日本で一番多い病気→歯周病
本当に健康な口の中を手に入れるには、「予防」と「メインテナンス」抜きでは決してできない。
「C1」と診断される歯
早期発見・早期治療の見直しが必要。大事なのは早期予防。
唾液検査などで自分自身のむし歯のリスクを知る。
リスクの低い方→削らずに経過観察。
(再石灰化をさせる為にその患者さんに合わせた方法で予防や指導をしていく)
リスクの高い方→早めに治療する事が良い結果になることもある。
全く削っていない歯と、少しでも治療をしてしまった歯とでは寿命が全然違う。
削らずに済んだことの良さを患者さんにきちんと理解して頂くこと、情報や価値観の共有に重点を
おくことも大切な治療の一つ。
フッ素の力を借りる…フッ素入り歯みがき粉、フッ素洗口液、定期的なフッ素塗布は再石灰化を
手助けし、継続して使うことでより酸に強い歯質をつくってくれる。
簡単むし歯予防法
よく噛むこと…唾液の量を増やす(洗浄作用、抗菌作用、酸を中和する緩衝作用、酸によって歯が
溶ける働きを低下させ再石灰化を促進する抗脱灰作用)
噛みごたえのある食材→噛む回数が増える
キシリトールガム→菌に酸を作らせないよう働きかける。むし歯の原因菌であるミュータンス菌に
とっては大敵。
歯周病について正しく知ろう
歯周病は、歯茎や歯を支える骨に起こる病気。進行すると歯を支える骨が溶けて歯を失う原因に
なる。また糖尿病や動脈硬化などへの悪影響、ほかにも妊婦さんの場合、早産や低体重児出産を
引き起こすことが報告されている。
歯石取り(歯科医院での歯周病治療)→プロフェッショナルケア
患者さん自身が行う歯みがき(自分で行う歯周病治療)→セルフケア
両方が必要!
歯周病は患者さんと歯科医師・歯科衛生士がチームとなって一緒に治していくもの。
自分の歯を残すことが大切な5つの理由
1. 噛むことで将来も健康な体を維持できる
2. 幸せを感じる機会が多くなる(いくつになっても美味しい物を、好きな人と一緒に楽しむ)
3. 全身と心の健康を保てる(良い噛み合わせで、プロポーションの維持と、前向きな気持ちを保つ)
4. 時間とお金に余裕ができる
5. 笑顔に自身がもてる(笑顔は周りの人まで笑顔にする)
感想…
一般の人が読みやすい本で、自分の歯について真剣に考える人が増えると思った。歯を守る為には、
歯磨きだけでなく、メインテナンス・フッ素の活用・よく噛むこと・歯周病について正しく知ること
も大切な治療だと患者さんに伝えていきたい。
衛生士 岡本