スタッフレポート

2023年3月

歯科衛生士に必要な臨床力について、勉強会で発表して

分析力の中に

*病態を診る目

 口腔内外診査、咬合診査、X線診査、臨床診査があります。

*人を見る目

 関係を築くスキル、聴くスキル、伝えるスキルがあります。

病態を診る目

・口腔内診査

 歯周組織診査(PD,CAL)、硬組織診査(歯牙、歯槽骨、歯列)、

 軟組織診査(歯肉の性状、病的な歯肉形態、舌、頬粘膜、付着歯肉、小帯)

・口腔外診査

 全身バランス(肩のバランス、首の傾斜など)、顎関節(顎関節の位置、下顎正中の編位など)、

 顔貌(口唇の傾き、口角と目の位置など)、顎骨形態、口腔習癖(口呼吸など)、

 態癖(頬杖、睡眠態癖など)

・咬合診査

 問診、視診、触診、レントゲン診査から異常所見と過剰な力を察知してその原因を探り患者さんへ

 悪習癖の気づきを与えブラキシズムやTCHの指導などに取り組む事が必要

・X線診査

 デンタルX線、パノラマⅩ線、歯科用CT、頭部規格X線

 1病態や原因を知る 2骨内欠損の有無・形態の把握 3治療方針を考える

 4歯周治療やメインテナンスに活かす

・臨床検査

 歯周病原細菌検査(RedComplex)、血液検査(生化学検査、血液学検査、糖尿病検査)

人を見る目

 関係を築くスキル(個の違いに適応するスキル)

 聴くスキル(価値観や考えの違う相手を受け入れる、相手を尊重し傾聴する、情報を得る)

 伝えるスキル(伝える内容を明確にし相手が理解できるように表現)

  関係を築くスキル

   分析、ライフステージ

   ライフステージの中で患者さんはどこにあたるのか

   1どういう時期にあるのか(ライフステージのどの時期か)

   2どんな状況か(心、身体、生活の問題)

   3口腔に問題はあるか(病態)

   4今、何をすべきか(どうコントロールしていくか)

  聴くスキル

   傾聴 アクティブリスニング、あいづち:共感フィードバック

      反復、言い換え:要約フィードバック

   質問 効果的な質問  

      閉ざされた質問  

      開かれた質問

   配慮のある聴き方

  伝えるスキル

   話し方 

   明瞭な言葉 3つのトーンペーシング(声の大小、スピード)

          センテンスは短く 意図的な間

   伝え方

   アイコンタクト、繰り返し

   接し方

   相手を納得、理解させる接し方

 感想

患者さんの病態は院長と情報を共有、理解し患者さんにあった説明をしなくてはいけないと思い

ました。衛生士は患者さんと接する機会が多いため、患者さんの性格や特徴を把握しその方に

あった対応をしていきたいと思います。

                    衛生士 岡崎

  2023/03/01   ふくだ歯科
タグ:臨床力