子どもが歯科診療を受け入れられない理由
歯科治療の必要性を理解できる年齢ではないから
(コミュニケーションがとれるようになるのは3歳頃から)。
過去に嫌な思いをしたから、など。
これ以上怖いイメージを抱かせないために
・明るく挨拶し、コミュニケーションをとる。
・「今日はお話とお口の中を診るだけだからね」とその日に行うことを約束する。
・保護者の表情や言動に大きく影響を受けるので、保護者も安心できる雰囲気や環境、
人間関係の構築が大切。
保護者に協力してもらいながら、患児とラポール(信頼関係)の形成を行う。
信頼関係をつくる基本姿勢
1、 約束を守る
2、 嘘をつかない
3、 無痛的処置を心がける
4、 短時間で処置を終える
5、 できたことは小さいことであっても褒める
行動変容法
・TSD(Tell-Show-Do)法・・・わかりやすい言葉(Tell)で、実物を示しながら(Show)伝え、
体験させる(Do)。
・カウント法・・・「10秒間だけやってみよう」などと時間を区切る方法。
・オペラント条件づけ法・・・子どもが治療に協力的であれば褒める。
非協力的な時は、行動の制止や禁止を言葉や態度で示す方法。
タイミングよく行うことにより、好ましい行動を強め、好ましくない
行動が消去される効果がある。
・モデリング法・・・自分以外の人の行動や行動の結果を観察することによって新しい行動様式を
獲得させたり、反応パターンを変容させたりする方法。
他の患者さんの治療を見学させることにより、理解を早め、それを模倣させる
ことにより、適応行動を引き出す。
☆複数の方法を併用して行うと効果が高いといわれている。
感想・・・小さなお子様が来院された時に、参考にしたい内容だった。恐怖心があると、チェアに
座る事でも回数がかかるかもしれないが、しっかりと向き合い対応していきたい。
衛生士 岡本