最新の歯周治療講演会に参加して
~ストレスを少なく患者に対応するには~
◎健康に良い行動をとるには
悪くなる可能性が自分の中にどのくらいあるのかや治療で歯を削るという重大性や自覚症状などが
あれば行動をおこすための危機感へと繋がります。
そこで患者さんの危機感が減るようにはどうすればいいのかプラスの意見を具体的に与えることで
行動へと繋がるそうです
◎行動を支える基本要件
①知識・・・知っていることや知っている内容、 患者さんを納得させられる知識をもつ
②スキル・・何か行うために必要な能力、コミュニケーションスキルなど
③マインド・・・物事に対する姿勢や考え方、相手に応じたものを考える
◎動機づけ(モチベーション)とは
一度だけでなく維持することが動機づけ
「何か目標とするものがあって、それに向けて行動を立ち上げ、方向づけ、支える力」
<外発的モチベーション>
人間の生存を目的とするもの
「脅し」「ご褒美」「ほめる」
→長期的には効果が得られない
<内発的モチベーション>
自らやってみたいと思うこと
「やりがい」「好奇心」「興味」
→例えば、歯茎が引き締まったなどの自分での発見や教わった通りにやるとこう変わった!
という好奇心があれば継続に繋がる
◎叱らず、勇気づけるの基本形
ほめるということは上下関係が前提であり、あまり期待していない状態であったという意味。
できていないことなどを厳しく指摘をすると、ダメ出しは劣等感や人格否定になるので、できない
言い訳を見つけて課題から逃げようとしてしまう。
①「主観を伝える」+「質問」
相手への敬意をはらって質問をし、全て教えるのではなく一緒に考える
「歯ブラシをこのようにすると汚れが取れやすいです」
「どの方向だと動かしやすいですか?」
②「誘い水」
「例えばこんなやり方がいいかもしれませんね。」
「こんなふうにすると続けられるかもしれませんね。」
◎ストレスの感じ方
ストレス・・・要求、見通し、支援
<患者さんにとってストレスと感じること>
要求・・・難しい磨き方、たくさんの清掃具
見通し・・いつ治るのか、いつまでやるのか
支援・・・説明がない、わかってもらえない
<患者心理>
優越感・・特別に大事に扱ってほしい
承認・・・認めてもらいたい、わかってほしい
独占・・・独り占めしたい→時間を守ること
あこがれ・・優れたものと同じでいたい
損したくない・・メリットのあるものを求めたい
その他の欲・・・新しい、数少ない、珍しいものを
感想
この講演会に参加して歯周治療についてや患者さんとの関わり方について改めて考えることができ
ました。今まで患者さんへのTBIはこちらから一方的に行いがちでした。
しかし、この講演会で患者さんと一緒に考えて発見をしてもらうことが大切だと分かりました。
これからは患者さんにもどのように歯ブラシを動かすと磨きやすいのかなど一緒に考えていただける
ような言葉がけをしていきたいと思います。
衛生士 松本