スタッフレポート

生涯研修セミナー「メインテナンスを考える」の講演DVDをみて

各先生の講演後、質疑応答の時間が設けられ、「患者さんにわかってもら うにはどうしたらよいか?」という質問で、「人はかわらないので気づいてもらうようにする。すべての人が見方を変えてくれるものではないが、情報を与える ことで気づいてくれる場合がある。」と答えられていました。気づきに繋がる情報は、歯が大事であるというメッセージとともに、患者自身の昔の資料(口腔内 写真・レントゲン写真・プロービングチャートなど)を提示したり、現在と比較したりすることで効果的にアプローチできる。
また、昔の資料があるということは患者さんにとって、自分の身体(口腔内)を管理してもらっていると察し、他の歯科医へは移らないだろうということでし た。患者さんは自分の身体の事しか興味がないので自身の症例をみせられることで、歯科医への信頼感が増すのではないかと思います。発表された先生方の多く は、最初は補綴的処置など修理を目的とする治療を主にされていましたが、経験と試行錯誤の末、予防的処置や回復された状態をいかに維持するかという点でメ インテナンスが治療の中心になっていったということです。このように、時間の流れと共に、これからの歯科医のあるべき姿が見えてきましたが、と同時に歯科 衛生士の重要性は高まるばかりです。患者さんの生活習慣やその背景も把握し、指導・管理することは歯科衛生士にとってやりがいがありますが、これを継続 し、成長させるには日々の努力が欠かせないと思いました。

衛生士 赤木

  2011/07/05   ふくだ歯科