スタッフレポート

2018年2月

「患者さんの「また行きたい」を引き出す患者さんに通ってもらえる条件」について、勉強会で発表して

定期来医院される患者さんは、メインテナンスを生活の一部として考えて取り入れてくれている。

予防が必要だから、治療後の良い状態を保ちたいから、という納得だけではなく、歯科医院に通うこと

自体が心地よかったり、リフレッシュになったりと、自分に良いことをもたらすというメリットを

感じたからだ。  

優れた技術での施術でも、不快感があれば、患者さんにメインテナンスのメリットを感じて貰えない。

不快感を与えないためには“五感”に気を配ることがポイント。

記憶に残るのは“五感”にうったえるメインテナンス。視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚が満たされて

「心地よかった」という経験は、強く記憶される。  

患者さんに不快感を与えないために意識したい“五感”のポイント  

(DH側も、自身の“五感”を研ぎ澄ませる)

・視覚

 患者さんと一緒に口腔内を確認。口腔内カメラ、手鏡、位相差顕微鏡を使用して説明するなど、自院

   にあるツールでできる限り視覚的に情報をお見せすることで、ご自身の口腔内の状況を印象づける

   ことができる。

 Check! 患者さんの表情。不安そうにしていないか。何か訊きたそうにしていないか。

・聴覚

 説明を丁寧にする。これから何を行うか、何をしたかを説明。

 Check! 患者さんが理解しているか。

 音楽(リラクゼーション効果のあるCD)を流してリラックス。

 スタッフの話し方。担当DHは勿論、周りのスタッフの声にも気を配る。患者さんは、静かな気持ち

   で施術を受けている。声の高さや大きさ、会話のスピードも合わせながら(ペーシング)丁寧にお話

   する。

・触覚

 デンタルミラーは硬組織にぶつからないように操作。触診や器具の操作を行う際も、軟組織に不快感

   を与えないよう丁寧に行う。気持ちよさを感じられる仕上げを意識して行う。

 Check! 患者さんの体の状態。エプロンを掛けるとき、全身が緊張していないか。ミラーで優しく

                     粘膜を圧排しても強い反応があるか。

・味覚

 使用する味を事前に伝える。例えば、「少しお薬の味はしますが、歯の表面を磨くのに優しく、良い

    成分が入っています」と一声かけることで、患者さんに味の情報を与えることができ、苦手であった

    としても、その味に納得してもらえることが多い。

 Check! 使う材料。施術の後味(例えば「すっきり」など)をDHが事前に自分の口腔内で把握。

・嗅覚

 味覚と同様、香りの使用を事前に伝える。

 Check! 部屋やチェアサイドに気になるにおいがないか。患者さんの口臭や口腔内から発する

                     においはどうか。  

感想  

短時間の処置であっても、医院の雰囲気というのは患者さんに伝わり、記憶される。患者さんの「通院

する」という行動に繋がるように、五感を満たし、心地よい環境を整えていきたい。

                                                                        衛生士 岡本

  2018/02/28   ふくだ歯科