スタッフレポート

「患者さんとの関わりから学んだ歯科衛生士の役割」品田和美先生の講演会に参加して①

◎長期にわたって患者様と関わっていくには理解と診査が必要

〈理解〉

→患者さんを理解するために必要な視点・知識はコレ!

人:年齢 性別 性格 職業 全身の状態 食生活 睡眠 悩み ストレス 趣味

口腔:粘膜 舌 口蓋 口唇 唾液 プラーク

歯列:歯並び 咬合関係 残存歯の配置

歯・歯周組織:歯の解剖学的形態 歯周組織の状態 歯周病の状態

〈口腔内の病態の把握必要な診査〉

歯周治療では診査→処置→再評価→処置を行う。

「変化」を知るために記録が不可欠となる。

◎歯周組織の診査項目

①プロービング

②動揺度

③根分岐部病変の有無

④歯肉の状態・性状(付着歯肉の幅・退縮・小帯の位置異常)

◎診査資料

①X線写真

②スタディモデル(研究用模型)

③口腔内写真

その中でもプロービングとX線写真について 少し詳しくお話されていました。

プロービングで知りたいこと

・プロービングデプス 過去に起きた歯周組織の破壊の状態

・BOPの有無(現在の炎症状態)

 辺縁からの出血の有無 ポケット底部からの出血

・歯根の状態 歯の状態(傾斜)

・歯石の存在

・根分岐分病変の進行

X線を読む

X線から読めることは

・エナメル質 象牙質 セメント質 歯髄 歯根 歯根膜腔 歯槽硬線 骨梁 歯肉

・歯槽骨の吸収の程度

・歯周病のタイプ(垂直性 水平性骨吸収)

 垂直性骨吸収がある場合は咬合力がかかっている場合や食片圧入などがある 場合が多い。

・歯槽硬線の有無と幅

・歯根膜腔の幅

 歯根膜腔の拡大は、その歯にとって過度な力が加わっている。

・骨梁の状態  を見ることが重要

感想

品田先生のお話を長期症例の画像を見ながら聞かせていただきました。

プロービングをしたりX線を読むことで自分が思っていた以上の情報が知れることに驚きました。

まだ1人の患者さんを担当するということはできていませんが、患者さんを理解し、又患者さんの口腔

の状態をきちんと把握してそれにあった対応ができるように知識や技術などを身につけていけれるよう

頑張りたいと思いました。

                                    衛生士 加藤

  2015/11/01   ふくだ歯科
タグ:品田先生