医療従事者を守るために知っておきたい血液媒介性感染症の知識と
予防対策 ~特にHBV・HCVについて~
川﨑医科大学血液内科学 和田 秀穂
よく問題となる感染症
<接触感染>*経口感染も含む
■感染性胃腸炎(ノロウィルス、腸管出血性大腸菌等)
■疥癬
■MRSA
<飛沫感染>
■インフルエンザ
<空気感染>
■結核
<血液を介した感染・血液媒介性感染症>
■HBV・HCV
■HIV
針刺し→最も問題。適切な対応。
標準予防策とは?
・全ての目視できる湿性の血液、体液、分泌物、創傷のある皮膚・粘膜等
は、感染の可能性があるものとして取り扱う。
具体的には必要に応じ、手洗い・手袋・ガウン・マスク・ゴーグルの
着用、針刺し事故防止対策、
感染性リネン・感染性廃棄物等の取り扱いをすべての対象者にすべての
職員が適正に行う。
全て完璧なことしなさい、という訳ではない。
(ex.検診など)処置・患者さんに応じて変える。
針刺し事故の感染の確率
ウィルスの種類 |
感染確率 |
B型肝炎ウィルス
HBe抗原陽性
HBe抗原陰性 |
1~6% |
C型肝炎ウィルス |
1.8% |
エイズウィルス |
|
10倍の差がある
針刺し事故の後…
・消毒液は使わない
まず手洗い(石けん→水道水で洗い流す)
感想
針刺し事故の後には、血液を搾り出すという誤った考えでいたので、それは傷口を深くし、危険であることを頭に入れて、まずはしっかりと手洗いをして、適切な対応をしていかなければいけないと思いました。自分自身やスタッフの皆さんが安全に働けるように予防対策を徹底していきたいです。
衛生士 千田