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EO水(電解酸性機能水)各論①

1.各科共通項目

    1)口腔衛生指導時の歯ブラシ、歯間ブラシ等の洗浄・殺菌・消毒

   安全性が高く、安価である電解酸性機能水の殺菌作用は協力であり、副作用は殆どない。

 2)口腔内洗口・含嗽によるプラークの形成抑制

   電解酸性機能水を一定の条件で含嗽させる事により、プラーク中の歯周病関連細菌及びう蝕関連細菌の減少効果が生じ、結果的に歯面へのプラーク蓄積量を抑制させた。Streptococcus mutansに対する殺菌効果は3回以上の洗口によりみられた。

 3)口腔内洗口・含嗽による口腔内悪臭の除去

   電解酸性機能水による口腔内洗口・含嗽を1日3回食後に行い、1週間後のメチルメルカプタンのppmを測定した結果、ブラッシングのみに比べて高い消臭抑制効果を示した。

 4)エアタービン、超音波スケーラー、超音波振動根管拡大洗浄装置の噴射水への応用

   電解酸性機能水によるエアタービン、超音波スケーラー、超音波振動根管拡大洗浄装置の内部腐食と配管材の劣化が懸念される。従って、これらの防止策としては、使用後に電解アルカリ性機能水などによる中和処理が必要。

 

2.院内感染予防

 1)手指、手袋の洗浄・殺菌・消毒

   電解酸性機能水を用いた15秒間の連続的流水処置では90%以上の除菌効果があり、

ウェルパス同等の効果を示した。30秒間の浸漬処理で有効な除菌効果が得られるが、30秒以上行っても、除菌効果はあまり向上しない。グローブを常時用いた場合は、10秒間の浸漬処理で効果が現れる。

 2)治療室、手術室内環境の洗浄・殺菌・消毒

   電解酸性機能水は即効性の殺菌効果を示し、生体に対しての為害作用も低い。

 3)ユニット注水管路の洗浄・殺菌・消毒

   ユニット中に直接電解酸性機能水を給水使用する場合、メリットは非常に大きい。しかし、長時間接触する為、構成部材の腐食が懸念される。その為、腐食させないような対策が必要である。(電解酸性機能水→電解アルカリ性機能水による中和処理→エタノール等による管路内の脱水、乾燥処理)

4.各種器具、機材の洗浄・殺菌・消毒

 今後、コストや手間のかからない電解酸性機能水が歯科臨床の場において一般的な滅菌、消毒法法となるであろう。

 電解酸性機能水による消毒に必要な浸漬時間は10~20分間であり、金属製器具の腐食防止には使用後、電解アルカリ性機能水で洗浄し乾燥するか、次の滅菌過程に移す事で完全に回避する事ができる。また、電解アルカリ性機能水による前洗浄を行う事により、血液等の付着物の除去効果を高める。

  2013/12/12   ふくだ歯科
タグ:EO水