1.奥山洋実 歯科衛生士
(歯科衛生士としての目標)
・患者さんに情報を伝えて歯の健康に目覚めてもらい、行動変容を促す
(奥山さんの過去)
・1986年の歯科医院→先生が削って、衛生士が埋める
↳・歯周病は歯がグラグラになってから来院(抜歯になることも多い)
・全てにおいて痛みなどの症状が出てから来院
・助手もスケーリングをしていた→歯科衛生士は先生の“お手伝いさん”
・患者さんによくなって欲しい気持ちが先走り、意見を押し付けてしまう…
↳逆に不快感を与えてしまい、治療中断になる事も経験した
(患者さんとの信頼関係の築き方)
・初診を任せてもらう、担当歯科衛生士になるには…?
↳・生活背景、家族背景、職業や役職を会話の中から聞き取り、患者さんへの心に響く 情報提供をして
健康意識を上げる
・一人一人を啓蒙者に「なるほど!他の人にも教えてあげたい」と思う指導を心がける
※啓蒙…知らない人を教え導く
・歯科衛生士として結果を示す
①臨床の成果
症例発表;・資料の規格性
・患者さんへの健康意識を高める
・歯周基本治療の施術力
②経営的成果
アポイント管理;・キャンセル率・継続率
(奥山さんが思う歯科衛生士の課題)
自分の指導が正しければ、患者さんがもっと美味しく食事ができて、健康で生き生きとした毎日を
送っていたかもしれない。近年、国民は歯の不具合が無くても、定期的に歯科医院を通うようになって
きた。その分、多くの国民は生涯、自分の歯で食事をしたいと望んでいるのではないか。歯を守るべき
私たち歯科衛生士は、その国民の切なる願いに応えられているだろうか。メインテナンスは快適になる
ためのお掃除だけではない。保険のSPT(歯周病安定期治療)をこなすことでもない。どうか歯の健康
を守る歯科衛生士としての予防歯科医療をするべきだ。一人一人が結果を出して、歯の健康を守ると
いう本来の使命を全うし、歯科衛生士の価値を上げていく必要がある。
2.安藤千晃 歯科衛生士
(安藤さんが考える歯科衛生士が抱える責任)
・担当の責任性
↳・患者の未来が変わる
・100点の答えを出さないといけない
↳結果ばかりをみて、患者の意見に応えることができない
・伝わる話し方
↳焦って言葉に詰まり、本来伝えたいことが伝えられない
(OHIにより行動変容できた例)
・生涯、歯科医院に関わってもらうベースを作る
↳一回一回の来院を大切にする
・気持ちの汲み取りを上達させる
↳知識が増え、リスクをより深く考察できる
↳患者さんの口腔清掃に対する意識の変化
・SRPが上達、自信がつく→患者さんの信頼を得ることに繋がる
(若い人の世代に危機感を持ってもらうためには)
・これから年を重ねていく上でどのような人になりたいか?
・どう年を重ねていきたいか?
(例)「自分の歯を失うことを想像できますか?」
↳今が、早い時から健康を作っていく、大切な時期であることを気づかせる
(安藤さんが歯科衛生士になって身についたスキル)
★時には人に頼る
★患者さんの本当の感情に気づいて受け止める
★人間性を磨く→心が上達すると、自然と技術もついてくる
3.感想
歯科医院によっては自分が担当する施術や対応が違うのを利用し、積極的に他の医院の方針と自分が
思う歯科衛生士像を照らし合わせて頑張っている奥山さんの姿に感心しました。
自分ができることや技術を磨き、TBIのバリエーションを増やしていきたいと思いました。
目の前のことをこなすだけではなく、患者さんをどのように改善させていきたいのか、しっかり寄り
添った歯科予防をしていきたいです。
歯科衛生士 小鐵