下準備&観察のしかた
1・バイタルチェック
□自覚症状・他覚症状の有無(しんどさ、息苦しさなど)
□客観的評価
〇意識レベル 〇脈拍 〇体温 〇SpO2
2・体位調整
誤嚥予防と安全安楽を確保
座位が可能な場合 90度座位のまま頭部前屈に注意 足が安定
ベッド理想体位 30度リクライニング頸部前屈位
誤嚥リスク高い場合 頭部を横向き
↑
無理な姿勢ではないか、苦痛表情がないか、患者さんの身体に
力が入っている箇所がないかを確認する
3・口腔内の状態の把握
観察チェックリスト
〇歯の状態(歯数、う歯、補綴装置)
〇口腔衛生状態
〇義歯や動揺歯の有無
〇舌・口蓋・頬粘膜の汚染物の付着
〇潰瘍や出血の有無
〇唾液の性状(粘膜・泡状) など
泡状唾液
口腔乾燥がある場合、唾液は所見では泡状になっており、触ると
粘性になっている。特に最後臼歯部あたりや舌縁を確認するとよい。
不快感軽減&保湿を持続させるための口腔ケア
1・加湿とマッサージ
汚れを浮かせて、除去しやすくする
まずは加湿して軟らかく
グローブを装着した指に水やマウスリンスをつけて口腔粘膜を ゆっくり優しく触っていく ↑
付着物があるかの確認・マッサージ効果・リラクゼーション
大きな汚染物はこの段階で除去をしておく
2・口腔清掃
補助用具を用いりながら、傷をつけないことを最優先にする
歯ブラシは軟らかめ
強固に付着している汚染物等はシングルタフトブラシ(軟らかめ)使用
浮き上がった汚染物がまた乾燥することもあるので、ブロックごとに スポンジブラシや
口腔ケアシートなどで汚染物の回収をする
3・含嗽と口腔内清拭
除去したものは、残らず回収する
含嗽可能な場合 しっかり吐きだせているか確認
水分が残留しやすい舌下は、必ず確認する
含嗽が困難な場合 スポンジブラシや口腔ケアシートで口腔内 全体を清拭する
必要な水分や唾液まで拭い取りすぎないように注意し、適度の 湿潤状態を保つ。
ケア後乾燥している時は、保湿スプレーなどで 再度加湿しておく
4・保湿
口腔ケア後のうるおいをキープするため保湿ジェルを薄く塗布する
【感想】
口腔ケアをした後の保湿をあまり重視していない方も多いと思う、保湿 の重要性をアプローチするのも
必要。
衛生士 赤木