スタッフレポート

「ガムマッサージ 実技編」について、勉強会で発表して

◎前準備

1: 患者さんに歯磨きをしていただく

2: マスクとマッサージ手袋をつけて手洗いをする

3: 術者は患者さんの頭の後ろ12時の位置に座る

4: 口腔内を観察する

→穴があいている歯はないか   出血している所はないか

 歯茎が腫れていないか     義歯が入ったままになっていないか

 口内炎がないか        口唇が荒れていないか

◎確認事項

・口腔内を観察した後、患者さんにお口の中で痛い所がないか確認しましょう。

→痛みがあったり腫れていたり出血しているということは、炎症があるということなので

 ガムマッサージを行ってはいけません(重度の歯周病の場合)

・マッサージの途中で強い痛みを感じたり、唾液が溜まって苦しくなったら手をあげて

 もらうよう患者さんに伝えておきましょう。

ジェルの塗布について

手のこうに出す。(5分間程度のマッサージの場合)

マッサージの時間が長くなるようだったら、トレーに出すなどする。

(体温でジェルが固まってくるため)

注意事項

・ジェルをチューブの先から直接指に取ってはいけない。

(トレーやダッペングラスなどに出してから指で使う)

・一度使った手袋は石鹸で洗った後、必ず廃棄する。

・マッサージの途中で手袋が破れた場合十分に手洗いをして新しい手袋に変える。

・穴のあいている歯や被せたり詰めたりして治療してある歯の鋭縁に触れてはいけない。

・万が一、口腔内で自分の指が傷ついたら、必ず病院で感染の有無を検査する。

・手袋は大きめのものは使わない。

 (指先に隙間ができることによってフィーリング効果が損なわれることがある)

マッサージをしていく順番

下顎前歯唇側→下顎左側臼歯→下顎右側臼歯

→上顎前歯唇側→上顎左側臼歯→上顎右側臼歯

動かし方(3種類)

1、 指を左右同時にくるくると回しながら歯頸部から歯根分にかけて動かす。

1回指を回すのに1秒ほど時間をかけて回す。

※この時指は歯列に平行になるように置く

回数→往復3回

2、 歯間乳頭の指圧

回数→2回ずつ

一か所につき3秒ほど指圧

1秒 力を入れていく

1秒 力を留める

1秒 力を抜いていく

※31番と41番の間の指圧をする時は指を重ねて指圧する。

3、 指の腹を使って歯頸部から歯根分の順番で大きくだえんを描くようにこする。

左右同時に3回こする。

その後 3~3まで片手で大きくこする。

ガムマッサージは口蓋、舌側をすることもあるが、嘔吐反射や不快感がでることも あるので、

基本的には唇側頬側のみでも良いとのことでした。

(口蓋側、舌側をする場合は第一大臼歯あたりまででマッサージを行う)

感想

ガムマッサージの手順などについて詳しく知る事ができました。

患者さんにする機会がこれから先あるかもしれないのできちんと した知識を頭の中にいれて患者さんに

不快感をあたえないガムマッサージができるよう 相互に練習するなどしていきたいと思いました。

                                     衛生士  加藤

  2016/03/16   ふくだ歯科