山本早織さん(歯科衛生士)
『子供の笑顔が原動力~苦悩と葛藤から見つけた私らしくいられる場所~』
三宅ハロー歯科で勤務されています。
小児歯科学会認定歯科衛生士を取得され、医院で主任に昇格。育児と仕事を両立させるために努力
されたそうですが、最初は苦悩も多かったそうです。医院ではキャリアと年齢がちょうど真ん中で、
後輩のアイデアと先輩の意見の調和が難しいと痛感したこともあるそうです。得意な小児歯科診療で
医院に貢献したそうです。 小児歯科では、いかに泣かさずに、歯医者を好きになってもらうかは歯科
衛生士次第とおっしゃっていました。泣いている子供に対しても褒めるところを見つけ、3wayなどの
器具は「シャワー」と呼んだりして、子供に遊び感覚で楽しんでもらえるよう工夫されていました。
金中章江さん(歯科衛生士)
『歯科衛生士人生を振り返って』
MAEDA DENTAL CLINICで勤務されています。
院長から主任を依頼され、細かいところに気づいて動けるマネージャーのような主任を目指し、
スタッフとのコミュニケーションを大事にされているそうです。 歯周炎の患者さんが来院されたとき
は、歯科衛生士の治療方針を決め、どうすれば改善するか考えているそうです。患者さんのセルフケア
を確立させるために、意識改革で来るような声掛けを工夫してされていました。SPT移行時には、治療
開始時と現在の写真を見てもらい、モチベーションの向上をはかっているそうです。
髙原千尋さん(歯科衛生士)
『出会いに感謝し、学びについて考える』
山脇歯科医院で勤務されています。
育児と仕事に追われ、歯科衛生士業務に対してやりがいを感じられていない時期があったそうです。
そこで一度退職し、違った業種で働いたことで、歯科衛生士の仕事の魅力に気づくこともあったそう
です。復職し、自身の行いに対して成果がでるとやりがいが得られることを実感し、楽しんで仕事が
できているそうです。 患者さんとの信頼関係を築くために、話すペースとトーンを合わせ、緊張を和ら
げるようにし、治療時には、痛みを与えないように歯肉の状態や歯根の形態を意識して、スケーラーの
ブレードの太さを検討することや、挿入角度を注意しているそうです。
川崎律子先生
『臨床って楽しい!~しごとに夢中になれるエッセンス~』
東京の長谷川歯科医院で勤務されています。
歯科衛生士になり、26歳の時ご結婚され、退職されたそうです。その後復職し、大学の非常勤講師と
しても働かれていました。日本歯周病学会認定歯科衛生士、日本審美学会ホワイトニングコーディ
ネーター、日本口腔インプラント学会認定インプラント専門歯科衛生士の資格も取得されています。
「長い間一人の患者を見ていくことは、自分がやってきた治療やケアの結果を見ること」とおっしゃ
っており、これが歯科衛生士を長く続けているわけのひとつなのだそうです。
<感想>
小児対応に対して苦手意識があるので、褒めることや、楽しく治療できる工夫を取り入れたいと思い
ました。まだできないことや勉強しなければならないこともたくさんありますが、自分が先輩になった
時に、円滑なコミュニケーションや的確な治療ができるように努力したいです。治療後に悔しさや達成
感を感じることがあるのですが、今回の講演を聞いてそれが仕事のやりがいへと繋がるとわかった
ので、これを大事にして、経験を積んでいきたいです。
衛生士 國只