜ患者さんを知る必要があるのか?

患者さんに応じた治療を考えるには、患歯や歯周組織だけを見るのではなく 患者さんの気持ちや生活、

真の希望を聞き取り患者さん自身を知る必要がある。

3.誰が患者さんを知るのか?

私たち医療人が患者さんを知ると同時に患者さんが自分自身を知る事

「患者さんを知る」ということについての3つの観点

1 口腔内の状態を知る

2 患者さんを1人の人間として知る

3 患者さんの思いや気持ちを知る

1 口腔内の状態を知る

口腔内のどこ、にどのような問題が生じているのか情報を収集できる能力を 備える必要がある。

・口腔内を観察すること

・歯周ポッケトや動揺度の測定などの歯周組織の検査を行う

・口腔内写真やX線写真などから観察

・歯の状態、歯周組織の状態、咬合の状態、プラークコントロールの状態など

2 患者さんを1人の人間として知る

患者さんの口腔だけではなく、広い視点から知ることが大切である。

・患者さんを取り巻く環境や生活習慣

・行動週間

・全身的な健康状態 などにも視点を広げる。

3患者さんの思いや気持ちを知る

・患者さん自身が、口腔内の問題に対してどのように感じているのか

・治療に対してどのような希望を持っているのか

・どのような不安を感じているのか  など

患者さんの話をよく聞き、思いや気持ちを知るということが大切。

【感想】

自分たちが見ていく患者さんたちには、1人1人口腔内の状態も生活環境も 考え方なども違います。

それぞれの患者さんを良く知ったうえでそれに合わせた太陽ができるよう 自分はまず検査等の練習、

患者さんとのコミュニケーションを 頑張っていきたいと思いました。

                                  衛生士 加藤

  2015/08/23   ふくだ歯科