スタッフレポート

歯周病菌DNA検査について、勉強会で発表して

 

 

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 【ヒト歯周病菌 遺伝子検査キット】

「歯周病菌DNA検査」は口腔内から採取した検体を用い、代表的な歯周病菌を持っているかどうかを調べるDNA検査。大学や研究機関などのチームが開発したキットを利用し、歯周ポケットから採取した検体を検査することで、どの歯周病菌に感染しているかを知ることができる。

 

歯周病3項目の検査項目

 代表的な歯周病菌2種類(Actinobacillas actinomycetecomitans, Parphyromonas gingivalis)と常在菌(歯周病には直接関係ない一般的な菌で、検査の陽性コントロールとして使用)の検出をします。

 歯周病の予防、歯周病の治療に当たっては,ご自分の口腔内の症状を自覚した上で、早めに検査をし、治療することが重要です。

 歯周病菌DNA検査によって、ご自分の口内の健康状態を知り、治療や日常のプラークコントロールの指標としてお役立てください。

 

Actinobacillas actinomycetecomitans

 若年性歯周病の患者から高い確率で検出される。10代、20代の若者に見られ、急速に進行し、一般的な歯周病治療では治りにくい歯周病の原因。

 

Parphyromonas gingivalis

 最も一般的な歯周病菌、成人性歯周病の患者から高い確立で検出される。30代から始まることが多い。比較的ゆっくりと進行する歯周病の原因。

 

常在菌

 歯周病では直接関係ない一般的な菌で、検査の陽性コントロールとして使用。

 

 

検査方法:歯周ポケットを綿棒で擦り、それを検体として提出。

価格  :11,200円

 

 

株式会社ビー・エム・エル  デンタルラボ課

【歯科検査サービス】

  検査内容:口腔内における検査目的菌をPCR-インベーダー法または、インベーダー法により菌を定量的に検査します。

  検出目的菌種〈歯周病関連菌〉

  1. Actinobacillus actinomycetemkomitans
  2. Porphyromonas gingivalis
  3. Prevotella intermedia
  4. Bacteroides forsythus(Tannerella forsythensis)
  5. Treponema denticola
  6. Fusobacterium nucleatum

 

検体採取方法:だ液・歯周ポケット

価格    :記載なし。

 

 

大阪大学大学院歯学研究科 予防歯科学教室

 【歯周病菌リスク検査】

  歯垢や唾液中の歯周病菌の遺伝子を調べることで、歯周病のかかりやすさや進みやすさを予測する検査です。お口の細菌は歯がある限り住み続けるので、一生に一度しかリスク判定検査を受ける必要はありません。

 

検査項目:歯周病細菌の有無と量(5種類)

A.actinomycetecomitans(Aa)

P. gingivalis(Pg)

P. intermedia(Pi)

T.forsythensis(Tf)

T.denticola(Td)

(F.nucleatum(Fn)

  Pg遺伝子型(悪性度)

     Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ

 検体:歯垢(唾液)

 価格:12,400円

 

 

歯周病原因菌 遺伝子診断認定歯科医院→Microexam社

【歯周病菌DNA診断】

  リアルタイムPCR法

   Treponema denticola

      PorPhyromonas gingivalis

      Tannerella forsythensis  

 検体:歯垢

価格:10,500円

 

《終わりに》

   以前のレポート発表の流れでAmazon.の通販サイトに「歯周病菌遺伝子キット」があるということで調べました。インターネット上では数件の歯周病菌DNA検査についての内容があったので今回の紹介となりました。検体となる菌や菌数、価格もまちまちなので、利用していく場合には、より詳しい情報を得ることが必要であると思います。

                                                         衛生士 赤木

  2014/02/02   ふくだ歯科
タグ:歯周病