スタッフレポート

2018年9月

「みんなでつくる働きたい労働環境」セミナーに参加して

マイチャレンジ~「できた」が見つかる職場~    健康プロモーター・看護師 中島千尋

入職のきっかけ

 前職は病棟看護師→適応障害で辞めてしまう

 それでも「医療系で働きたい」

  …きっかけは幼少時の眼科通院時、出会った看護師さん

   →「私も誰かの為に働きたい」という思い

 健康プロモーターとは

 ・健康の大切さ、歯を虫歯や歯周病から守ることの大切さを患者様に伝えて欲しい

   業務 ・診療補助 

      ・初診カウンセリング、TC(トリートメントコーディネーター)

         患者様それぞれの個別の悩み

             ↓

         聴くことにより、治療を受けられる手助けをする

             ↓

         患者様の健康をサポートできる

 TC(トリートメントコーディネーター)とは

  ・ドクターと患者様の間に立ち、双方にとって満足のいく治療を進める為の 調整役を行う者

 TCで学んだこと

   50代男性患者様を担当

   →返事は「はい」のみで反応が鈍く、聞いているのかな?と思っていた

         「歯を抜きたくないですか?」をお尋ねした時に、

         「歯医者は嫌い。怖くて本当は来たくない」と本心を多く 語って下さった

         →反応が薄いのではなく、緊張されていたんだと分かった

   『相手の〈私〉の立場に立つ』

       →表情・声など非言語的なコミュニケーションがとれる=安心感に繋がる

           患者様が私にどうして欲しいのか、寄り添うことが大事

           患者様との絆づくりをしていく

            …そうしていくなら何かのきっかけで話し始める人もいる

            →表情を観察し、見逃さないこと

   『安心感を与える医療者になりたい』…患者様と医療者の架け橋になりたい

 

輝く歯科衛生士―笑顔あふれる歯科医院をめざして―     チーフ歯科衛生士 野村渚

    就職理由

    ・長年働く歯科衛生士がいること

    ・スタッフの数が多いこと

    就職すると…

    ・学校で習った以上に覚えることが多くて、戸惑う

    ・スタッフの顔と名前を一致させるのに苦労する

    ・新人の壁…予防業務→歯科衛生士としての業務が出来ないという悩み

    教えてくれた先輩の期待に応えたい

        少しずつ出来るようになる→楽しくなる→担当の患者様が出来る →やりがいが生まれる

    仕事に慣れた頃…注意を受ける

     「我が儘なところを直しなさい」「態度を改めなさい」→適当な自分を見直す

    2年目…先輩になる→教えることの難しさを知った

        後輩からの質問に答えられないことがあった

         …理解度が低いと人に教えられない

    5年目…チーフになる→指導してくれていたあの頃の先輩と同じ年になった

        もっと成長していかなければならないと感じている

    これからの自分

        自分の先輩像に近付けるようになること

        後輩にも、あの時の自分と同じように思ってもらえるように 『自分が輝く人』になる

     頑張れる要素

         常に前を歩き続けている先輩からの刺激がある…輝いている憧れの存在

     理想の自分…全てを楽しめる人、仕事もプライベートも充実している人になる

       『目標に向かい頑張る人』でありたい

 

ヨリタ歯科流 スーパードクターへの道     歯科医師 森山善行

    人に優しい働きやすい環境とは

        人が働く理由をいくつか挙げていくと…

        ・人間関係が良い ・成長をサポートしてくれる ・お給料が良い ・残業が少ない など

    そのなかでヨリタ歯科が際立っているのは…

        ・成長をサポート

               ◆勉強会参加費の補助

               ◆ルーペ購入費の補助

               ◆ヨリタ歯科クリニック研修プログラム

          ・人間関係が良い

                  院内活動の充実…球技大会、花見、研修旅行

                  OUR CREDO(アワクレド)…医院全体の信条 →皆で読むことで一体感

    スーパードクターになる為のヨリタ歯科流10のルール

     ①診療の流れについて…患者様の斜め前に座り、マスク・グローブを外す等

     ②身だしなみに気を付ける…清潔に

     ③言葉遣いは丁寧に…患者様へ『お声がけ』

                                         スタッフメンバーへ『節度ある敬語』

     ④診療器具等の取り扱い…器具は丁寧に扱う

     ⑤気付いたことは率先して行う…自主的に行動、判断する

     ⑥カルテ入力…診療の合間、時間を有効活用する

     ⑦患者様の立場に立った行動

         …確認の電話、自分の家に招き入れるように、少しでも快適であるように

     ⑧見学者への対応…先頭で挨拶、スマイルアンドコミュニケーション

     ⑨患者様が私達に期待するもの

        …「本当の理由」「大きな期待」「圧倒するおもてなし」を

     ⑩尊敬されるドクターを目指して…人間性を尊敬されるドクターに

   「○○先生以外で」から「絶対○○先生で」にしていく

    まとめ

        人に優しい環境なくしてスーパードクターは育たない

       『人間的成長なくして技術的成長はない』

 

【感想・考察】

今回の講演会では、先生を含めスタッフの方全員が、笑顔で楽しそうに講演される姿が大変印象的

でした。私達が医療者として患者さんに接する時の態度、スタッフ間の会話や指示する時の態度、

またその時の雰囲気や様子は、一番身近にいる患者さんが敏感に感じ取り、観察しているものだと

思います。講演の内容からも、常日頃からその点を意識し、スタッフ同士で感謝を述べあうことや

密接なコミュニケーションを取ることなどを実践していることに感銘を受けました。

                                                         衛生士  河本

  2018/09/24   ふくだ歯科
タグ:労働環境

「患者さんの心身をサポートするためのテクニック」について、勉強会で発表して

歯科治療における全身的偶発症の発生する場所でもっとも多いのは、診療室のデンタルチェアの上で、

偶発症でもっとも多いのは、脳貧血発作(血管迷走神経発作)。

他にも、過換気症候群(過呼吸症候群)、血管収縮薬過敏症(血管を収縮させて末梢血管抵抗性を増大

させる薬物により、何らかの症状が起きる)、局所麻酔薬のアレルギーなどがある。  

これらの偶発症は、局所麻酔施行時、歯科治療中、歯科治療終了後のタイミングで起きている。

患者さんの心身をサポートするには、どんなことに気をつけ、どんな声かけをすればよいのだろうか?

 

治療前  

全ての患者さんに体調を聞いておく。 例 「体調はお変わりないですか?」  

緊張が強く顔がこわばっているような患者さんには、「緊張しますよね」 「昨夜は眠れましたか?」

「ご飯は食べてきましたか?」など、患者さんが不安を打ち明けるきっかけを作り、普段通りの生活が

送れているかを確認。

脳貧血発作を予防するためには、患者さんのストレスをいかに取り除くかがポイント。  

治療前に患者さんの不安を聞き出しておけば、対処法を考えることができる。

適切な対処で患者さんに安心感を与えることができれば、患者さんとの信頼関係の確立にも繋がる。

 

局所麻酔時  

眉間にしわが寄っている、手のひらを握りしめたまま力が入っている、全身に力が入りすぎている

など、緊張で体が固まっている患者さんには、「体や顔の力を抜きましょう」と声をかけ、全身の力みを

解く。緊張をほぐすために、ゆっくり深呼吸を続けてもらう。麻酔が終わったら、ユニットを起こして

一休憩設けたり、「気分が悪くはありませんか?」と体調を確認してから処置へ。

 

治療中  

患者さんの全身を観察。患者さんの体に動きがないか、額や鼻に汗が出ていないか、口唇の血色が悪く

ないか、顔面が蒼白になっていないかを確認。痛みがあれば、手を強く握るなど、体を動かす場合が

あるので、「痛いですか?」と確認。気分が悪くなっている可能性があれば、ユニットをしばらく水平位

に保ち血圧の急激な低下を防ぐ。

 

治療後  

患者さんの全身の観察を続ける。

治療が終わってすぐに脳貧血発作を起こすこともあるため、注意が必要。

 

患者さんの気分がよくなさそうだったら  

「気分が悪い」「目の前が暗くなってきた」などといった場合は、脳貧血発作が疑われるため、すぐに

ユニットを水平位にする。意識があることを確認してから、すぐに歯科医師に報告。

また、衣服に締め付けるものがないかを見る。ベルトが締まっていれば、ゆるめる。

血圧が一時的に低下しているので、血圧がある程度回復する(最高血圧90㎜Hg以上)まで待つ。

落ち着いてきたら受け答えがきちんとできるかを確認。

一人で帰る場合は待合室などでしばらく休んでからお帰りいただく。

治療が終わっても、油断せずに患者さんの様子を観察しておくことが大切。

 

感想・・・

普段の診療では、患者さんの口腔内に集中してしまいがちだが、もっと広い視野で、顔色や体の動き

にも目を向けなければいけないと思った。

脳貧血発作などに直面したときは、上記の内容にあるように、すぐに対応していきたい。

                                                                                                  衛生士 岡本

  2018/09/12   ふくだ歯科
タグ:サポート