スタッフレポート

「かたちが理解できれば総義歯はうまくいく!」村岡秀明先生の講演に参加して

総義歯の場合形が大事!!→基本的に左右対称!!

・1人の患者さんに義歯が上手な2人の先生が総義歯を作ったとしたら、だいたい同じ形の総義歯が できあがる。

・服だって右利きだから右だけ大きく作ることはない。                

   吸収してなくなってしまった部分を 復元する感じの義歯が入る。

        ・・・という話から始まり、コピーデンチャー、クラリベース、材料、義歯作製、咬合調整etc.

        すべて動画とペイントソフトで発表され、話す内容もあっちへいったりこっちへいったり。

        まとめると大変なことになるので、今回は概形印象の話をさせてください。

概形印象

 概形印象とは、歯および欠損部顎堤などの口腔組織を予備的に採得する印象であり、通常アルジ

   ネート印象材が使用される。この印象に石膏を注入し、研究用模型を製作する。

 研修用模型は、前述の通り、顎口腔の診察、診断、治療方針の決定の資料として、あるいは治療

   記録として準備され、咬合関係の点検、義歯床辺縁部の設定位置の検討、義歯の仮設計、個人トレー

   の製作などに用いられる。

〈手順〉

①アルジネート印象を行うため、患者の歯列や顎堤に最も適した 有歯顎用既製トレーを選択する。

②トレーを試適した時に、後縁が不足するような場合には、ワックス やコンパウンドなどを補足する。

③トレーを試適した時に、歯列や顎堤との隙間が不均等な場合には、手指でトレーを修正し、十分に

適合させる。

④再びトレーを口腔内に試適して、トレーによる被覆に不足がないか  確かめる。

⑤トレー試適時に、その一部が歯列や顎堤と接近している場合には プライヤーを用いて修正する。

⑥修正後には再度試適し、適切であれば、練和したアルジネートを盛る。

⑦アルジネート印象材を盛ったトレーを口腔内の所定の位置に静かに 圧接し硬化するまで保持する。

⑧硬化後、口腔内から撤去する。

[感想]

旧義歯の型取りをし、コピーデンチャーを作り、少しずつ修正を加え新義歯を作っていました。時間が

かかるので日曜日や診療が終わった後に全て保険診療で行うというお話を聞いて、本当に義歯が好きで

はないとできないことだと思いました。68歳の村岡先生ですが、70歳になったら下顎の歯を抜いて総義

歯にするとのことでした。歯医者さんで総義歯が入っている人はあまりいらっしゃらないので、また

総義歯になったら講演会に行って感想を聞かせていただきたいです。

                                      歯科医師 太田      

  2015/09/30   ふくだ歯科
タグ:義歯