「歯はいのち!気持ちよく噛めて身体が楽になる整体入門」について、勉強会で発表して
気持ちのよい正しい嚙み合わせは、よい刺激で脳を活性化させ、自律神経や内分泌を安定させ、
スムーズなホルモン分泌を促進する。
嚙み合わせが悪いと、肩こりや腰痛、何となく元気が出ない、イライラする、集中力が低下するなど、
心の症状も生じる。
顔が歪む。(嚙み癖があると口腔内の筋肉にねじれや凝りが生じる。)
正しい嚙み合わせの為に、まず顔の筋肉、口の周りの筋肉の緊張をとり、十分にゆるめる必要がある。
頭頂部マッサージ法・・・頭頂部を軽くマッサージすると口の周り全体の筋肉のねじれをとることが
できる。
(こぶしをつくり人差し指でしっかりと額をしっかりと下から上に押し上げる→頭頂部付近の
頭皮を5本の指を使ってよくほぐす→側頭部を後ろに向かってこぶしでぐりぐりと揉む。)
足から嚙み合わせを整える
身体の土台となる足。バランスが崩れると、地震の時に建物の揺れが上に行く程大きくなるように、
腰、肩、首、そして嚙み合わせに大きな影響が出る。
足の中指メソッド・・・中指の付け根、両側のくぼみ(浅横中足靭帯)をよくほぐす。緊張していた筋肉が
ゆるみ、バランスが整えられ、骨盤や口腔内のねじれがとれる。
身体の歪みやねじれを助長させない為には、生活習慣による身体の癖に気をつける必要がある。
とくに、足組み、頬杖、うつぶせは禁物。足を組み続けていると骨盤がねじれて傾き、それが固定
され、呼吸メカニズムにかたよりが起き、顔の歪みになったり嚙み合わせに影響する。
頬杖をつくと、猫背になってあごが前に突き出る。その姿勢を腕で支えるので、その場所だけで頭の
重みを受けることになり、歯並びが歪み、しかも歪んだまま固定しやすくしてしまう。
うつぶせは、全身の筋肉をゆるませている就寝中、首だけが激しくねじれた状態になる。
下あごはねじれ、上あごは頭の加重でたわみ、ねじれが拡大する。
口腔内のねじれをとる
舌を口腔前庭(歯と頬の間の深いところ。嚙み合わせトラブルでは、ここが凝り固まっている人が多い)
に押し込み外側にしっかりと押しつつ舌をぐるぐると回す。唾液分泌が促進され、顔面筋が一気に
ゆるみ、身体全体のバランスを取り戻しやすくなる。口の周りの筋肉がほぐれると表情が豊かになる。
よい笑顔は、本人にとっても、周りの人にとっても大変気持ちのいいものだ。
感想・・・嚙み合わせや顎関節症の問題に、整体という視点から改善をねらう事、そして実際に良く
なったという例が沢山載せられていて驚いた。正しい嚙み合わせで、気持ちよく過ごして
貰えるように、診療でも意識してみていきたい。
衛生士 岡本