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スタッフレポート

スタッフによるレポートを掲載しています。

「ここまで伝えよう!効果がばっちりでるフッ化物配合歯磨剤ガイド」について、勉強会で発表して

フッ化物のう蝕予防効果を高める3つの重要事項

1.フッ化物を歯面(リスク部位)に送達する(届ける)

     北欧では「イエテボリ法」と呼ばれるトゥースペーストテクニックが推奨されている。

     イエテボリ法の手順

         ①湿らせた歯ブラシに1.5g(小児では0.5g)の歯磨剤をつけ、歯列全体に行 きわたるように

             2分間ブラッシングする。

     *ブラッシング中には歯磨剤は、吐き出さない     

    ②ブラッシングが終わったら、吐き出さずに少量(約10ml)の水を口に含 み、30秒ブクブク

             うがいをする。

          ③吐き出した後は水で洗口しない。

          ④ブラッシング後、2時間は飲食をしない。  

     ●患者さんにはこう伝えよう!

     ①ブラッシング後のすすぎは、1~2回程度   

      フッ化物が停滞し、予防に効果的。  

   ②ブラッシングは1日2回、そのうち1回は就寝前に   

    就寝中は唾液分泌が低下してフッ化物を長時間口腔内に留まらせることがで きる。   

      ③フッ化物配合歯磨剤を歯間部や裂溝部にしっかり届ける   

    当て方や歯ブラシの選択を工夫する。

2.高濃度のフッ化物配合歯磨剤を使用する

     フッ化物の濃度:国際標準化機構(ISO)での規格  1,500ppm以下

    欧米諸国でのフッ化物配合歯磨剤⇒1,200~1,500ppmのものが広く普及

    日本⇒1,000ppm以下と定められている(薬事法)  

        多くのフッ化物配合歯磨きはおおむね900ppm程度の濃度

         ●患者さんにはこう伝えよう!

    ④フッ化物配合歯磨剤は、軽くしめらせた歯ブラシにつける  

     乾いた歯ブラシに歯磨剤を直接つけてブラッシングを行うと、歯ブラシの 毛束の根元部分

                に歯磨剤が残りやすくなる。また、歯磨剤によっては、適 度な水分がないと歯面で広がり

                にくいことがある。  

     ⑤磨く順番は、高濃度を保つためにう蝕好発部位から   

      フッ化物が唾液で希釈されていない高濃度のフッ化物をう蝕好発部位に 効果的に届ける

                 ために、もっともう蝕になりやすい部位から磨き始めるの が効果的。

         *LFD法(Local Fluoride Delivery)  

          歯間部や裂溝部などのう蝕好発部位に有効な濃度のフッ化物を送達するブ ラッシング法。

                     う蝕好発部位にはその都度歯磨剤をつけ直すと適切な濃度 でフッ化物が届く。

3.フッ化物の効果が出る量を用いる  

  口腔内でのフッ化物濃度が300ppm以上あることが大事   

   300ppm以下では、フッ化物カルシウムは形成されず、イオンとして歯面に吸 着したものは洗口

        などで流れやすくなり、歯面への残留性が低下する。  

  10歳以上では1gのフッ化物配合歯磨剤が必要    

    ブラッシング中に300ppm以上の口腔内フッ化物濃度を2分間保つためには 歯磨剤の使用量が1g

          以上必要。

   ●患者さんにはこう伝えよう!   

   ⑥フッ化物配合歯磨剤の量は、年齢に応じて    

    1,000ppmのフッ化物配合歯磨剤の場合    

     3歳未満(ブクブクうがいができない):「爪を切った程度」の極少量    

     3歳以上(ブクブクうがいができる):0.5cm(エンドウ豆粒大:0.25g)    

     6歳ぐらい:0.5g程度で少しずつ増やす     

        8歳ぐらい:0.7g程度    

     10歳ごろ:許容上限量は成人の許容量と同じ    

     小学校高学年:1gを目安

                                     (1gの歯磨剤は毛幅が2cmの歯ブラシの場合、約3分の2程度に相当)     

        ⑦ブラッシング時間は2分程度     

      フッ化物によるう蝕予防の視点:歯とフッ化物が十分に反応するためには2 分程度の反応時間

              が必要。長く磨いても歯磨剤が唾液で希釈され、フッ化 カルシウムは生成されず、フッ化物

              の歯面への留まる量が増加しない。 ただし、歯肉炎(歯周炎)の予防にはていねいに時間を

              かけたブラッシング が必要。歯肉炎(歯周炎)予防とう蝕予防をかねたブラッシングでは、

              最初は 歯磨剤を使わずていねいにゆっくりと磨き、最後の2分間でフッ化物配合 歯磨剤を

              用いるとよい。

【感想】  

 筆者は最後に患者さんが楽しく続けやすいようアレンジをしていくことが大事と述べられていた。

    フッ化物配合歯磨剤の年齢に応じた適応量や使用方法など具体的により詳しく知ることができたので

    これらを参考に、患者さんに合った方法を伝えていけたらよいと思う。

                               衛生士  赤木

  2017/02/01   ふくだ歯科

「唾液が減るとなぜ悪い?」について、勉強会で発表して

唾液はとっても働きもの

唾液は、1日に1~1.5ℓも分泌されるといわれています。唾液にはさまざまな働きがあり、お口や歯を

はじめ、私たちの身体全体を守っています。

① 潤滑作用…歯茎や舌などの粘膜を保護して傷づかないようにする

② 消化作用…食べ物に含まれるデンプンを糖に変える

③ 歯の保護作用

④ 粘膜修復作用

⑤ 洗浄作用…食べかすを洗い流してお口に残るのを防ぐ

⑥ 緩衝作用…お口の中のpHを正常に保って歯が溶けるのを防ぐ

⑦ 抗菌作用

唾液が減るとどうなる?

水がないと食べ物が食べられない

口の中がカラカラする

話しづらい

口唇が乾く

水を常に持ち歩く

口唇や口角が切れやすい

口内炎ができやすい

夜中に起きてしまう(水を飲む、トイレに行く)

よく飴をなめる

口の中がネバネバする          左に示すような異変は口腔乾燥のサインです。

目も乾く                これを日常的に感じるようでしたら、一度

舌が乾燥している            専門医を受診することをおすすめします。

舌に溝がある

● う蝕や歯周疾患のリスクが高くなる

● 味覚障害を引き起こすことがある

● 口臭が強くなることがある

● 口腔カンジダ症が起こることがある

これらはドライマウスによって引き起こされるトラブルです。こうした身体的な影響の他に、会話

困難感、咀嚼困難感、嚥下困難感などがあると、友人との外食などを避けて閉じこもりがちになる

など、心理的な影響も出てきます。唾液量の減少は、QOLが著しく低下する一因にもなってしまう

のです。

どうして唾液が減るのか?

唾液は、自律神経からの指令が唾液腺に伝わり、血液を元につくられます。ですから、唾液が少なく

なる原因は、自律神経の問題、唾液腺の問題、血液の量の問題などさまざまで、1つだけではない場合

もあります。薬の副作用でお口の渇き(口渇)がみられる場合もありますので、医科の主治医に相談して

ください。

・唾液腺の損傷…シェーグレン症候群、口腔など唾液腺に近い部位の悪性腫瘍への放射線治療、唾液腺

        の疾患(唾液腺腫瘍、唾石症)など

・ 自律神経の乱れ…ストレス、精神疾患、更年期障害など

・ 自律神経から唾液腺への指令の障害…薬の副作用(精神安定剤、解熱鎮痛剤、咳痰鼻水を抑える薬、

                   高血圧症の薬など多数)

・ 血液の運搬の障害/血液や体液の減少…糖尿病、甲状腺機能障害、腎疾患、脂質異常症などの代謝性

                                                                      疾患、薬の副作用(利尿薬、カルシウム拮抗薬)、脱水

唾液が減るのはどんな人?

口腔乾燥症の患者さんには圧倒的に女性が多く、約8割を占めています。女性は45~55歳頃に女性

ホルモンが減少するため、閉経し、更年期を迎えます。この女性ホルモンの減少が口腔乾燥症と関連

しているといわれています。

高齢になると、高血圧、脂質異常症、不眠症、頻尿などさまざまな病気を抱える方が増えます。それら

の治療薬の副作用や、糖尿病や甲状腺疾患などの病気そのものによって口の渇き(口渇)が引き起こされ

るため、お口の乾燥を訴える方が多くなります。

さらに最近では、若年層にもストレスが原因のお口の乾燥がみられるようになってきています。

唾液腺を刺激して唾液量UP!

唾液腺は、筋肉のように使わないと衰えて、唾液の分泌機能が低下してしまいます。その予防には唾液

腺の刺激が有効です。よく噛んで食べるなどお口の中を刺激すると唾液腺も刺激されます。また、噛む

刺激は自律神経にも伝わり、それが唾液分泌の指令を出すことにもつながります。唾液腺を直接刺激

するには唾液腺マッサージが有効で、食事の前に行うと効果があるといわれています。そのほかにも

唾液の分泌をうながすために日常生活でできることはたくさんあります。

よく噛んで食べる、シュガーレスガムを噛む、規則正しい生活、加湿器をつける、口呼吸を鼻呼吸に、

マスクをして寝る、お酒はほどほどに、コーヒー・紅茶は控えめに

〈感想・まとめ〉

唾液の量が減っている患者さんは、う蝕になりやすかったり、歯周疾患が増悪しやすかったりします

ので、定期的に歯科受診してもらうことがとても大切です。また、治療中は口唇や口角が切れたり、

舌や頬粘膜などが口腔内に張りつくことがありますので、注意しながら治療を受けに行きたくなる歯科

医院を目指していきたいです。

                                 衛生士  関口 

  2017/01/22   ふくだ歯科

岡山大学歯学部同窓会学術セミナー2016に参加して

歯周病…全身疾患の危険要因になりうる

→動脈硬化、認知症、糖尿病、弁膜症・心内膜炎、非アルコール性肝炎(NASH)、

    低体重児出産・早産、関節リウマチ、誤嚥性肺炎

原因除去を中心とした歯周治療の展開が必要となってくる

歯周治療を行なうことによって口腔以外の指標(検査値)の改善にも寄与できる

問診票…身長・体重・血圧を記載する箇所があるとより確実→口と体は関係しているから

ライフステージと共に「口腔」と「全身」の関わりを意識する

     ex.ある患者さん…口腔内の崩壊→一日三食うどん→食べる物が限定される  

現在の状況                              歯周治療介入無し(仮定)                        歯周治療介入有り(実際)

肥満                                         肥満                                                            肥満 メタボ 二型糖尿病 メタボ

咀嚼障害(うどんのみ)         糖尿病性合併症の発症                               食生活の改善

発音障害(会話が苦手)         経済的困窮                                                  社会性の回復

審美障害(面接が苦手)                                                                              社会復帰

歯周病治療を行なうなら患者さんの健康増進とQOLの向上に貢献できる

歯周病は糖尿病の六番目の合併症?

    急性…糖尿病性昏睡

    慢性…網膜症、腎症、神経障害、大血管障害、小血管障害

現行の糖尿病治療の主な目的は「合併症の発症・悪化の予防」である

    しかし、歯周病はすでに発症しており悪影響を及ぼしている合併症なので、糖尿病と歯周病の

    悪循環のサイクルを断ち切ることは糖尿病患者さんの健康寿命の延伸に寄与できる

HbA1c値が1%下がる意義とは?

   歯周病治療はHbA1c値を平均0.4%低下させる

                       ↓その中で…

   HbA1c値は1%下がると、小血管系合併症のリスクが大幅に低減する

糖尿病患者における理想的な歯周病治療

    軽微→歯周病悪化の予防

    重度→歯周病のコントロール・口腔機能の改善

歯周組織再生治療の変遷と将来 ~塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)の臨床応用に関する最新情報~

健康長寿と再生医療

    一般的に健康であると認識する指標は「食事を食べることができる」であるが、 健康寿命を損なう

    ことに挙げられるのは、一位が癌など、歯科関連は入っていない

歯周組織再生治療の歴史

   ・骨移植術…自家骨・他家骨・異種他家骨・人口材料

       ・長い上皮性付着で治癒することが多いと報告されている

       ・GTR法やEMD、PRPと併用することもある

・歯周組織再生誘導法(GTR法)

・PRP(多血小板血漿)、PRF・CGF(多血小板フィブリン)

   ・止血・創傷治癒促進・成長因子の役割

・再生医療等安全性確保法の制定…PRP、PRF・CGF使用時の手続きと規制

・エナメルマトリックスタンパクを応用した再生治療

    EMD(エナメルマトリックスデリバティブ)

    ・エムドゲインゲル(ブタ歯胚組織使用歯周組織再生用材料)

    ・エムドゲインの安全性について

        ・異種生物タンパクに対するアレルギー、ウィルスや伝達性病原体の混入

        ・感染性の観点から エムドゲイン→エムドゲインゲルへ(加熱製剤になった)

           しかし、リスクをすべて説明することは難しい

・塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)

        ・bFGFは体内の組織かに広く分布し、主に組織が損傷を受けた時、細胞外基質から遊離され、

           組織の修復再生因子として活躍するもの→歯周病治療薬への応用に期待

歯周組織再生治療のまとめ

・健康寿命の延伸の為に、健康な歯を保存することに力を注ぐ事が重要

・EMDは現在国内で承認されている歯周治療材料の中で最も高い有効性を示す

・bFGFは異種タンパクを含まない歯周治療薬でありEMDよりも高い有効性を示す可能性がある

【感想・考察】

今回、岡大セミナーの内容をレポートしていく中で、やはり健康と口腔とは大きく関連しており、

医学的にも、そして一般的に患者さんが求めている事においても歯周病治療は重要な位置と割合を

占めているように感じました。私たちが行なっている事は全身にも影響を及ぼすのだということを

心に留め、ただ漫然と日々の診療をこなすのではなく、高いモチベーションを保ちつつ患者さんに

向き合っていけたらいいなと思いました。

                                                                                                              衛生士   河本

  2017/01/15   ふくだ歯科

「歯みがき革命!」を読んで

日本で一番多い病気→歯周病

 本当に健康な口の中を手に入れるには、「予防」と「メインテナンス」抜きでは決してできない。  

「C1」と診断される歯

 早期発見・早期治療の見直しが必要。大事なのは早期予防。

 唾液検査などで自分自身のむし歯のリスクを知る。

 リスクの低い方→削らずに経過観察。

       (再石灰化をさせる為にその患者さんに合わせた方法で予防や指導をしていく)

 リスクの高い方→早めに治療する事が良い結果になることもある。

 全く削っていない歯と、少しでも治療をしてしまった歯とでは寿命が全然違う。

    削らずに済んだことの良さを患者さんにきちんと理解して頂くこと、情報や価値観の共有に重点を

    おくことも大切な治療の一つ。

フッ素の力を借りる…フッ素入り歯みがき粉、フッ素洗口液、定期的なフッ素塗布は再石灰化を

                                     手助けし、継続して使うことでより酸に強い歯質をつくってくれる。  

簡単むし歯予防法

 よく噛むこと…唾液の量を増やす(洗浄作用、抗菌作用、酸を中和する緩衝作用、酸によって歯が

                                                          溶ける働きを低下させ再石灰化を促進する抗脱灰作用)

 噛みごたえのある食材→噛む回数が増える

 キシリトールガム→菌に酸を作らせないよう働きかける。むし歯の原因菌であるミュータンス菌に

                                    とっては大敵。  

歯周病について正しく知ろう

 歯周病は、歯茎や歯を支える骨に起こる病気。進行すると歯を支える骨が溶けて歯を失う原因に

   なる。また糖尿病や動脈硬化などへの悪影響、ほかにも妊婦さんの場合、早産や低体重児出産を

   引き起こすことが報告されている。

   歯石取り(歯科医院での歯周病治療)→プロフェッショナルケア

   患者さん自身が行う歯みがき(自分で行う歯周病治療)→セルフケア

   両方が必要!

   歯周病は患者さんと歯科医師・歯科衛生士がチームとなって一緒に治していくもの。  

自分の歯を残すことが大切な5つの理由

1. 噛むことで将来も健康な体を維持できる

2. 幸せを感じる機会が多くなる(いくつになっても美味しい物を、好きな人と一緒に楽しむ)

3. 全身と心の健康を保てる(良い噛み合わせで、プロポーションの維持と、前向きな気持ちを保つ)

4. 時間とお金に余裕ができる

5. 笑顔に自身がもてる(笑顔は周りの人まで笑顔にする)

感想…

   一般の人が読みやすい本で、自分の歯について真剣に考える人が増えると思った。歯を守る為には、

   歯磨きだけでなく、メインテナンス・フッ素の活用・よく噛むこと・歯周病について正しく知ること

   も大切な治療だと患者さんに伝えていきたい。

                                  衛生士 岡本

  2017/01/03   ふくだ歯科
タグ:歯みがき

「聴き上手なDHになるために」について、勉強会で発表して

臨床の場で患者さんとの間で行われるコミュニケーションのかたちは、大きく2つに分けられる。

DHは情報を患者さんに伝えるときには話し手となり、患者さんの訴えや気持ちを聴く時には

聴き手となる。患者さんの話を聴く機会が多いDHは患者さんの訴えをしっかりと理解するため

にも特に聴き上手であることが必要となる。

聴き上手になるためには

1. 開かれた質問を使う

    患者さんに質問をするときには「歯が痛みますか?」というような答えが制限される“閉ざされた

    質問”を使うと、患者さんは自由に話しにくくなる。

    ↓

  「お口の状態はいかがですか?」のように、患者さんが気になっていることを自由に答えられる“

    開かれた質問”を使う方がより多くの情報を得られ、患者さんも安心して自由に話すことができる。

2. 聴き役に徹する

    患者さんが話を始めたら途中で口をはさんだりせず聴き役に徹する。このとき、うなずいたり、

    話にあった表情をとれれば患者さんは話をよく聴いてもらえていると感じる。

3. 否定をしない

    話の途中で意見を言ったり間違いを訂正すると、患者さんは防御に入り、考えや意見を言わなく

    なってしまう。

次に、言葉の背後にある患者さんの意図、状況、心情を理解しようと努める。つまり積極傾聴する

ことで共感する。

積極傾聴とは

患者さんに耳を傾けて、積極的に言語、準言語、非言語を聴くことである。

1. 目で聴く(相手の表情をみながら相手を観察する)

2. 心で聴く(相手の心情を感じ取る)

3. 頭で聴く(みて、きいて、感じたことを理解する)

4. 体で聴く(体全体を相手に向けて)  

積極傾聴で感じ取れたことを主観を入れないで伝え返すことをフィードバックという。

フィードバックする際のポイント

1. 相づち、うなずき

    相づちやうなずきを入れていくことで患者さんの表情や気持ちを和らげる。

2. 内容の繰り返し

    訴えの中の重要な言葉の繰り返しをすることで患者さんにとって何がキーワードとなっているか

    見極める。また、内容を要約して繰り返すことで患者さんは自分の言いたかったことをより整理

    することができる。

感想

患者さんの訴えをただ聴くのではなく、言いやすい雰囲気を出したり要点をまとめて聴き返すことで

患者さんが本当に伝えたいことを理解でき、それが信頼関係にも繋がると感じました。一通りの対応

ではなく、それぞれの患者さんに合ったコミュニケーションが取れるように勉強していきたいと思い

ます。

                                                                                                                       衛生士  星島

  2016/12/14   ふくだ歯科

フッ化物応用について、勉強会で発表して

<フッ化物歯面塗布の目的>

萌出後の歯のエナメル質表面に直接フッ化物を作用させることによって、歯質を強化しう蝕に対する

抵抗性を与えること。年に数回の実施で予防効果が認められるため、小児や高齢患者さんにとっては

負担の軽いフッ化物応用方法である。

<フッ化物塗布時の保健指導>

フッ化物歯面塗布の効果は確認されているもののそれだけでう蝕が完全に予防できるわけではないので保健指導も行う必要があります。

① 日常の歯口清掃を十分行うよう伝える

② 含糖甘味食品の摂取制限を含め食生活習慣について指導する

③ フッ化物歯面塗布の効果とその作用機序について説明する

④ フッ化物の塗布のために歯科医院の定期受診をすすめる

<フッ化物歯面塗布の主な対象歯>

1歳・・・乳前歯

2~4歳・・・乳臼歯

5~7歳・・・第一大臼歯、永久歯前歯

8~9歳・・・永久歯前歯、第一小臼歯

10~11歳・・・第一小臼歯、犬歯

12~13歳・・・第二大臼歯、第二小臼歯

萌出して間もない歯は、未成熟で反応性が高くフッ化物塗布による歯の表層へのフッ素(フッ化物

イオン)の取り込み量が大きいため小児の場合フッ化物歯面塗布は萌出直後の歯に対して行うのが

最も効果的。

◎ う蝕に最も罹患しやすいのは、歯が萌出して2~3年の間といわれているので継続して何度も繰り

     返し塗布することが大切である。

フッ化物配合歯磨剤で一生のセルフケアを!!

 フッ化物配合歯磨剤は、小児・成人・高齢者の別なく自分の歯をもつあらゆる年齢の人が利用すべき

    ホームケア用品である。しかし、歯磨剤のフッ素濃度やブラッシング方法がそれぞれ異なるため

    有効性と安全性が変化するため歯科医療従事者はフッ化物配合歯磨剤の適正な利用法をアドバイス

    するべきである。

<フッ化物配合歯磨剤の年齢別応用量>

年齢                                     使用量                           フッ素濃度          注意事項

6ヶ月(歯の萌出)~2歳      切った爪程度の少量     500ppm       仕上げ磨き時に保護者が行う

3~5歳                                   5mm以下                    500ppm       就寝前が効果的

                                                                                                                    ブラッシング後5~10mlの

                                                                                                                    水で1回のみ洗口

6~14歳                               1cm程度                       1000ppm    就寝前が効果的

                                                                                                                     ブラッシング後10~15ml

                                                                                                                     の水で1回のみ洗口

15歳以上                                2cm程度                       1000ppm   就寝前が効果的

                                                                                                                     ブラッシング後10~15ml

                                                                                                                     の水で1回のみ洗口

<感想>

    フッ素塗布は日頃から行うことが多く、一般の方の中でもむし歯予防としても多く知られていると

    思います。フッ素は繰り返し塗布することが大切であることや、フッ素入り歯磨剤の利用法を適切

    に伝えていきたいです。

                                                                                                                     衛生士  松本

  2016/12/08   ふくだ歯科

「喫煙が及ぼす影響」について、勉強会で発表して

たばこの煙には4000種類以上の化学物質が含まれていて、そのうち200種類以上が有害物質

です。中でもタバコの三大害となるのが「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」の3つで、口腔内

にも大きな影響を与えます。

ニコチン

・体内に入ると、抹消血管の収縮を引き起こす。その影響で歯周組織の血流が悪化し、十分な栄養

や酸素を供給することが困難になる。

・唾液の分泌量が下がることもあり、細菌が繁殖しやすくなる。

・依存性があり、一定期間喫煙を続けるとニコチンを吸収しないと、イラつき 不安などの感情が

 でる(ニコチン依存症)

タール

・発がん性物質である

・独特の臭気を持つ

一酸化炭素

・血液中のヘモグロビンと結合することで、抹消組織が慢性的な酸素欠乏に陥る。

喫煙と歯周疾患

喫煙は歯周疾患の最大のリスクファクターと言われています。

喫煙をすると非喫煙者と比較して2~6倍のリスクで歯周病になる。しかも1日の喫煙の本数が

増えれば歯周病のリスクも増加する。

また、ニコチンの血管収縮作用の影響で歯肉の血流が阻害されることで、歯肉が炎症を起こしても

出血が抑えられてしまい歯周病に気づきにくく気づいた時には手遅れになっている症例が多い。

歯周疾患の進行を抑制するのに、最も効果的な方法は長時間のブラッシングです。

しかし、いくら一生懸命にブラッシングを行っても禁煙しないと効果は激減してしまいます。

喫煙者の歯肉の特徴

1メラニン沈着により黒い歯肉になる(受動喫煙者の場合も色素沈着がみられる)

2歯肉が線維質になる(固くなる)

3歯周組織の破壊の程度にくらべて発赤、腫脹などの炎症症状が見えにくい

4辺縁歯肉がロール状に肥厚することが多い

5前歯部および舌側の歯周ポケット形成が顕著

6プラークや歯石の沈着が少ないのに、歯周組織の破壊が進行している などがあげられる。

喫煙が全身に及ぼす影響

呼吸器疾患:息切れ 咳 たん 喘息の悪化 慢性気管支炎 肺線維症 肺気腫 肺がん

循環器疾患;高血圧 心筋梗塞 狭心症 脳梗塞 動脈硬化など

消化器疾患;胃潰瘍 十二指腸潰瘍 食道がん 胃がんなど

歯科疾患;歯周疾患 口腔がん

その他;肌荒れ 骨粗鬆症 不妊 早産 流産など

禁煙の効果

・禁煙することによって歯周組織は数週間で本来備わっていた免疫応答を回復するようになり、

 歯周治療によって1年後には本来の健康な状態に戻る。

・歯茎の黒ずんだ外見も時間はかかりますが少しずつ健康な歯茎の色に戻る。

・禁煙することで受動喫煙により他人に迷惑をかけることがなくなる。

・口の中がさわやかになり口臭が減少する。

・健康になりタバコによる全身疾患の影響が減少する。など

感想

喫煙は口腔内だけではなく全身の健康にも大きく関係があります。

タバコは依存性があるということで喫煙者の方が禁煙することは簡単ではないと思います。

なので「やめてください」と簡単に言えませんが、患者様の健康を守っていくためにもタバコが

口腔内や全身にどういう影響を与えるかしっかりと伝えていけたらと思いました。

                                 衛生士  加藤

  2016/11/21   ふくだ歯科

「マイナス1歳から始めるむし歯予防」仲井雪絵先生の講演会に参加して

* キシリトールとは?

・ 自然界に存在する天然素材甘味料

・ 唯一の5炭糖アルコール(構造的に乳酸に分解されにくい)

・ 砂糖と同程度の甘味

・ 砂糖の75%のカロリー

・ 人間の体内でも作られる(肝臓で生成)

・ インシュリンの誘発性はなし(つまり、血糖値に影響なし)

* キシリトールを食べたら?

     不溶性グルカン(EPS)を作らない

  →習慣的なキシリトール摂取によって、MS菌がエナメル質に付着しにくくなる

  →MS菌の定着を阻害する

・ キシリトールは、MS菌にのみ減少させる。

  他の口腔常在菌の構成に影響なし。

・ MS菌数減少には、5~10g必要。(4粒5.2g~8粒10.4g)

    仲井先生の推察 少量→不溶性グルカンの産生を抑制

            多量→不溶性グルカンの産生を抑制+菌の成長を抑制=菌数が減少

* むし歯菌の母子感染対策のゴール

    ① 予防→うつらない事に、こしたことはない

    ② 遅延→感染時期が遅いほど、後のう蝕発症は軽度

     キシリトールガムを母親が噛むとMS菌感染の時期を8.8ヶ月遅らせることができる

        2歳までは感染させない→その後のう蝕発症のコントロールがしやすい

* 妊娠中に摂取しても安全なキシリトール 2つの国際機関(FAO、WHO)の食品添加物専門家共同委

     員(JECFA)によると、「1日の許容摂取量について、キシリトールに関しては“特定せず”と定義」

     →キシリトールの消費に特別な制限は不要

* 母親の口の中について

    検査結果…キシリトールガムを噛んだ母親の2人に1人がう蝕ローリスク

         噛むのをやめてもキシリトールの効果はキャリーオーバーする

    「プライマリー・プライマリー・プリベンション」

  妊娠中から母親に働きかけると、子が健口になる!!!

〈感想・まとめ〉

 スタッフレベルアップ講習会に参加し、仲井雪絵先生の「マイナス1歳から始めるむし歯予防」講演

 を聞きました。 医院の待合室にも仲井先生の著書が置いてあり、興味を持たれる患者さんも多いと

 思います。そういった患者さんにも、知らなかった患者さんにも、適切なお話ができるようスタッフ

 全員で内容を理解しておく必要があると思いました。

                            歯科衛生士 関口

  2016/11/07   ふくだ歯科

「高齢患者さんでは特に要注意!歯周治療で起こる菌血症」について、勉強会で発表して

通常の場合の菌血症

 一過性の菌血症の場合、血管に入った細菌は高速度で全身を循環し、多くは肝臓に捕獲 されて処理

 され、生体防御機構により速やかに排除される。したがって健常者では、た とえ菌血症が発症した

 としても、大事に至らずに済んでいる。

                  ↓

          血管内の細菌が適切に処理・排除される

高齢患者さんの場合の菌血症

 免疫力の低下や歯周疾患および全身疾患の高い罹患率などさまざまな要因が重なること によって、

 菌血症の危険度が高まる。

高齢患者さんにおけるリスクとはどんなものか?

 リスク1・口腔内の細菌数が増加しやすい!

   加齢にともなう唾液の分泌機能の低下によって、自浄作用が低下し、口腔衛生状態 が悪化し

   やすくなる。その結果、知らず知らずのうちに口腔内の細菌数が増えてい る。また、身体機能

   の低下によってセルフケアが十分に行えず、清掃不良となっ て、リスクが高まる場合もある。  

 リスク2・全身疾患で免疫力が低下し、菌血症が一過性でなくなる!

   歯周疾患の他に全身疾患を有している方も多い。全身疾患があると、免疫力が低下 しやすく

   なる。そのため、健常者と違って、血管内の細菌が生体防御機構をすり抜 けて臓器に定着して

   しまうため、菌血症が一過性で終わらない可能性が高い。

 リスク3・薬剤による悪影響が出やすい!

   多くの高齢患者さんが、複数の薬剤を服用している。そのため、薬剤の相互作用が 起き、抗菌薬

   の予防投与の効果が減弱する可能性がある。また、人によっては、抗 凝固薬や降圧薬内服により

   易出血性となった結果、歯肉出血に影響してくる。

   *こんな患者さんも注意!

     心臓弁膜症や先天性心疾患のある患者さん

     関節症、骨頭壊死、関節リウマチなどの疾患をもった患者さん

抗菌薬の予防投与について正しい知識をもとう!

*抗菌薬の予防投与を行うべき患者さんを知っておこう!

 抗菌薬の予防投与はすべての高齢患者さんに適応されるわけではない。年齢にかかわら ず、観血処置

 の1時間前に抗菌薬の予防投与を行うべき患者さんは・・・

  ①感染性心内膜炎の最高リスク群に該当する患者

    人工心臓弁置換患者、感染性心内膜炎の既往を有する患者、チアノーゼ性先天性 心疾患の

    患者、体循環系と肺循環系のシャント作成手術を受けた患者

  ②感染性心内膜炎の高リスク群に該当する患者

    先天性疾患を有する患者、閉塞性肥大型心筋症の患者、後天性弁膜症の患者、

    弁逆流をともなう僧帽弁逸脱症の患者

  ③感染性心内膜炎のリスク群に該当する患者

    長期にわたる中心静脈カテーテルを留置している患者、

    人工ペースメーカーあるいは植え込み型除細動器を使用している患者

  ④人工関節を有する患者

  ⑤糖尿病など歯周病関連の全身疾患を有する患者

*抗菌薬の種類を把握しておこう!

  抗菌薬の予防投与が必要となった患者さんには、歯周治療の1時間前にあらかじめ処 方された

  抗菌薬を服用しておいてもらう。

   第1選択 アモキシシリン(ペニシリン系)

   第2選択 *患者さんがペニシリンアレルギーを有する場合

        クリンダマイシンリン酸エステル(リンコマイシン系)

        セファレキシン(セフェム系)

        アジスロマイシン(15員環マクロライド系)

        クラリスロマイシン(マクロライド系)

*抗菌薬の投与には限界があることを知っておこう!

  抗菌薬を投与しても菌血症を完全に防ぐことはできません。菌血症予防の基本は、い かに口腔内の

  細菌数を減らし、血管中に細菌が流れ込むのを食い止め、生体を守るか ということにある。した

  がって、抗菌薬だけに頼らず、できる限り口腔内に細菌がい ない環境をつくることが重要である。

【感想】

 菌血症ではたいていの場合、症状がみられないので、高齢患者さんなど抵抗力の弱い方 や、合併症の

 リスクがある方には、とくに口腔衛生状態を健常に保つよう今以上にアプ ローチしていく必要がある

 と思った。 

                               歯科衛生士 赤木

  2016/11/03   ふくだ歯科
タグ:菌血症

岡山大学歯学部学術セミナー2016に参加して

チームで取り組む最新歯周病治療

~これからの歯科医療に求められる歯科医師・歯科衛生士像とは~             高柴正吾先生

医療の目的・意義

 健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にもそして

 社会的にも、すべてが満たされた状態にあること

  →私達は死亡率100%なので、死ぬまでの間にいかに、その人らしい生活を楽しむかということ

  外来治療:①日常生活の維持 ②『健康生活』のゴール設定

  入院治療:①早く退院して日常生活に戻る ②『健康生活』のゴール設定

  QOLを維持・向上し、生きていることが幸せ!と感じること…これを目指す

医療の中での歯科の目的・意義

  口の機能管理

 ①噛むことによって食事を摂って栄養を得ること

 ②口腔内はバイ菌が多いので、口の感染と炎症から口の機能を守りつつ、それらが全身に影響を

  与えないようにすること

 歯周病治療:①感染源の除去 ②再感染の防止・予防

生涯続く細菌との共生

  人間の体…入口と出口は細菌が多い、死ぬ間際には増える

歯周病の発症と治療概念の流れ

         ①感染          ②炎症      ③組織破壊        ④機能喪失

 対策       感染源除去  消炎          形態改善            リハビリ

 現在の 歯周治療    歯垢除去     化学療法   歯周外科治療     口腔機能回復治療 (補綴:被覆・連結)

                       スケーリング(歯周基本治療)

 最近の治療            化学療法                       歯周再生療法    インプラント

 費用          小                  大

 日常での努力      大                  小

歯周病から全身疾患:歯周病内科

 心臓血管系疾患、早産・低体重児出産、呼吸器系疾患、糖尿病、末期腎疾患…

口腔が「汚い」とは?

  部屋の「汚い」は?→整理整頓することで清潔へ

 口腔も整理整頓し、衛生管理が可能な環境へ変える…年齢の能力に対応すること

個人の長寿化:人生90年

 でも、健康寿命との差は10数年

 人口の高齢化:30%を超える高齢者

歯科医療の果たす役割

  “歯の延命を図る”

  “全身の健康に寄与する”

  “社会・文化への発展へ貢献する”

口腔科としての歯周疾患の捉え方

 口腔内の感染症  神経機能の統合性の失調      発生系の異常

 歯周病 齲蝕   歯牙欠損 歯・顎・顔面痛 顎関節症   奇形 腫瘍

   リハビリテーション 再建・再生

【感想・考察】

   今回の内容から、身体の健康とお口の健康とは密接に結び付いていることが分かり、歯科が果たす

   役割の重要性を改めて認識できたように感じます。長寿化ということを考えた時に、自分自身も

   含め、患者さん一人一人の日常での努力が大きければ大きいほど、今後の口腔状態や生活様式も

   変わってくるはずです。そうであるならば、患者さんに合わせ、できることできないことを見極め

   つつも、諦めることなく、より一層口腔への意識を高め、歯を守ることの大切さを伝えていけたら

   いいなと思いました。

                                                                                                                        衛生士 河本

  2016/10/17   ふくだ歯科